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日記

ジャズ喫茶「ベイシー」の選択

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2021年02月20日

日記のタイトルは、
1988~1992季刊「ステレオサウンド」誌に
『ぼくとジムランの酒とバラの日々』というタイトルで連載された記事の
単行本です。知らない人はいないであろう菅原正二氏です。

恐らく別方向で有名なショップ「プロケーブル」の
営業?の方向性に影響を与えたのは菅原氏の記事だろうと推測しています。

■スピーカーの能率
■スピーカーケーブルの焦点合わせ

ジャズ喫茶「ベイシー」の選択、
COUNT6[26]「スピーカーケーブル狂騒曲」から一部分だけご紹介。
---------------ここから---------------
 ただ、ケーブルの”長さ”であるが、短い方がいいと聞いたので、二〇年前の開店する前に、一度、プレーヤー、アンプ類を全部、スピーカーの至近距離にセットして最短距離で実験をしてみた。
 アンプにもよるし、スピーカーにもよるだろうが、「別に」という音だった。それより、むしろタイトでスケール感に欠ける音がして、ぼくの好むルーズでスケールの大きい音がしなかったのを憶えている。
 それで、現実的にはスピーカーから離れた位置で仕事をしたいのだし、適当に、必要なだけ引っ張ったら、まあ、結構イケル音がした。

 ~中略~

 最初に断ったら何も書くことがなくなるからだが、さらに図々しく書くと、スピーカーケーブルは、わずか数ミリつめただけでも音は変わる。OTLアンプの宿命なのか、ジムランのアンプの、よくいえばデリケートさなのか、さらにそれを感じ取って音に出すジムランのハイエフィシェンシー(高能率)スピーカーの凄さなのかは知らないけれども、パワーアンプの出力端子に差し込む、約五ミリのビニールカバーをひっこ抜いただけで音の変化が感知されるのだ。だから、気持ちはわかるが、調子のいい時は何年間でも線の新しい部分を出したりすることは、止めた方がよい。
 ぼくは、この”数ミリ”に取りつかれて何年間か、左手の人差し指をギザギザにして暮らした。ニッパーを使わずに、カッターを使って左手の人差し指の腹の上でビニールケーブルを転がすからである。切り目を入れたビニールカバーは真っすぐ抜かずに、ひねりを入れて抜くのがお利口さんだ。芯線を指で直にひねると手垢や汗でサビを早めるからだ。

