日記
同日同時刻のコンサート
2022年04月01日
首都圏にはアマチュアオーケストラが多数ありますが、コンサートのプログラムはあくまで交響曲・管弦楽曲がメイン、時々ヴァイオリンもしくはピアノの協奏曲が挟まる、というのが一般的だと思います。
一方、アマチュアの合唱団では伴奏はピアノが主となり、オーケストラと合唱団が一緒に演奏するパターンは少ない印象です。
オケとコーラスが一緒に、となるとかなり限定され、更にそこに声楽ソロが加わるコンサートとなると、何かしらの節目で大規模な作品にチャレンジする、というものがほとんどではないかと思います。
そのような機会で演奏される曲となると、年末の第九やマーラーの交響曲を除けば、残る有名どころはモーツァルト・フォーレ・ブラームス・ヴェルディあたりのレクイエム、あるいはバッハやヘンデルのミサ曲や受難曲になるのでしょう。
さて、アマオケのコンサート情報を見ていたら、偶然とはいえ驚いたことがありまして。
首都圏では5/22(日)14:00~に、なんと
・モーツァルト(横浜市)
・ヴェルディ(新宿区)
・ブラームス(松戸市)
のそれぞれの「レクイエム」のコンサートが開催されるようです。
※フォーレのみ同日にはありませんでしたが、探したところ、その前週末である 5/14(土)に練馬でコンサートがあるようです(笑)
コロナ関係の各種規制緩和を見込んで、中止・延期されていたコンサートをそろそろ再開する動きがあり、再開記念として気合を入れたプログラムを取り上げる、ということもあるでしょうし、祈りを込めて敢えて「レクイエム」を選択した、ということもあるのかもしれません。
そして皮肉にも、準備期間も十分に取れていたわけです。
とはいえいずれも大作、これらが同日同時刻に公演されるというのはなかなか珍しい状況であり、日本のアマチュア音楽界の裾野の広さ故、ということもあるでしょう。
背景を思うと少々複雑な心境ではありますが、この2年に渡る苦境を乗り越えてきた各団体の思いを汲み、心の中で応援しつつ聴いてみたいと思います。
皆様も是非、お時間があれば足を運んでみてはいかがでしょうか。
しかしながら一番の問題は、どれを聴きに行くか、ですね。
実に悩ましい選択です・・・。
それぞれのコンサートの情報はこちら。
【モーツァルト】
モーツァルトレクイエム~横浜ジングアカデミー第5回定期演奏会

日付:2022/05/22(日)
時間:14:00開演(13:30開場)
会場:横浜市港南区民文化センター「ひまわりの郷」ホール
指揮:葭田晃
管弦楽:ウッドランド・ノーツ
合唱:横浜ジングアカデミー
【ヴェルディ】
ヴェルディ「レクイエム」&ラター「グローリア」

日付:2022/05/22(日)
時間:14:00開演(13:30開場)
会場:新宿文化センター大ホール
ヴェルディ「レクイエム」
指揮:郡司 博
ソプラノ:足立 歌音
アルト:増田 弥生
テノール:市川浩平
バス:原田 光
管弦楽:オラトリオ・シンフォニカJAPAN
合唱:東京オラトリオ研究会
ラター「グローリア」(ピアノとオルガンによる)
指揮:渡部智也
【ブラームス】
松戸混声合唱団 第21回 定期演奏会

日付:2022/05/22(日)
時間:14:00開演(13:30開場)
会場:森のホール21 大ホール
ブラームス「ドイツレクイエム」
レス一覧
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こんにちは。
流石に首都圏のコンサート開催状況は羨ましいですね。
合唱団とオケとの共演だと定番の第九がありますが、長年続けているとそれに飽き足らなくなって、このようなレクイエムに取り組むのが合唱団の流れかもしれません。
もし小生が聴くのならドイツレクイエムでしょうか?
2千席もある大空間で聴いてみたい。
by椀方 at2022-04-03 11:13
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椀方さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
おそらく「普通」の状況であれば、首都圏と言えどもここまで重なることはなかったのでは、と思います。これらの大作以外のコンサートでも、時期が近くなってからの開催告知が急激に増えており、4月・5月のコンサート数はちょっと異常な値に感じます。
>長年続けているとそれに飽き足らなくなって、このようなレクイエムに取り組むのが合唱団の流れかもしれません。
仰る通りで、大曲にもっと挑戦したい、となるとこれらのレクイエムが知名度・規模・難易度が揃って丁度良いのかもしれません。
>もし小生が聴くのならドイツレクイエムでしょうか?
>2千席もある大空間で聴いてみたい。
私は今ブラームスとヴェルディで迷っているのですが、いずれも大空間で大規模な曲、どちらを選んでも良い体験が出来るだろうな、と思うとますます悩みが深まります(笑)
by眠り猫 at2022-04-03 13:06