日記
けゐそく
2022年10月04日
前回に続き計測ネタです。
まぁ大体いい感じになりました。

TW RAAL 70-10D 4500Hz(48dB)〜
Mid VOLT VM527 500Hz(48dB)〜4500Hz(48dB)
WF VOLT BM165.1 18.2Hz(6dB)〜570Hz(48dB)
SW Dayton Audio LS12-44 60Hz(48dB※)〜120Hz(48dB※)
SSW morel UW1058 〜15.9Hz(48dB※)
※印は変則スロープ。無印はリンクウィッツ=ライリー
f特より聴感での感覚がかなり良いです。
インパルス応答を計測してタイミングを合わせ、f特を計測してクロスオーバーを調整し、さらにインパルス応答を計測して、クロスオーバーの変更で発生した位相ズレを修正し、さらにf特を計測して位相が合った状態でf特が合ってるか確認、合ってなければ振り出しに戻る。一定時間やってると途中で飽きてきてこんなもんでいいや、となります。んで翌日になるともっと出来るな〜となり計測値では良くなって聴感では悪くなる。その次の日は聴感で良くなって計測値で悪くなる。この繰り返しですw
大体200Hzくらい?より上の帯域では、こんな調整をしても聴取位置が少しでもズレるとタイミングもズレて、f特もズレますので、頭を器具で固定して聴くと言う人以外は、あんまり意味のない行為です。そもそも上の帯域はクロスオーバーによるタイミングのズレも極微ですし。
それ以下の、サブウーファーの帯域の調整となると聴感でわかる差異が出てきます。
ふと気づいたのですが、ディップになっている箇所は、要は逆相になって音が凹んでるので、その箇所に左右のスピーカーで位相に差を入れれば、解消できるんですよね。DSPにはオールパスフィルターと言う、クロスオーバーの線を維持したまま特定の周波数だけ位相に変化を加える機能があります。(アナログでもあるのかな?)
まず試しにディップ埋めのサブウーファーを切った状態で、ウーハーを片方、逆相で繋ぎ、測定してみました。するとやはりディップがあった辺りだけ正相になってピークができ、他は無音の状態になります。(単にスピーカーの問題であるならばピークはできません。)
そして正相に戻し、今度は片方のスピーカーのディップの箇所にオールパスを入れます。
ディップがなくなるポイントに上手くフィルターを入れるのに難儀しましたが、f特はフラットにしました。音楽をかけてみると……
明らかにどこか逆相になってるなって言う感覚がありますw むしろ実際は正相に近くなっているのに不思議ですね。やる前の予想では、片方が部分的に遅延するので、違和感はないが音がぼやけるのではないか、と思っていたのですがw
もしかすると、フィルターの掛け方が悪く、もうちょい上手くできるのかもしれません。
どっちにしても片側だけ遅延があるのはなんとなく気持ちが悪いのでやめときます。
それをやってる途中に、さらに気づいたことがあります。
前回、サブウーファーの帯域を「サブサブの上〜ディップ付近」と言う状態から、「ディップ付近」だけに狭める設定にし、キレが上がった!などと意味不明な供述をしておりましたが、これは実際のところ、スピーカー自体の音圧は上がっているけど、リスニングポジションでは逆相で聴こえる音が抑えられていると言う状態であり、キレとして感じたのはつまり、風圧だけを体で認識し、耳では聴こえて無かったために臨場感のような感覚としてポジティブな印象を受けただけなのかな、と思い至りました。
一瞬、前の状態に戻すことも考えました。しかし、まず実聴して感じる良さが断然、今の方が良いです。空気の震えや打撃感みたいなものを強く感じます。前の状態の良さは、比較的セオリー通りにやってると言う一点のみですが、そもそもサブウーファーを2段構えで入れると言うことからしてセオリーに反してるので、どのみち反しているのなら良い方を選ぶほかはありません。
オーディオ趣味における計測と言う行為は、感覚を蔑ろにし、音楽性を損なわせると言う一面を持ちますが、こと低域に関して——特にサブウーファーを入れた場合の低域に関しては、計測をしなければ何も始まらないと思っています。
コーヒーやおやつを買うのにいちいち財布の中身を気にしていたら、楽しみが減って、かえって貧さを感じたりしますが、家財道具や高級品を買うのに財布や貯金を確認しないのは恐ろしいことです。高域と低域とではコーヒーと冷蔵庫くらい扱う数字の大きさが違うので、ちゃんと中身を知る必要があると思います。まあ普通はコーヒーと冷蔵庫は一体化したものを買いますので、気にしなくてもいいんですがw
しかし例えが下手ですなw 今は物価上昇で小さい買い物も財布の中身が気になりますので、金額よりカロリーとかに例えるべきかw
DSPで音を制御するというのは、やっぱりピュアオーディオと言う感じがしませんが、ああでもないこうでもないやりながら音の仕組みを実践で知っていくのは結構楽しいですね。まあ勉強してればやる前にわかるようなことばかりなんでしょうけど、私のように算数が苦手なアホですと、使いながらの方が感覚的に理解しやすい気がしてます。
レス一覧
-
あべさん こんにちは
インパルスが反対を向いている以外は良い感じですね(^^
