コージー
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京都市在住で、オーディオをはじめたばかりの新参者です。 6畳ほどの専用室でニアフィールドリスニングの究極形をめざして奮闘中です。気楽に音楽をと考え、エソテリックRZ-1とタンノイ・Precision…

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よりよいニアフィールドリスニングをめざして
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邦楽・洋楽のヴォーカルものをよく聞きますので、それに特化しすぎた構成かもしれません。クラシックなども作業用に聴きますが。。。。
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日記

ダイヤトーン最後の煌めき

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2021年06月10日

いまさら・・・と思われるでしょうが、サブスピーカーとしてダイヤトーンのDS-4NB70を購入しました。未開封新品の特価だったので、思わず購入しましたが、これは傑作スピーカーです。

メインとしてはTADのCE1を使用しているので、それとの比較ですが、スタンド込みで200万超えのこのスピーカーに総合的な音質で肉薄し、解像度と点音源のレベルでは凌駕しさえすると断言できる100万前後のスピーカーはDS-4NB70くらいだと思いますね。

TADのME1が価格的にもライバルとして挙げられるが、点音源の水準ではほぼ並ぶが、解像度の点でダイヤトーンが優る。しかし、ME1はポン置きでも音のバランスがよく、そつがない。

本機の最大の問題はダイヤトーンと名付けてしまったところと使いこなしがかなり難しい点だろうが、エージングと適切な使用で200万レベルのスピーカーに化けられる恐ろしい性能を持っている。

ダイヤトーンと名付けてしまったがゆえに、かつてのダイヤトーンスピーカーと比較され、これによってダイヤトーンの音ではないという頓珍漢な世評がでてしまったそうだ。ダイヤトーンの音というのが異次元へと進化しないと考えている古参のオーディオファイルが多かったのだろうか、ダイヤトーンのピュアオーディオの生命は断たれてしまった。私が購入した本機も、ダイヤトーン、いやTADを除く国産スピーカー最後のきらめきとなるに違いない。開発担当者は退職させられ、後継機種の小型スピーカーも開発停止、開発用のオーディオPCも某オーディオショップに置き去りにされているので(笑)、本当にダイヤトーンのピュアオーディオは死滅したのだろう。こんな卓越した技術力をもっているのに。。。。

CE1もベリリウム特有の高域のあばれに悩んで売り飛ばそうかと思ったが、ポン置きでも3年ほどたつとしっとり濃厚な実在感のある素晴らしい音楽を奏でてくれる。もちろんセッティングすれば更に高音質になる。しかし、ダイヤトーンは逆にブックシェルフなのに驚くような低音が出て、はじめはそれが暴れまくって本当に難儀した。

DS-4NB70はティグロンの指定スタンドがあるが、このスタンドを使用するならば固定ボルトは絶対に使用してはいけない。常に浮遊状態に近似させねばならない。FAPSのスタンドを使用するのもよいが、見栄えが悪すぎるので、私はティグロンにクリプトンのIS-HR5をひし形に配置してスピーカーを載せた。カーボンと相性が良いというのは三菱や某ショップも認めていたということもあるが、ボルトで固定すると音が死ぬので(三菱すらそれを認めている)、ボルトなしでも安定感のあるようにシリコンゴムの密着性にも期待したからだ。また、ひし形配置の方が開放的なので音がクリアになる(クライナや金井製作所もインシュレーターのひし形配置を推奨している)。

あと、ティグロンスタンドはスパイクが低品質過ぎるので、ヌケのよいアンダンテラルゴのスパイクに交換した。これにアンダンテラルゴのスパイク受けで決まりと思ったが、その組み合わせでは、低音が出すぎて暴れてしまうので、解像度を少し落としてタオックのPTS-Aを使用した。低域のコントロールという点ではPTS-Aほどコスパのよい優れた物はないと思う。

そして、スピーカーケーブルは、バイワイヤができないので安くてうまいQEDのSignature Genesis Silver Spiralを新調した。解像度の鬼のようなスピーカーなので、少しウォームさを加えるためだ。DS-4NB70をリファレンスとしているショップではそれを踏まえてベルデンの細めのケーブルを使ってわざと解像度を落とすことをしているが、私のDS-4NB70のが遥かに良い音で鳴っているので、QEDで間違いないと思う(ただしベルデンにするとSilver Spiralのように低音が出すぎることがないので、その点は妙技である。QEDの細めのケーブルを使うのも手だとは思う)。

