日記
リビングシアターの課題
2016年11月07日
オーディオ/シアター専用室ではないリビングでの課題は複数あると考えています。
以前の日記にも記載しましたが、拙宅で重要視しているのは、
・映像と音のクオリティ
・インテリア
とのマッチングです。
おのずとクオリティには目をつぶる必要が出てきますが、隠蔽したルームチューニングを施すことである程度は対処できると考えています。
デメリットは、費用と手間が掛かることです。
今回は、機材費と同等以上の費用が掛かってしまいました。
満足できない点はいくつもありますが、機材と同様に上を見るとキリがありませんので、拙宅ではここで一旦終了です。
一方、リビングでの課題としてあまり目にすることがない、個人的には一番重要だった課題があります。
それは、スピーカーや機材に当たる直射/間接日光や湿気などのスピーカーへの攻撃環境です。
リビング環境では、南向きの部屋になるケースが多く、困っている人もいるような気がするのですがどうなのでしょうか。
拙宅では、リビングは南向きで長さが約7,500mmが窓です。
それもほとんどの部分が、床から天井まで2重窓のハイサッシになっていて冬場はリビングの約半分まで日差しが全開で入ってきます。
床は海岸の砂のように、日差しでかなり熱くなり、裸足では厳しいくらいになります。
スピーカーや機材は、西面の壁側にあるため、左スピーカーは陽が当たります。
塗装や接着剤だけではなく、エッジやユニットなど全てに対して、良い事は1つもありません。
以前の家では、やはり南の部屋だったため、何台もスピーカーをダメにしました。
当然、遮光カーテンや布カバーなどで対応していましたが、遮光カーテンでは部屋が暗くなりますし、レースカーテンでは限界がありました。
布カバーは熱の上昇は抑えられませんでした。(拙宅の場合ですが)
そこで、JBL S4700BGの導入に当たっては、業者さんにスピーカーボックスも造作してもらうことにしました。

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スピーカーボックスです。裏面が磁石ラッチになっていて丸ごと取り外しできます。
外枠の素材は、プロジェクタボックス同様に軽量のスタイロフォームで考えていましたが、壁紙等に対応出来ないことと、日光にも耐えられコストもそこそこの硬いシナ合板になりました。
これもプロジェクタボックス同様に、完成物は重たく、測っていませんが約30kgほどあると思います。
幅が650mm程あり持ち手はかがんでつかむ位置にあるため、天板に顎を載せて中腰で腕をいっぱいに伸ばした状態で持ち上げバックして移動するという体に悪い姿勢になります。(バックドロップ姿勢?)
持ち運びはかろうじてできますが、大きすぎて持ちにくいことと、最初に持ち上げた時に腰を痛めたので、スライドして引きずるように移動が出来るようボックスの底にはフエルトを付けてもらいました。
それでも重いので、床に傷が付かないようにゆっくりと移動させます。
内枠には、耐熱・耐寒シート(お弁当などを入れる銀色の保温バッグみたいな素材)を貼り込んでもらい、夏場の湿気対策用に乾燥剤を置けるスペースも作りました。
これにより、直射日光や冷暖房が当たっても温度変化はほとんどありません。
またこのボックスは巨大なため、リビングのスピーカーとは反対面までしか移動出来ないことと(他の部屋に移動するのは困難)、音や迷光の影響を抑えるため、黒いフエルトを貼り込んで仕上げてもらいました。
将来、厚手のインシュレーターを敷いても大丈夫なように、余裕を作った関係もあり、スピーカーの存在感などは消し飛ぶほど、大きなボックスになってしまいました。
元々は日光対策ではありましたが、インテリア面でも黒いスピーカーを隠したかったので、ボックスを造作したのですが、そのボックスの存在感は半端ではありません。
壁紙やモールディングで仕上げてインテリアマッチを図りましたが、とにかく大きさが目立ちすぎです。
とはいえ、もうどうしようもないので、慣れるしかありません。
ボックスを外して黒いスピーカーが出てきたときは、家族から「こじんまりしてすっきりしている」、と言われるほど黒いスピーカーより存在感があります。

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部屋のイメージです。部屋の様子についてご要望がありましたので、これで大体わかるかと思います。
このようにやたらと大きなスピーカーボックスですが、ほこり対策、傷つけ対策、日光対策、温度対策、湿度対策がちゃんとしているボックスは、スピーカーの傷みを心配しないで済むため、精神衛生上はとても良いです。