~後略~
---------------ここまで---------------


ジャズ喫茶「ベイシー」の選択、
COUNT3[11]「JBLプロジェクトK2登場!」から一部分だけご紹介。
---------------ここから---------------
 JBLのプロジェクトK2という、同社の最新作のスピーカーであるが、「ステレオサウンド」の紹介記事を眺めていたら、久しぶりにそそられるものがあって、一度聴いてみたいという気にさせられた。
 そそのかされたことのひとつに、このスピーカーシステムの”高能率化”、というのがあった。
 ジム・ランシングのスピーカーというものは、そもそもが、0.001ワットでも馬鹿デカイ音がしますヨ、というのがセールスポイントでもあったので、六〇年代以降の能率をギセイにしたようなスピーカーは、ちょっとどうも、とぼくは思っていた。
 スピーカーの能率は、高い方がいいに決まっている。
「楽器」の音が、少しの力で大きな音がするようにハナから出来ているという点を見習いたい。
 それとこれとは話が別だと思う人は別な道を歩めばいい。
 楽器の音は、いくら大きな音がしたからといって、”力”はそんなにかかってはいない。
「ドラム」にしてからに、名人の手にかかった場合、軽く叩いてあの音だ!
 ピアノは、どんな”力持ち”が叩いたところで鍵盤の運動量は世界共通で、たかだか一センチ程度しか動かない。
 ヴァイオリン、チェロに至っては馬のシッポの毛でこするだけだ。でも物凄く良く”鳴る”。
”鳴る”音を”力”と勘違いして認識すとトンチンカンなことが起こる。
 オーディオでもっとも難しいもののひとつは、音の”性格”を強くしないで、大きな音を出すことだろう。
 真剣に考えると、これは凄く難しい。音は”パワー”だといいはる人がいたら、林に入って日がな一日セミの声を聴くがいい。悟るか悟らないか、セミの声は相当に大きく、ウルサいが、セミにそんなに”パワー”があるかしら??
 能率の低いスピーカーは、アンプから送られた強い力にしか反応しないから測定不能に近い信号は、まあ、なかったことにしていただきたい、といった鳴り方でお茶をにごしてしまうのではないか? シラケるわけだ。
 で、”K2”であるが・・・・・。
 ロングヴォイスコイルを止めて、ショートヴォイスコイルに改めたとか、コーン紙をカーブをD130に似せて(?)浅くしたとか、各所に明らかな反省の色がうかがえる。
 それに、法外な値段をつけておきながら2ウェイでまとめた度胸を買おう。
 ジムランの原点ともいうべき”001”システムは、D130と175DLHの2ウェイであった。
 しばらくして、製品化されたK2がようやく一組届いたという電話をもらったぼくは、「ステレオサウンド」の視聴室に聴きに行った。
 「ステレオサウンド」の若い編集者O君というのは気仙沼出身で、高校生の頃から「ベイシー」に通っていた好青年である。スジも、いい。オーケストラの指揮もやる。
 ぼくの行ったその日は、昼から「大型スピーカーシステムの視聴会」で彼氏はクタクタ。
 夜にそれが終わると全部片づけて、ぼくのためだけにK2のセッティングを休む間もなく開始した。開始するにあたって、気が散るから外に出ててくれというので、ぼくは浅沼予史宏君(オーディオ評論家)らと近所の六本木交差点付近の焼肉屋で待機することにした。ただ待機するのも何だから焼肉を喰った。焼肉を喰ったらビールが飲みたくなった。ビールを飲んだらオーディオ談義に花が咲き、O君のことをすっかり忘れて二時間も経った。待機にもホドがあると思って、
「そろそろ、O君いいかな?」
 とぼくがいうと、
「ボチボチでしょう・・・・・」
 と朝沼君は少しも急がない。
 視聴室に舞い戻ると、待ちくたびれて寝てしまったのではないかと思われたO君、どっこいギンギンでまだ調整に余念がない。
 時計の針は夜中の一二時を回っていたが、
「ボチボチ行きましょうか・・・・・」
 と朝沼君がO君にゆっくりと合図を出す。
 レコードプレーヤーに、ぼくはリン・ソンデックのLP12を所望したのだが、朝沼・O君の両君が大変気に入っているロクサン/ザクシーズを是非聴いてほしいというので、それが用意されていた。カートリッジはシュアーのV15/TYPEⅢで、スタイラス(針)はぼくが「ベイシー」で使用中のものをひっこ抜いて持参した。他にあと二本、友人の伊藤八十八君が、
「取っておきのを・・・・・」
 といって嬉しそうに持って来てくれた。
 ぼくの持参した二〇枚ほどのレコードの中には、彼の制作したものも何枚か入っていた。
 やがて、リー・モーガンの『キャンディー』がK2から鳴り出した。割と情けない音だったのでヴォリュウムを上げると、プツンとパワーアンプの保護回路が作動して切れた。
 K2は、トータルインピーダンスが3オームしかなく、低インピーダンスに弱いアンプはまず使えない模様。「ステレオサウンド」の視聴室の隣の物置には、売るほど物が山積みされているから少々のことは平気である。ゼイタクさせてもらって、最終的にはスレッショルドのA級モノーラルアンプが安定したドライブをしてくれた。K2はアンプにも金が掛かりそ。

~中略~

夜中の三時もいい加減過ぎた頃、オシマイに、スチューダーのCDプレーヤーの音を聴いてみたいとぼくがいったのが間違いの元だった。朝沼君が選曲してかけたのであるが、信じ難い音響エネルギーが、コンパクトなK2から吐き出された!!
 強烈な音の放射であったが、CDはウーファーを壊さない。
 K2のコーン紙は大騒ぎもしないで、もちろんスピーカーシステム全体もいたって静かなたたずまいで涼しい顔をしてすまして立っているかのようで、それは不思議な光景であった。
 美しく仕上げられた、極めてコンパクトなスピーカーシステムから、ステージに山積みされたPAスピーカー群から出ているような強烈なサウンドが飛び出してくるだ!!
 これはもう、好きだの嫌いだのいわせない一種の快感であり、JBLの血統の凄さをまざまざと見せつけられて「感心」してしまった。
<音>はやっぱり”パワー”か!?
---------------ここまで---------------


スピーカーをハイパワーで飛ばすのも、
アンプのプロテクションが作動するのも、
普通なんですね(^^

少し前に購入したmarantz AVアンプ NR1711 は
スピーカー未接続でボリュームを最大近くにまで上げていくと
一瞬不安定になって次の瞬間スピーカープロテクションが作動します。
Fostexのサブウーファー CW-250Dも、
ウーファーがサランネットを突き破って飛び出す前に
ちゃんとプロテクションが働いて沈黙します。安心。

