日記
音極振 インシュレーター レビュー
2019年02月26日
過去ログを調べたところちゃんとしたレビュー記事が見当たらなかったので書かせていただきます。
先日お世話になったKOTOBUKIさんの手がけられたシリコン系インシュレーター音極振です。「おんごくしん」と読むらしいですがネーミングセンスには触れないでおきます。型番はKS-01です。

二週間ほどスピーカーのスパイク受けの下に敷いていたのですが、パソコンの下に敷くと効果的とのアドバイスを受けて色々場所を変え試してみました。
1. パソコン
すごく良く効きます。奥行き、低音、鮮度に改善が見られ特に背反らしい背反は見当たりません。
元々ウェルフロートの小さいやつで浮かせていたのですがどういう訳かウェルフロートとパソコンの間に入って良い仕事をしてくれています。
2. USBハブ
パソコンに高さを合わせるため、間に合わせの木材の上にJ1青やハンズで調達したゲル系素材で簡易防振していました。
パソコン同様、奥行きと低音に改善が見られます。
3. DAC
リラクサの上に厚さ5mmの柔らかめのゲル+J1青という構成をリラクサ+音極振に変えたところ、これも低音や解像度を中心に全体的な改善がみられました。
元々下から来る振動はリラクサでほぼ遮断しています。理屈はいまいち理解できませんが、感覚的には機器の質量が増えたような効果をもたらすのでしょうか。同じリラクサ上に相乗りしている電源系から伝わる振動をカットしてくれているのか、あるいはDAC自身が発する振動を吸ってくれているのか。
4. 電源フィルター
リラクサの上に高さ合わせの硬質系の木のインシュ+ソルボセインという構成でした。これをリラクサ+音極振に変えたところやはり低音や音離れで改善がみられました。しかし効き具合はパソコンやDACに比べると小さい感じがします。
5. アンプ
こちらも元々リラクサでしたから下からの振動はほぼ遮断されています。相乗りしているユニットもありません。
そろそろ悪化するところが出てきても良いかなと思ったのですがアンプの下でもちゃんと仕事をしてくれます。効果の傾向は同じですが電源フィルターよりも効き具合はさらに小さいです。10セットくらいあったらアンプにもいれようかな、くらいな感じ。
6. 上に置く系
機器の上に置くのも効果的との事でしたのであちこちに置いてみました。下に置いたとき同様効き具合が大きい方からパソコン、USBハブ、DAC、電源フィルター、アンプの順でしたが下に入れた時程の効果はありませんでした。あと、スピーカーの上に置くのはうちではダメでした。音がスピーカーバッフルに張り付くようです。
7. まとめ
うちでは軽量な電子機器の下に置くと効果的でした。適度に硬いゲル系インシュレーターをお探しでしたらお試しください。
8. おまけ
anyoさんというayonアンプユーザーの方の過去ログにKOTOBUKIの防音工事の様子がレポートされていたのでリンクを置いておきます。
オーディオルーム工事日誌 その1
レス一覧
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high speedさん
KOTOBUKIの製品はどれも過激なネーミングですね(笑)。
音極振はお手頃価格でなので、購入してみようと思っていました。
素材からセッティングがガタつきやすいハブなど重量軽めの周辺機器に良さげな印象を持っています。
他のインシュレーターと組み合わせても、相性が良ければ相乗効果も期待できそうです。
レポートありがとうござます。
byvanilla at2019-02-28 07:15
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vanillaさん
レスありがとうございます。私が音極振を試す機会を得たのも元はといえばvanillaさんのクジ運と音快速レポートのおかげです。
> 他のインシュレーターと組み合わせても、相性が良ければ相乗効果も期待できそう
そうですね。メタル系のインシュレーターと試してみたいところですがあいにくうちにはほとんどなく。いつかアンダンテラルゴやブラックラビオリといった有名どころと重ねてみたいです。(その前にまず単品同士で比較すべきですが)
byhigh speed at2019-03-01 00:33
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high speedさん、100均ゲルですか?
ジョークです。
シリコン系のゲルと言うことで、アルファゲルですね。
確認したところ、製造元の販売価格ともほぼ同等ですし、オーディオ用として使いやすいサイズになっていますので活用価値大だと思いました。
ただ、ソフト系のインシュレーターは振動遮断能力は高いですが、支えるものが動いてしまうリスクもあるので、使い方が難しいです。
そう言う自分もCDPとAMPの支持と内部振動のアースにはアルファゲルを使っています。ハード系のインシュレーターや内部振動のアーシングと組み合わせながら。
この日記を書いたときはウレタン系の100均ゲルを使っていましたが、やはりシリコン系のアルファゲルを使った方が音のにじみが減ったので、今は全てアルファゲル使用にしました。
改良型 内部振動アーシング・メソッド・・・経過と仕様編
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1796/20170204/54658/
改良型 内部振動アーシング・メソッド・・・具現化と音編
http://community.phileweb.com/mypage/entry/1796/20170205/54674/
ぐだぐだと書きましたが、ご紹介の音極振は価格的にも製造元と同レベルですし、オーディオ用として使いやすいサイズで、お勧めのアイテムだと思いました。
更に色々と活用方法を試してレポートすると皆さんの参考になると思います。
byヒジヤン at2019-03-01 17:41
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ヒジヤンさん うちには100均ゲルも沢山あります。
しかし機器やボードに貼り付けて使うには抵抗感があるのでフィルムをハサミできって形を整えフィルム付きのまま使っています。主な使いどころはケーブルインシュレーターの下とか上です。
アルファゲルは使った事がないですがネット上の情報によると柔らかい素材のようです。しかし音極振の表面の手触りは割と固いです。
シリコンで表面固め内部柔らかめなんてチョコレート菓子のような事ができるのかわかりません。もしも固さが重要なファクターでないなら同じシリコン原料という事で振る舞いは似てくるものと想像します。
> 支えるものが動いてしまうリスク
アルファゲルではそういう懸念があるのですね。
機器が動くリスクは表面がツルツルスベスベのソリッド系インシュレーターでも起こります。木と水晶の組み合わせなどはスルスル滑ります。
音極振はというと、上記の通り十分な固さがあるのと表面が少し貼りつく性質を持っているので下手なソリッドのインシュレーターよりも動きにくいです。
アーシングメゾットは過去ログ巡回の際に拝見し勉強させて頂きましたが、今回の知見と合わせ再読したいと思います。
ではでは。
byhigh speed at2019-03-03 16:05