見た目全体的に右肩下がりですが拙宅も同じかもっと右肩下がりです。測定上のフラットを目指すというより聞いた感じで調整するとそんな感じみたいな?。 でも、 "blended" だと必然的にそんな風になるのだとか。(後述しますが聴感に近いのは "all"らしい)
"blended" は 室内反射音 を 電気的に除去して表示するので
部屋の影響受けずに スピーカーの特性をみる 優れたモード。これができる測定ソリューション?は OmniMic以外に私は知りません。
この "blended" を "疑似 無響室 測定" と 呼ぶ人も います。
スピーカーユニットのメーカー DaytonAudio らしいですよね。
これを知らない人のなかには、"blended" の 綺麗な特性をみて 「インチキだ!」 と 一生懸命 ブログ等で 事あるごとに 批判を繰り返す みたいな 可哀想な人がいます。 そんな結果になるはずがないと。 マイクで測定したものをそのまま画面に出す・・・ フリーソフトしか 使った事がなければ想像もつかないなのでしょう。
少し話が脱線しましたが 「むしろ実際は正相に近くなっているのに不思議ですね。」と あべさんが いわれるように、測定と聴感が一致しない場合には "blended" が 要因かもしれません。 その場合は "all" を選べば、スピーカー単体特性ではなく部屋込みの特性になるので 聴感に近い結果を指し示す図が見れるかもしれません。
何かの参考になれば・・・
※既に "all" を ご活用でしたら 行き違い失礼しました m(_ _)m
※"all","blended","only to" 以前もどこかで同じ事を書いていて、内容が重複しているかと思いますが、ご了承下さい。
私も算数というか勉強が苦手なのでこういう簡単ソフトに助けられています(^^
参考:
https://www.tezukuri-amp.org/bunkakai/sokutei/Omni%20Mic/OmniMICmanual504.htm
.
bynightwish_daisu at2022-10-04 17:15
-
追伸:
私はずっと blended だけ使ってました。 というか、私のスピーカーは既製品で OmniMicを使って調整する場所なんて無いに等しいので、OmniMicの活躍する場は無く。 ただ、OmniMicを使って タイムアライメントを見てみたかった。 結果、JBL 4344 の ミッドハイだけ 20cmほど後ろにあるんだなーっと waveletを見て分かって・・・オシマイ(自爆)
https://stat.ameba.jp/user_images/20190605/03/nightwish-daisuki/34/5f/j/o1916078414429979452.jpg
.
bynightwish_daisu at2022-10-04 17:35
-
Nightwishさん、こんにちは
レスありがとうございます。アドバイスしていただけるのは本当に助かります。
>インパルスが反対を向いている
市販品のスピーカーでも試したんですが、なんかうちの環境だとプラスマイナスちゃんと繋いでも下に向いちゃうんですよね。ユニットごとに計測してその時は↑なのに全体で計測したら↓だったりして意味わからん、と言った感じですw
ただサブウーファーは逆相につけとかないとな、という意識があって、というのも、うちのサブウーファーはワイヤーで吊るされた状態で下向きに置いてるので、振動板の最初の動きが「出る」動作だと箱が踏んばりの効かない状態になって変な音になりそう(印象)なので、そこを基準に各ユニット正相逆相を設定したらインパルス応答が下向きになっちゃう感じもありました。
と、思っていたのですが、今見たらサブウーファーは正相でつながってましたw 色々やってるうちに変えてたみたいですw
全部反転させてインパルス応答も上向きになりましたwお騒がせしましたw
>"blended" は 室内反射音 を 電気的に除去して表示する
blended、all、全然中身を知らないまま漫然と計測してました……
allだと部屋込みの聴感に近い特性と聞いて、これはつまり、allでやべえ特性だったら自分の耳のクソっぷりが証明されるパターン! 恐る恐るallでも計測してみると……
なんかあんまり変わらない計測結果でしたw ボタンの横の数値を変えても、大きくは変わりませんでした。まあフラットで良い結果が出てたら、優秀な耳であることが証明されてたんでしょうが、同じならまあ及第点ですねw
しかしblendedでも部屋由来のディップが計測されてるのは、よほど根深いディップなのだな、と実感しました。活用して部屋の改善を目指そうと思います。
>私のスピーカーは既製品で OmniMicを使って調整する場所なんて無いに等しいので、OmniMicの活躍する場は無く。
DSP付きプレートアンプ、楽しいですよ〜。JBL4344もモニタースピーカーですから、DSPで制御するのも邪道というほどのことでもないと思いますw nightwishさんならアンプ部分も改良もできますし私なんかよりよっぽどふさわしい使い手になることでしょう。
byあべ at2022-10-05 12:35