ジャズ喫茶「ベイシー」の選択 は
電子版(Kindle)も販売されています。
面白そうだと思ったら購入してみて下さい。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000193497

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  1. nightさん、おはようございます。面白い記事ですね。

    「スピーカーの能率は、高い方がいい」のは、「「楽器」の音が、少しの力で大きな音がするようにハナから出来ている」のと同じで、音を出すのに必要なのは「パワー」ではないから。逆に「能率の低いスピーカーは、アンプから送られた強い力にしか反応しないから測定不能に近い信号は、まあ、なかったことにしていただきたい、といった鳴り方でお茶をにごしてしまうのではないか? シラケる」、この一連の発言の意味はわかる気がします。やはり、能率が高い方が良い。

    しかし、K2を鳴らして、最初のアンプがシャットダウンして、新しくA級を繋げて、しまいにアナログをやめてステューダーのCDPを再生してみて著者が、やはり音はパワーなのか!?と前言撤回の疑念を持つに至った際の「パワー」とは何のことを言っているのでしょう?上等なパワーアンプでその出力の大きさが問題なんでしょうか。

    菅原氏が問題提起しているのは、能率と何の比較なのでしょう?

    byベルイマン at2021-02-21 09:38

  2. ベルイマンさん おはようございます

    菅原氏の仕掛けに気付かれて菅原氏も喜ぶことと思います。

    まず、能率が良いスピーカーは小さい電力で大きな音が出ます。プロジェクトK2は97dBですから相当なものです。それならアンプも小出力で済むと思うのがそうではない。

    アンプにはスピーカー配線を誤ってショートさせたとき出力段のトランジスターが破損しないように『過電流保護』のプロテクションを装備する事が少なくありません。しかし、ショートなのかスピーカーのインピーダンスが低いのかはアンプは判別できないので、取りあえずシャットダウンします。ベルイマンさんのNo2だって、時には3Ωになるようですからね、K2では時には1Ωになっていても不思議でない。

    アンプの電力が全て音に変換されるかというと、そうではないのです。菅原氏は素人が陥りやすい錯覚にわざと同調して読者を誤った方向へ引きずり込みます。そうしておいて、スピーカーは音にならない電気を要求するという、あまり知られていない事実を教えてくれるのです。プロジェクトK2は高能率だけど、音に変換されない無効電力を大量に瞬間的に要求する大飯喰らいなんです!!アンプが気絶するほどのね。

    高能率であって、低効率。オーディオ評論家や雑誌が不思議と触れない事です。繰り返しますが、スピーカーが高能率だからといって、アンプの出力が小さくてよいとは限りません。

    つづく

    bynightwish_daisu at2021-02-21 10:30

  3. 電研精機研究所のノイズカットトランス。容量がアンプのと違ってワットではないのもその関係です。3kVAとかね。プロジェクトK2のような低効率スピーカーは、トランス関係の業界では『力率』が低いといいます。『力率』が低いと電流ばかり流れて空振りします。

    私のように理屈っぽい文章より、
    菅原氏の記事の方向が『面白くて』実に愉快な気分にさせられますです。
    本当に恐いのは、怒っている人ではなくて、ニコニコ笑ってる奴なんですよね。アーハッハと笑ってるからとナメて対処すると、後でトンでもないことになります。

    で、ベルイマンさんに伝えたかった事。
    アンプのシャットダウンの件、根本原因の確認を先延ばし先延ばしにされています。まるで『クリップ』が発生しているかのような印象を受けますが、誰もクリップ波形を見ていません。クリップは発生していなくて、最初の方に書きました『過電流保護』の可能性もあるわけです。この仮説が正しかった場合、スレッショルドのA級モノラルアンプが候補に上がってくるのですね(笑) 2Ω負荷までギャランティーするAccuphaseのパワーアンプの安心感を少し感じとられるでしょうか。

    bynightwish_daisu at2021-02-21 10:48

  4. 有効電力、無効電力、皮相電力、力率。重要なキーワード。

    あんまり良い例えではありませんが、
    JblのプロジェクトK2は力率が低いスピーカーなので?電力容量(VA)の大きなNCTを選定する必要がある訳です。※例えです

    スピーカーを能率だけで語る風潮へのアンチテーゼです。

    bynightwish_daisu at2021-02-21 10:55

  5. Accuphase M-6200のカタログより
    https://www.accuphase.co.jp/cat/m-6200.pdf
    --------------------------------------------------------
    ■定格連続平均出力(20~20,000Hz間)
    1,200W/1Ω(1Ωは音楽信号に限る)
    600W/2Ω
    300W/4Ω    
    150W/8Ω
    ■残留ノイズも減少、4段階のゲインコントロール《-12dB、-6dB、-3dB、MAX》。
    -------------------------------------------------------