費用はかなり掛かったので機能しないと意味がありませんが。
レス一覧
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初レス失礼致します。
小生は専用ルームですが、やはりそれでも陽射しと湿気の課題は残ります。
カーテンが付いていますが、掃除や換気の時以外は窓もカーテンもほぼ締め切りにしており、湿気取りも常備してます。(締め切りでも結構湿気あるのです)
皆さんそうですが、やはりメインSPはそれなりの物を使ったほうがいい音が出ますし、そうするとコンパクトではないためスペースを圧迫しますね。
リビングの場合、来客などがありますし、やはり景観には気をつけねばなりませんよね・・・
ちなみに専用ルームであるにもかかわらず、壁一枚を隔てた隣が寝室なので、昨晩も嫁が起きてきて「うるさい」と怒られました・・・(PM23:00くらい⇒-20db)
課題がのこりますね(汗)
byぴろりん at2016-11-07 17:53
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ぴろりんさん
こんにちは。
DonJohnsonといいます。
レス有難うございます。
先ほど日記を見たところでした。
こちらでも画質調整は、よく使うBD等で行います。
ソフトの元の素材で画質は違うので、難しいところです。
新しい高画質と言われるソフトが出ると、ついそれで調整しますが失敗が多く、もう新しいプロジェクタに買い替えてからは、ほぼデフォルトです。
ソフト毎の調整値を保存できるメモリがあれば良いのに、と昔よく考えたものです。
-20dbは爆音ですね。
室内完全防音でないと厳しいですね。
日記は少ししか見ていませんが、良く分かるところが多く、参考にさせて下さい。
引き続き、宜しくお願いします。
byDonJohnson at2016-11-07 18:03
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(笑)
Donさん
いやいや、世の中には色んな人が居るんだなぁ~~
日記、オモシロく読ませて頂きましたヘ(^o^)/ 壁もそうでしたが、ケース?カバー?も、中世様式ですね!(^^)! パルテノン宮殿みたいですね(笑)
昔、オークションで見たのですが、オーダーメイドのスピーカーカバーを作ってくれる店がありましたよ。 日記を読んで気になったのは、それらカバー(ケース)の取り外し取り付けですね。 これを毎回行うDonさんの「ずく」が凄いですね~~。
お写真ありがとうございました。 少しだけ見えてきましたよ(笑) 上部に滑車でも付けて、幕の様にスルスルと上がる仕組みはどうでしょうか? (笑) さすがペントハウスにお住まいだけあって、美的センスもずば抜けていますね。
今度はリスニングポイントでしょうか? とても気になるゥ~~
byアコスの住人 at2016-11-08 13:25
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DonJohnsonさん、こんにちは。
スピーカー・ボックスを作られた方を始めて見ました。
日記も興味深く拝見しました。
確かに遮音と調音がしっかり出来ていて、住み心地の良い部屋にするには100万単位でお金が必要になると思います。
遮音だけ考えたら地下に部屋を作れば良いですが湿気とか構造物の強度とかインテリア等・・・悩み出せばキリが無くなります。
私はそんなにシビアーに日光とか湿気を気にした事無いです。
リビング・ダイニング兼用なので炊飯器とか鍋とかもバンバンします。(笑)
それでもメインのスピーカーは40年間トラブルは無いです。
運が良かっただけのかな。
byヒロ803 at2016-11-08 14:04
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ヒロ803さん
こんにちは。
私もスピーカー・ボックス作ったという人は、見かけたことがありません・・・。
もしかしたら、いないのかもしれませんね。
スピーカーのトラブルがないのはうらやましいです。
逆に、トラブルがあること自体、ほとんどいないのかもしれません。
私の場合、日光の温度上昇でエッジがパリパリになり、内部ネットワークの部品を留めている接着剤が乾燥し剥がれてブランブランになり、7年ほどの間で、6台のスピーカーがダメになりました。
ONKYOのスピーカーの場合ですが。
表面の接着剤も同様に、スピーカーの底面と前面の接合部分(化粧板)が乾燥して剥がれてきて、めくれてしまいました。