あと、200時間以上のエージングをしないと本当の真価を発揮しない。そこまでこなれたDS-4NB70を聴いて、評価している人はどれだけいるのか。

聴けば、このスピーカーのすごさが分かるが、ものすごい解像度である。全域にわたってうずもれていた音をクリアに表現しつくす。NCV-Rがいかに歪みなく正確に作動しているかが分かるし、ネオジウムの制動力があって初めて達成できる音質だろう。低音の中にあっても、うずもれた音をすべからく感じ取ることができる。

また、音のフォーカス感がすごくて、ボーカルの口が広がることがない。高解像度と点音源性を極めると本当の人間のサイズに口の動きを調整することもできるのだとDS-4NB70は教えてくれた。だから説明書の平行置きはもったいない。リスナーが一人なら内振りにしてスイートスポットを絞り込めば、歌手と一対一のコンサートを表現することができる。万人受けを目指した一般的な高級スピーカーでは不可能なレベルの芸当だ。

ダイヤトーンがこれを基礎にさらなるスピーカー開発をなしえなかったことが残念でならない。三菱も、ボルト固定したり、平行置きしたり、解像度寄りのアンプを使ったり、真価を発揮するノウハウが欠けていたために、視聴会でベストを発揮できなかったのだと思う。開発アンプがザンデンの真空管アンプなので、とびぬけた高解像度はウォームな真空管と合わせるとちょうどよい塩梅になるようにしたからだろう(だからラックスやマッキンは合うと思う)。

しかし、逆にその振り切りが唯一無二のDS-4NB70を生み出したと言える。CE1がモニター調なんて言われていたが、DS-4NB70と比べれば色付けされていることははっきり分かる。音源を音楽にまとめ上げて表出しているからこそ、TADはポン置きでもある程度の高音質をだせるだけだ。

真のモニタースピーカーであるDS-4NB70は、音源を正確に表現し、細大漏らさず、音楽にまとめる作業はリスナーの脳に委ねられる。だから、一聴すると全ての音が聴こえるから音楽にまとまりがなく、細かい神経質な音だと感じてしまう人もいるのだろうが、はじめてリスナーが主導権を握れるスピーカーだとも言える。その時のスタジオやホールの音楽を全て正確にありのまま聴かせてくれ、あとは俺が聴きたいように聴くからという、解釈権をオーディオからオーディオファイルに引き寄せた初のスピーカーなのだと思う。実際のコンサートはまさにそうなのであるが、座席位置や自らの嗜好などで、全ての音が均等に聞こえてくることはないが、コンサートで言えば、DS-4NB70は客席ではなく指揮者席にいるかのようだ。全ての音が飛び込んでくるという感覚は異次元のものであるから、はじめは戸惑うだろう。それをやってのけるにはNCV-Rとネオジウムの高度な唯一無二の組み合わせが発見されるのを待たねばならなかったのである。

これはこれで唯一つの高性能国産スピーカーだと断言できるし、素晴らしい技術がないと成し遂げられない傑作だと思う。しかし、このピアノブラックの美しい筐体が、黒曜石でできたダイヤトーンの墓石にも見えてくるというのが悲しいだけである。。。。

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  1. おはようございます。
    コージーさんの手綱捌きが見えるようです(^^*)

    bynightwish_daisu at2021-06-10 09:10

  2. このスピーカーが商業的に成功しなかったことは本当に残念です。
    これからDIATONEからどのような製品が発表されていくのか楽しみにしていたのに。

    というわけで、独り言レベルですが書かせて下さいませ。

    コージーさんが仰るように、この機種の商業的失敗はDIATONEはもちろん、国産スピーカーにおいて大きな出来事だと思っています。

    私個人は、その要因は、”音”ではないと思っています。
    この機種、普通に音は良いので。

    例え、価格の壁を取り払ったとしても、高解像度ハイスピード系列における最高峰といってよい音だと思います。

    私は、NCV-Rこそ、この機種の最大の武器であり、同時に弱点でもあったと思っています。
    もし、NCV-Rがこの製品で”初めて”採用されたのであれば、恐らく大きな成功をおさめていたでしょう。

