眠り猫
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中学時代にクラシックにハマる ↓ 大学時代に偶然長岡鉄男氏の著作を読み、スピーカー自作にハマる ↓ 諸事情により一旦デスクトップオーディオに縮小 ↓ あまり音楽を聴かなくなり何年も経過 …

マイルーム

試行錯誤中
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借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~8畳 / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
プレーヤー:PC+Foobar2000 DAC:Nuprime DAC-10 パワーアンプ:Nuprime ST-10 /Ming da ASC-82MNB 併用 スピーカー:Sonus fab…
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日記

DAC比較試聴

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2021年08月01日

オーディオルームの工事がウッドショックの余波で進捗ズレなので、その間にオーディオ機器の選定を進めています。上流部分に不満があり、この際、部屋が出来上がって落ち着いたら、機材もアップグレードしてしまおう、ということです。
昨日、急に時間に余裕が出来たので、前々から気になっていたDACを置いてるユーオーディオ様にTELしたところ、予約試聴可能とのこと。
気になっていたのは

・CHORDのDAVE
・Mola MolaのTambaqui DAC
・MSBのDiscrete DAC
・dCSのBartok DAC

の4種。
急な予約でしたのでMSBのDiscrete dacだけは時間的に準備が難しいとのことでしたが、残りの3種で試聴ができました。


【機材の組み合わせ】
予約にあたり事前に以下の通りお伝えしております。
・システムをコンパクトにしたく、DACプリとして聴きたいのでパワーアンプ直結で
・現用アンプはNUPRIME、暑い/熱い音ではなく、また単に冷たい分析的な音でもなく、見通しは良くも微熱感のある音が好み
・現用スピーカーはSonus faberのStradivari homage
・アナログはやらず、ファイル再生、あるいはストリーミングサービスでの再生を想定

実際の試聴にあたりご準備頂いた機材は以下の通り。

送り出し:MERGING TECHNOLOGIES / NADAC Player
※ソフトウェアはRoon

DACプリ3種

パワー: Ayre MX-R Twenty✕2

スピーカー:MARTEN MINGUS QUINTET

自宅の音と類似した方向の組み合わせでセットされており、さすがでした。
おかげさまで比較しやすかったです。


【試聴音源】
いずれも「好きな演奏」であって「オーディオ的な分析に向いた音源」ではないものばかりなのですが、聴き慣れたものということで・・・。
アルバム情報+聴いたポイントです。

1. Brahms: Piano Concerto No.1
Zimerman, Simon Rattle/Berliner Philharmoniker [DG]
2. Rachmaninov:Piano Concertos Nos.1, 2
Zimerman, Ozawa/Boston Symphony Orchestra[DG]
▶ ピアノとオケのバランス。
▶ マイクにダイレクトに飛び込んでくるピアノの力感や細かなニュアンス。

3. Motherland
Khatia Buniatishvili [Sony]
▶間接音を出す大きな打楽器としてのピアノの再現性。
▶録音会場の広がりや空気感。

4. Beethoven: Symphonies no.3"Eroica" & no.4
Zinman/Zurich Tonhalle Orch[ARTE NOVA]
▶明るく活き活きとカラフルに飛んでくるオケ。
▶楽器同士のリズミカルな掛け合い。

5. Bruckner: Symphony No.6
Stanislaw Skrowaczewski/Saarbrucken Radio Symphony Orchestra[ARTE NOVA]
6. Berlioz:Symphonie Fantastique
Stanislaw Skrowaczewski/Saarbrucken Radio Symphony Orchestra[Ohms]
▶室内楽的な見通しの良さと厚みとの両立。

7. Mahler: Symphony No.4
Eliahu Inbal / Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra[EXTON]
→聴き始めてなんか違うなぁと思ったら、同じオケ、同じ指揮者、同じレーベルの3年違いの別録音でしたので途中でパス。そういえば一時期、Octavia/Extonはやたらとインバル、朝比奈を据えた似たようなCDを濫発してましたよね・・・。

8. François Couperin: Office des Ténèbres
Gérard Lesne, Il Seminario Musicale[Harmonic Records]
▶カウンターテナーの艶やかさ、楽器との絡み合い。
▶ゆったりと呼吸するような音楽の流れ方。

9. SIBELIUS:SYMPHONY NO.4
Leif Segerstam/Helsinki Philharmonic[ONDINE]
▶冒頭チェロの冷たい水底での蠢き
▶ひんやりと冴えたオケの音色。

10. Verdi: Aida
Karajan/vienna philharmonic etc[DECCA]
▶VPOの音色と壮年期のカラヤンの覇気。
▶一番元気だった頃のDECCA録音によるオーディオ的な愉悦。

その他、目に止まったGothic Voices、La Reverdieあたりの中世~ルネサンス古楽をいくつかと、ABQの1回目のベートーヴェンチクルスを適宜追加。

こうやって一覧にして見ると、聴く内容もチェックポイントもかなり偏りがありますね・・・。
もうちょっと弦主体の室内楽や独奏曲、声楽を入れたほうが良かったかもしれません。


【試聴】
①DAVE→②Tambaqui DAC→③Bartok DACの順で試聴。
いずれも集中できる状態で時間をかけて聴くのは初めてです。
※先にお断りしておきますと、既に世に数あるベテランの皆様方のレビューと印象は大差無いです。また他の方と差別化できるような感性や表現力も持ち合わせておりません。