触らないとわからない程度ですが、音には影響しました。
40年もトラブルがなければ、将来も大丈夫なのだと思います。
うらやましいです。
こちらも、元々はシビアに考えていなかったのですが、6台もダメになるともう気になって仕方ありません。
炊飯器や鍋は、リビングシアターでは嫌な要素ですね。
煙はボックスを作ったので入り込んだりはしませんが、蒸気は入ると思います。
今のプロジェクタはキッチンの入り口天井に取りつけてあるので、今後が心配です。
除湿剤と備長炭をたっぷりと、プロジェクタボックスに詰め込んで対策しています。
ボックスを取り外すと、ぼとぼと上から落ちてくるので毎回、嫌になりますが・・・。
byDonJohnson at2016-11-09 12:23
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アコスさん
こんにちは。
楽しんで頂けたようで光栄です。
皆さんと違って私のように風変りな話もあっても良いのかな、と考えています。
ちなみに滑車案、似たようなことを設計当初考えてました。
設計士にすぐ却下されたのですが、ボックスの高さが1,200mm程あるので、持ち上げると天井に当たってしまいます。
拙宅の天井は2,400mmしかありません。
それと、スピーカーの位置は固定しないと実現しないので、無理ですね、と軽くいなされました。
それからペントハウスと言うような立派なものではないですよ。
ただの最上階です。
またセンスがあるのかはわかりませんが、悪戦苦闘しています。
本当は、壁の中にTVもスピーカーも隠しておいて、視聴時だけ壁から出てくるようなことも考えましたが、壁を1,000mm以上の厚み(ふかし)で増設する必要があり、断念しました。
リスニングポイントは単純に、3,000mmの正三角形ですよ。
スピーカー背面の壁に梁があって、飛び出しているので気に入らないのですが、マンションなので仕方ないです。
byDonJohnson at2016-11-09 12:59
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もりりんさん
はじめまして。
LDKだと気にしないといけない点があるので、面倒ですね。
参考になれば幸甚です。
湿気や蒸気を考えますと、特にキッチン(湿気発生元)との位置や距離かと思います。
離れていればあまり気にすることはないと思います。
プロジェクタのレンズは機種と素材にもよりますが、カメラの交換レンズと同じでカビが生えるケースがあるそうです。
ただ、稀なようですので、あまり心配しないでもよさそうです。
スピーカーは、LDK利用と考えると、ちょっと気にする点があると思っています。
蒸気が当たっていると、ユニット表面にカビが生えるかもしれません。ただ、軽いカビの場合、音にはあまり影響はないようです。むしろ、心理的な影響の方が大きいかもしれませんね。
それよりも季節ごとに気にする点があるということの方が大事かもしれません。
冬場は結露ですね。
蒸気があたり、その後、夜間は冷えての繰り返しで内部ネットワークが錆びたり、ユニットが加水分解したりすると音にも影響があると思います。
そこに冬の低い日差しがあたると、乾燥を促進させることになります。
昼間は太陽熱で熱くなる上、カラカラに乾燥し、夜間はしっとり結露が出来て冷えるということを繰り返すことになります。
さらにそこに加湿器とかがあると、訳がわからない状態になってしまうかと思います。
日差しは、紫外線と熱が悪さをして、寿命が早くなると言われているようです。
日差し対策は、UVカットシートや遮光カーテン、衝立のカバーなどで対処するしかないような気がしていますが、全く影響がない人もいますので、結論はないような気がします。
ちなみに私の最近のお気に入りは、備長炭です。
「炭八」という商品で袋入りで使えるタイプです。
除湿・吸湿して水を出さないので、取り換える必要がないタイプです。
デメリットは、炭なので砕いてもある程度の大きさがあるという点と値段はちょっと高めです。
シリカゲルは小さいので取り回しは良く100円ショップにもあり手軽です。
一方、再生処理を必要としたり運用方法が色々あります。
日記拝見しました。
借家なので苦労されている感じが伝わってきました。
それでも音楽を楽しめている様子が伺えますね。
引き続き、宜しくお願いします。
byDonJohnson at2016-11-10 13:34
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