パグ太郎
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クラシック中心に聴いています。オーディオは手段と考えてはいるものの、気がつくと手段の魔力に取り付かれてしまうことも多く、日々修行をしております。

マイルーム

パグ太郎の部屋
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持ち家(戸建) / リビング兼用 / その他 / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
Phileweb登録後1年、気が付くとスピーカー導入していました(2018/6)。所有製品はHRS130ですが、製品DBに登録がないので、一番近いもので代替しています。 10数年愛用したアン…
所有製品
  • スピーカーシステム
    GERMAN PHYSIKS HRS120 Carbon
  • プリメインアンプ
    OCTAVE V110SE
  • ハードラック
    QUADRASPIRE QAVM
  • RCA/BNCオーディオケーブル
    KIMBER KABLE KS-1020
  • 電源ケーブル

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国際声楽コンクールNeue Stimmen(新しい声)2017 本選速報(という形の備忘録)

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2017年10月15日

昨晩、というか今日の早朝、ドイツの国際声楽コンクール Neue Stimmen(新しい声)2017の本選があり、medichi.tvでライブ配信されました。海外コンクールをリアルタイムで見ることが出来るなんて、便利な世の中です。時差があるので、夜中の2時に始まって、寝落ちしないようにするのが大変。最終審査中の30分休憩が朝の6時前というのが一番辛い時間帯、もう一つ困るのは、全編ドイツ語なので、アナウンスが理解不能。それでも、全国のオペラファンのために速報をお伝えします(って、そんなものを追いかけている物好きは、お前一人だということは重々承知しております。あくまで「備忘録」です)

このコンクール、ドイツの大メディア企業ベルテスマン(BMGのBです)スポンサーで、今年で30年周年になります。隔年で開催され、新人歌手の登竜門として注目されており、最近の入賞者の多くがメジャー歌劇場で主役級で活躍しているというお話は以前ご紹介しました。日本でも横浜で予選会があったようですが、セミファイナルまで残った方はいませんでした。そのセミファイナルの映像も公式サイトで配信されていて、それを見て目をつけた歌手が本選でどのような演奏をするのか、それが徹夜する酔狂な動機であります。

今年、注目のファイナリストは、ブルガリアのメゾソプラノ、スヴェトリーナ ストヤノーヴァ。セミファイナルではモーツアルトの『皇帝ティートの慈悲』のアリアを歌い、抜群の表現力で、その最初の一声で会場の空気を作り変える力を示しました。もう一人もメゾソプラノ。カナダのエミリー ダンジェロ。力強い歌声と大柄で舞台栄えする容姿で注目です。 男声では中国のテノール、ミンジー レイ。これだけ甘いテノールを聴いたのは久々です。もう一人、男声を上げると、ロシアのバリトン、ペーター ソコロフ。彼も柔らかなバリトンですが、歌心があふれていて聴いているだけで楽しい。さて、本選での、注目の4人の演奏と、その結果です。

S.ストヤノーヴァ。本選では、ヘンデルの『アリオダンテ』のアリア。やはり、ここでも最初から自分の世界に引き込む、声の魅力と表現力は他を寄せ付けないものがあります。そして上から下まで綺麗に均質な声、情緒あふれる泣きの表現、小声でのささやく歌声も肌理細やかですし、高音を転がす技術も破綻が無い。何よりも音楽が楽しく、伴奏のオーケストラのノリが違います。ということで、順当に女声1位を獲得。今年、一番の収穫です。きっと、直ぐにメジャー劇場に登場することでしょう。

E.ダンジェロ。本選では、モーツアルトの『コジ・ファン・トッテ』と『アリオダンテ』の2曲で、レパートリとしてはストヤノーヴァと殆ど同じ、ソプラノに近い、軽い情緒的なメゾソプラノですが、二人は表現が全く違います。こちらは颯爽として、格好が良い。深みのある低音と、輝かしい高音の伸びが両立していてよりダイナミックな表現ができます。それを武器に、ちょっと力まかせな所もありましたが、それがまた魅力になっています。今年は、審査と趣味が合うのか、彼女が2位。 

因みに女性3位はロシア・イスラエル国籍のメゾソプラノ、ズラータ ケルシュベルグ。こちらは殆どアルトに近いメゾ、重くて凄みのある声と演技力が魅力です。高音も力強いし、下は「ずどん」と来るというこのタイプは、通常、高域と低域で声質のつながりが悪いのですが(まるでスピーカの話)、彼女は極めて自然。更に持ち前の声に任せてというだけでも十分聞かせますが、情緒的な表現も美しい。

M.レイ。本選ではグルックの『タウリスのイフィゲニア』とモーツァルトの『後宮からの逃走』。やはり、軽めの甘い歌声にぴったりの選曲です。これは、嵌る人には本当に嵌る声ですね。表現も細やかで、丁寧。ただテノールに求められる輝かしい声の張りを期待すると、ちょっと辛いかもしれません。で、結果は男声3位。

P・ソロコフ。本選では、ロッシーニの『セビーリャの理髪師』とチャイコフスキーの『スペードの女王』。前者の明るく軽い声と軽妙な表現力、後者の暗く重い歌声、両方とも素晴らしかったのですが、残念ながら入選せず。どうも男声は審査と趣味が合わないようです。 


因みに、男声1位は韓国のバス、チャンヒー チョー。彼も重い役から軽い役までこなすオールラウンダーで丁寧な歌いぶりには好感が持てましたが、私には面白みに欠けていたような印象、
男声2位は地元ドイツのバリトン、ヨハンネス カムラーです。柔らかで響きの美しい声が魅力的でしたが、情緒的表現に深みがあっても良かったのでは。

全体、振り返ってみますと、オペラの主役である、華やかなソプラノも、力強い高音を響かせるタイプのテノールも上位に入ってこなかったのは、残念でした。やはり偉大なるプリマドンナがいてこそですので、それは、また2年後を待ちましょう。(正直、眠いです)

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  1. 声楽のコンクールというのは、声域別で競われるわけではないのですね。オープンコンペということでしょうか。

    もっとも歌手というのは、デビュー後に声域を変更して成功するひとも少なくないようです。スターを目指してテノールやソプラノに変更したり、演技力を活かそうとバリトンやアルトにあえて変更したりと…。

    この中から、もしかしたら、そうやって何年か後には大スターへと変身するひともいるかもしれませんし、脇役として名をあげていくひともいるかもしれません。楽しみですね。

    byベルウッド at2017-10-16 10:20

  2. ベルウッドさん

    レス有難うございます。

    そうですね、声楽コンクールは男女・声域問わず、一まとめのコンペティションが多いようです。Neue Stimmenも男女別に順位を出すようになったのも最近になってからかと思います。

    多分、細分化すると優勝者が増えすぎて、「優勝」の権威が下がるというのが本音ではないかと思います。声楽ではないですが、「1位無しの2位」で中々優勝できないという国際コンクールがありますが、あれと同じかもしれません。

    審査員気取りで順位予想して当たった外れたという子供じみたことをしたり、その後の活躍を逐一追いかけたりというのがYouTubeのお陰で出来るようになって、これはこれで楽しいものです。

    byパグ太郎 at2017-10-16 22:26

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