①DAVE:
・オーディオ的な快感がある音。(オケ全般で感じる)
・個々の楽器の音が際立つ。
・高域に独特ものがある(個人的には不快ではない)。色で言えば金色?
・僅かに腰高で、それ故ピアノはリアルな音と少し異なる。(1、2、3で気になる)
・しかしこれはこれで独特の世界、楽しい。
・何年も前の製品にも関わらず、未だに第一線を走っているのも納得の音。

②Tambaqui DAC:
・3機種の中で一番脚色の少ない音。
・素直な音で、DAVEに比べると少し優しい美音寄り。(特に4で感じた)
・上から下までバランスが良く過不足無い。(1、2で感じる)
・パッと聴きでは演出が無いぶん普通に聞こえるが、つまらなくない。
・細かく描きこまれたものがさりげなく提示されている。(8、9で感じる)
・ピアノが3機種の中で一番リアル。

③Bartok DAC。
・全体に煌めくヴェールをかけたような音。(特に1,2で感じた。DG系の録音と相性が良い?)
・透明度やストレートな力感は落ちるが、The 美音。心地良い。(8に相性良い)
・低域の一部を意図的に持ち上げ、収まりの良さを作ってあるように感じる。(4で違和感あり)
・明らかに作為的な音だが、聴いていて嫌な気にさせないところが上手い。
・これはこれで明確なポリシーに基づいて完結している音で魅力的。


自身の好みとしては、Bartok DACの美音・DAVEのオーディオ的快楽に惹かれつつも、Tambaqui DAC。
それぞれ単体で素晴らしい製品なのでどれを買っても幸せになれると思いますが、ピアノのリアリティを求めるとTambaqui DACに一日の長がありました。
また、私の好みと音の方向性が合致している印象です。


【プリアンプ追加しての試聴】
さてここでお店の方のご好意もあり、プリアンプを挟んでの比較もやってみました。
プリはCH Precision のL10。
宝くじでも当たらなければ買えないアンプ(お値段1000万円!)ですので、ありがたく拝聴します。
繋ぐ順は今回はDAVE→Bartok DAC→Tambaqui DACに変更。DAVEとBartok DACの違いが大きかったので、プリを通したらそれがどのくらいはっきりするのか興味があったのです。
さて、どのような違いが出るのか?



うん、反則ですねこれは。もはやドーピング(笑)
全機種に共通して、音の芯が締まってより鮮やかに分離良くなります。

その上で、DAVEはなぜか腰高さが改善。
Bartok DACはヴェールが消えてクリアに、ただしその代わり美音が激減。DAVEとの差異が小さくなりました。
一方、Tambaqui DACはL10を挟んだことによる変化が他の2機種に比べてずいぶん小さいです。てっきりこれも変化が大きいと思っていたので謎ですね。もしかすると、私が気付かなかっただけでもともとの音に芯の強さがあったということでしょうか。もしくはボリューム調整機能が優秀なのかも。


【現時点での結論】
流石にL10は買えませんので、Tambaqui DACをDACプリとして使う案が最有力となりました。
今後、また改めてMSBのDiscrete DACと比較の機会をいただこうと思います。
それとLINNあたりの試聴も別途行う予定です。(ただ、こちらは好みと合わない可能性が高いですが。)


【謝辞】
ユーオーディオ様、今回はとても充実した試聴となり、大いに機器選定の参考になりました。そしてとても楽しかったです。
急な予約にも関わらず、快く希望を受け入れてご準備・ご対応いただき、誠にありがとうございました。

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  1. こんにちは。

    遅レス失礼します。
    楽しそうな比較ですね。

    当該機種もしくは姉妹機種は一通り聴いたことがあります。
    姉妹機種というのはMolaMolaはMakua、MSBはSelect DACです。またDAVEは3年ほど保有していました。

    この4機種であればどれを選択しても後悔しないと思います。私の印象も(多分結論も)眠り猫さんと概ね同様です。プリアンプの効果も納得です。

    Tambaquiに関してはプリアンプ部分の出来が良く、パワーアンプに直結でも十分使えると聞いたことがあります。DAVEもメーカーはパワーアンプ直結を勧めていますが、私はプリアンプ経由の方が好みでした。

    最終的にどのDACを選ばれるのか?続報をお待ちしております。

    byのびー at2021-08-03 04:20

  2. のびーさん、こんばんは。
    コメントありがとうございます。本当に楽しい試聴でした。

    >この4機種であればどれを選択しても後悔しないと思います。私の印象も(多分結論も)眠り猫さんと概ね同様です。プリアンプの効果も納得です。

    経験豊かなのびーさんからそうコメント頂けると、なんだか安心(?)しました。


    >Tambaquiに関してはプリアンプ部分の出来が良く、パワーアンプに直結でも十分使えると聞いたことがあります。DAVEもメーカーはパワーアンプ直結を勧めていますが、私はプリアンプ経由の方が好みでした。

    なるほど、やはりそうなのですね。
    プリアンプを挟んで聴く前には、挟むことによる変化の大きさの度合いは
    Tambaqui>Bartok≧DAVE
    だと予測していたのですが、Tambaquiはまったくの番狂わせでした。
    しかしながら試聴から数日経ってみて改めて思い返してみると、地味で素直に思えたその音が未だに強く印象に残っており、プリ部の出来も含めて一筋縄ではいかないDACなのかもしれません。
    果たしてMSBとの比較がどうなるのか、ワクワクします。

    by眠り猫 at2021-08-04 00:27

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