パグ太郎
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クラシック中心に聴いています。オーディオは手段と考えてはいるものの、気がつくと手段の魔力に取り付かれてしまうことも多く、日々修行をしております。

マイルーム

パグ太郎の部屋
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持ち家(戸建) / リビング兼用 / その他 / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
Phileweb登録後1年、気が付くとスピーカー導入していました(2018/6)。所有製品はHRS130ですが、製品DBに登録がないので、一番近いもので代替しています。 10数年愛用したアン…
所有製品
  • スピーカーシステム
    GERMAN PHYSIKS HRS120 Carbon
  • プリメインアンプ
    OCTAVE V110SE
  • ハードラック
    QUADRASPIRE QAVM
  • RCA/BNCオーディオケーブル
    KIMBER KABLE KS-1020
  • 電源ケーブル

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日記

ざわつく世情を前に、少しだけ落ち着いてみたくなりました。そういう時にはクリフォード・カーゾンのモーツァルト

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2020年03月04日

何時も、長々とこねくり回した日記を書いていますが、今日はシンプルに。ここしばらくの心がざわつく世情のあれやこれや、そういう日常生活の諸々も大切ですが、少し落ち着いてみることも時には必要かもしれません。そういう時に選びたくなる演奏家は誰というお題です

クリフォード カーゾンというイギリスのピアニスト。
ブリテン指揮イギリス室内管弦楽団やケルテス指揮ロンドン・シンフォニーと共演したモーツァルトのピアノ協奏曲(20、23、24、26、27番)が真っ先に思い浮かびます。 


自分が求めているモーツァルト演奏の理想形を言葉にしてみると「とめどなく流れ転がりでる作曲家の創造力を、全くの淀みも引っかかりも感じさせずに歌い上げる」ということでしょうか。
もう少し噛み砕いてみましょう。「流れ転がり出る」と感じるためには、フレーズ一つ一つに表情の変化が与えられていて、決して単調な部分がないこと、そして、時には滑り出る様に、時にはハッとするような跳躍を見せる様に、その才能が湧き出し繰り拡げられていくことが大切。そうでありながら、わざとらしい作為的な所、これ見よがしな強引で大袈裟な所は一切見当たらず、文字通り「淀むところも引き止められるところもない」。そして、その流れを通してみれば愉悦、哀愁、溌溂といった心情がしっかりと「唄い込められている」。

カーゾンのピアノは、どのフレーズも考え抜かれた表情が与えられ、一つとして同じ顔をしていて並んでいることが無い。そして、その顔つきが大げさであったり人を驚かせたりすることは全くなく、本当に抑制のきいた、古き時代のイギリス紳士(というものがどういう物か良く分かっては居ないのですが)らしい物腰の柔らかさ。でも、「歌い上げる」という点においては何処までも伸びやか。その歌が躍動的で楽しみにあふれている時も、静かに哀愁を込めている時も、颯爽とした心地よさで吹き抜ける時も、聴き手の心を揺さぶるその深さは、普通ではありません。この深度をもたらしているのに、大御所ブリテンや期待の新星だったケルテスの指揮する、これまたイギリスのオーケストラの歌心も一役買っているのでしょうか。

ということで、この録音は、私的な「モーツァルト演奏の理想」を体現している、そういう作品の一つなのです。心がざわつく時にこの音楽を聴くことで、立ち止まって振り返る一瞬の間を持つことが出来ます。これさえあれば十分、他に何を求める必要があるのだろうかと。

と言う口の乾かぬ間に、カーゾンの他の録音で何か良いものないかしらとサイトをうろついているのは、人の性の情けない所であります。
 

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レス一覧

  1. パグ太郎さん

    何か騒然とした雰囲気の今は、落ち着いた品格と清潔感のある音楽や演奏が良いですね。

    カーゾンは、録音嫌いで生前に公式にリリースされたレコードはあまりなかったようですね。それで、日本ではほとんど知られていなかったピアニストなんだと思います。

    私は、グリーグの協奏曲に子供の頃からすっかりはまってしまって父の古いモノラル盤を繰り返し聴いて育ちました。ところがジャケットの写真のピアニストがいったい誰なのかわかりません。どっかのマイナーなピアニストなんだろうと思って、それにしては何度聞いてもいい演奏だなぁと首をかしげていました。それが、カーゾンという高名な英国人ピアニストだと知ったのは、恥ずかしながらようやく知名の齢を越えたほんの10数年ほど前のことです。それほど、カーゾンは近年まで日本ではメジャーではなかったのです。

    カーゾンは、ステレオ時代に同じ顔ぶれで再録音しています。ステレオ初期のメジャーはよくそういうことをしていましたが、たいがいオリジナルのモノ盤の方が演奏がよい。確認してみるとカーゾンのオリジナルは何と1951年の録音なんですね。それでも、今聴いてみてとても素晴らしい音です。カップリングされたファリャの「スペインの庭の夜」も心躍る演奏です。

    ググってみたら、初回録音のモノーラル版はNAXOSから復刻CDとして何気ない顔でリリースされているようです。

    byベルウッド at2020-03-05 09:39

  2. ベルウッドさん

    レス有難うございました。

    正しく、
    >落ち着いた品格と清潔感
    ですね。

    録音嫌いのカーゾンとデッカ の名プロデューサーのカールショーの笑える逸話(折角録音したテープを再生しようとして録音ボタンを押して消してしまったとか、嫌がるカーゾンを列車に乗せてスタジオに連れて行こうとしたら、その車両だけが連結が外れて行方知れずになったとか、チャップリンに似合いそうな)はどこまで本当なのでしょう。そのカールショーの奮闘があって、記録が残っていると思うと、何故か愉快な気持ちになってきます。

    byパグ太郎 at2020-03-05 19:09

  3. バグ太郎さん 今晩は。

    遅レスです
    確かに、ザワついた昨今の情勢に心落ち着く演奏ですね
    名盤です、ジョンカルショーの録音だったのですね。

    こちらも思わず引っ張り出して、カーゾンの23番を
    聴いてます。

    by田舎のクラング at2020-03-05 20:54

  4. いなかのクラングさん

    レス有難うございました。

    共感して頂いて何よりでした。
    著名な名盤を「良いですね〜」と言っているだけなのですが、こういう時期にはより心に滲みると思った次第です。
    (カールショーでなくカルショーでしたね)

    byパグ太郎 at2020-03-05 21:09

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