    Focal社 Sopra No.2 のカタログより、最小インピーダンス
    https://www.focal.com/sites/www.focal.fr/files/shared/catalog/document/sopra_n2-specification_sheet.pdf
    -------------------------------------------------------
    ■Minimum impedance 3.1 Ohms
    -------------------------------------------------------


    Allionのカタログには8Ω時の記載しかありませんので、低インピーダンスドライブは苦手なのかもしれません。
    その苦手分野がプロテクション動作に繋がっているならば①スピーカーを変更するか②アンプを変更するか③大音量を諦めるかの究極の選択に、なるかどうかはマダ分かりません。
    私は音源に含まれる?Sopra-No.2がまったく再生出来ない超低音が、アンプのプロテクション(DC検出保護)を引き起こしていると期待しています。それならば、メイン機器の後退をせずに、コンデンサー4個あるいはAV8805のクロスオーバーでおやすく対応できるわけです。
    正体のわからない問題には対処ができないので、正体を掴みたいための焼き鳥です。

    bynightwish_daisu at2021-02-21 14:32

  6. nightさん、いつか一緒に商売しますか!『オーディオマニ屋』とかどうでしょう。津々浦々、アキュのパワーと○イズカットトランスを売り歩きましょう!

    S-200とSopra no2と付き合いはじめて、私が感じたのは、Sopra no2がまだまだしれーっとしてるなということでした。なんだか中心から鳴っていないというのか。或いは、S-200の方が両手でスピーカーを掴みにいっていないというのか。色々と新しいパーツをつけたのでエージングかなと思いながら、しばらく忘れていましたが、今回の菅原氏の文を読んでいてふと思い起こしたしだいですが、まだパワーアンプとスピーカーが融合できていないのかもしれませんね。それはSopra no2が要求する電力をS-200が供給できていないためかもしれませんね。

    現状の選択肢ではコンデンサーが解になるといいのですが。pure direct を辞めるという選択はないからです。

    明日、焼き鳥台を試すことにしますね。(^^)

    byベルイマン at2021-02-21 23:49

  7. ベルイマンさん 確認作業お疲れさまでした、日記を拝見しました。

    音楽ソースに含まれる直流に近い超低音がプロテクション動作の原因かと、想像力していて、確認のためのコンデンサー挿入でしたが、コンデンサー挿入してもプロテクション動作するので、想像というか想定は間違いだったと言える感じです。

    間違いの代わりに『Allionは低インピーダンス駆動できるのか?』という新たな疑問が湧いてきました。これが出来ない場合、Sopra No.2がバイアンプ駆動に対応していたら、アンプを増やして1台あたりの負担を軽減してあげることでプロテクション動作を回避する事も可能だったかもしれませんが・・・。近年のスピーカーには珍しくSopra No.2はバイワイヤの接続構成を持たないスピーカーでした。

    理論値通りでなくても良いのですが、乱暴にオームの法則の通りに考えれば、
    200W(8Ω)のアンプは4Ω負荷になったら400W出力になります。2Ω負荷になったら800W出力になります。800Wの出力要求にアンプが応えられなければ音楽波形は天井の潰れた『クリップ』になる可能性があります。(たいていはソフトクリップに不時着させて波形が歪む程度で収めてくれるアンプが殆どだと思いますが。) 
    この場合の『クリップ』は、単純にパワーアンプとスピーカーの関係なので、前段の「「プリアンプやミキサーでどうにかなる問題ではない」」事はお分かりの通りです。

    焼き鳥台の結果を踏まえ、出水電器さんに『軽く』ご相談されるのも良いかもしません。(可能性は極めて低いですが、Allionの左右の出力段を並列統合してモノラルアンプ可すれば低インピ対応可能かも。今回の場合簡単にできるBTLモノ化は選択肢にありません。BTLは『より激しく』アンプに低インピーダンスを強いるからです。余計にプロテクション動作して使い物にならなくなるはず。)
    いずれにせよ、責める訳でもなく穏やかに『保護リレー交換』の相談の際にそれとなく2Ω負荷かけたらどうなるの?とか?聞いてみて下さい。出水電器さんの今後の商品展開のためにも。

    ↓こちら参考になるか分かりませんが、関連の日記です。
    https://community.phileweb.com/mypage/entry/4813/20210131/66945/

    bynightwish_daisu at2021-02-23 09:59

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