日記
オーディオリフォーム
2016年11月04日
リビングシアター、リビングオーディオの難しさは、クオリティとインテリアの調和にあります。
そもそもクオリティを満足させること自体難しいわけですが、個人的に見えてきた原則は2つです。
1.リスニングルームのクオリティ50%
2.好みを体現してくれる機材50%
で成り立っているというものです。
異論はたくさんあるでしょうが、個人的な所感です。
そこでリスニングルームに関しては、リフォームで対応しました。
これは後付けで調整をするとインテリアを壊してしまうためです。
しかしながら、1回のリフォームでは色々とダメなところが判明してしまい、手直しをして1年間に3回もリフォームをすることになりました。
2回目と3回目のリフォーム費用がなければ、好みの機材を余裕で購入できたのですが、個人的には上記原則のリスニングルームのプライオリティを下げないよう我慢しました。
部屋が悪いと、良い機材を持っていればいるほど、こんなはずではないと機材に手を入れ、悪循環に陥ると考えているためです。
実際は逆にリフォームに手を掛けすぎて、機材の予算がなくなってしまったわけです。
ちなみに、オーディオ用リフォームは大変です。
インテリアを重視したので、オーディオの専門家には頼みませんでしたので、余計大変でした。
設計の全てに関わらないといけないのですが、こだわってもやってもらえないことが多いのです。
そのリフォーム会社で取り扱いをしていない部品などは、原則使ってもらえません。
ブレイカー端子、ヒューズ、Fケーブル、コンセント、プレート、CD管など、オーディオグレードの希望のものは採用できませんでした。
選択できる範囲で最善のものは選びましたので、まあ、悪くはないのですが、若干不満です。
コンセント1つの取りつけでも、気を抜いていると、10個ほど増設したため一部が仕様にない2ピンの普通の端子になっていたりします。
アースの接続先もいちいちチェックしないと、抜けていたり、違っていたりします。
工事中に極性チェックもしないと、チェックしてくれません。(幸い極性はあっていましたが)
これはどのリフォーム会社でも同じというわけではなく、今回は安く対応してもらえる会社だったので、仕方ありません。
また施工しながら、対応していく場面も多く、何か月も設計を詰めてお願いしていたにも関わらず、図面に載せ忘れたため、施工できないというものも数多くありました。

↑インテリア飾りに見えるルームチューニング材
ブーミング対策と定在波対策、拡散対策を兼ねた施工箇所に関しては、事前に部屋の周波数特性を調べて、取り付け位置や間隔を詳細に割り出してリフォーム会社に伝えていても、図面に反映されていない、ということは当たり前のようにあります。
言い分としては、実際の現場で大工さんが良いと考える施工にしたほうが、結果としては正解だから、というような主張をされます。(専門ではないので仕方ないとも言えますが)
こちらは、壁から何ミリのところから、何ミリ間隔でとか、厚みは何ミリの何という合板を何ミリで、というような細かい仕様を考えていくのですが、(考えないと業者は考えてくれません)、結局現場で聞かれてしまいます。
そして考えていたことと違う仕上がりになることはザラです。

↑
天井に施工したブーミング等の対策(FRP素材や合板)
拡散材を兼ねた飾りのFRP素材の中は空洞部分があるので、そこには、施主持ち込みの直径何ミリの水晶を入れ、鉛のシートを何ミリでカットして貼ってください、というような要望をしていきます。
合意が取れても、図面に載っていなかったり、載せていないのは現場で調整するためだと言われ、当日を迎えても、施工なしで空洞のまま取りつけされていたりします。
施工をお願いすると、追加費用がかかるとか言われてしまう始末です。
ぐちになってしまいましたが、このようにオーディオ専門ではないリフォーム業者を使う場合、施主側に大きな負担が掛かります。
尚、オーディオ専門の会社にお願いすると別の意味での問題が生じます。
それはまた別の機会にします。