    しかし、4NB70の広報においてDIATONEはこの振動板がカーオーディオを出自としていることを隠してしまった。

    そして、隠したが故に(ユニットのルックスが似ているため)ユーザーのイメージがそこに固定されてしまい、この製品を実力よりも高価に感じさせてしまった。

    それが大きいと思います。HPにしても良さが伝わりにくい。手法や技術だけをアピールするのではなく、それによる測定結果をアピールすれば良いのに。
    売り方が本当に残念でした。

    過ぎたことは仕方ないので、ここからは私の中二病的”こうして欲しかった”妄想リストです…

    ・TWをB4Cにする
    ・ウーハーをNCV-RのままセンターキャップにB4Cを使用する
    ・NCV-Rの色、織り方をカー用のものと差別化する
    ・キャビネットはDS-9Zを大型化したイメージでフロントバッフルをリニアフェイズ構造にし、奥行をかなり深くして容量を稼ぐ
    ・剛性を高めた4本足の専用スタンドをセット販売とする
     (デザインのイメージはSonusのExtremaみたいな感じ)

    これだったら音は分かりませんが、倍の価格でも売れたのではないかと思います。そう、いっそのことメーカー名を変えるというのも良いアイディアですね。

    繰り返しますが、本機は素晴らしい音のスピーカーです。コージーさんのような耳が良さそうな方が入手されて、愛情をこめて使いこなしをされているため、4NB70も幸せなのではないかと思います。

    末永く大事に使用して下さいませ。
    (くれぐれも地震による落下には気をつけて下さいね)

    bytaketo at2021-06-10 14:25

  3. nightwish_daisuさま

    レスありがとうございます。手綱をにぎるまでは暴れ馬でした(笑)



    taketo さま

    ほんとにおっしゃる通り、ダイヤトーンと名付けたのが問題だと述べたのはそういうことです。イメージが堅固なダイヤトーンと銘打たなければ先入観なく評価されたことでしょうに。店頭販売についてはブランクがあり、直販しかしたことのないダイヤトーンに売り方など分かるはずもなく。。。。ひたすら高音質なスピーカーを開発するストイックさには敬意を表しますが、もう少し狡猾に販売してもらわないと、我々オーディオ好きも面白さが減ってしまいますよね。

    byコージー at2021-06-10 17:40

  4. コージーさん、こんばんは。初めまして。

    タイトルを拝見し、最後の煌めき!?2ウェイの新しいのがあるのに一体全体!?と驚きながら読ませて頂きました。
    長く生産するだろうと思い込んでいたため、衝撃でしかありません。
    今年のまだ寒い時期にホームページを確認していたのでびっくりです。
    開発者さんももう退職済みとは・・・。

    オーディオショップの試聴記を読んだりして相当良さそうだなと思っており、正直言って将来的に候補にしていました。

    つい先月、好きなブランドのビクターのスピーカーを中古で手に入れ、もっと早く知っていればと悔やんだばかりなだけに、さらにダイヤトーンは「また」なのかと残念でなりません。

    大々的に新製品発表をしていたため、次機種も必ず出ると思っていました。その後はたまに雑誌の新製品試聴でリファレンス機として使われていた記憶があって安心していたということもあるんですが、記憶違いだったのか・・・。

    ダイヤトーンの音、と言うものを固定観念でとらえている人が多かったんでしょうかね。
    僕の場合はライトユーザーの範疇と思っていますので、そういう概念にとらわれる(とらわれている)ことをあまり自覚してないかもしれません。
    固定観念という一言で片付けるのも難しそうです。
    ビクターのSX-M3を入手した件で、そういう思考は危険だというのは身に染みたばかりなのですが・・・。

    初めて買ったのが学生時代でDS-55XL、今はDS-66Zを持っていますので、またダイヤトーンが休止になるのかと思うとちょっと・・・。

    三菱電機は「選択と集中」でリーマンショック以降、乗り切ってきていたはずで、ダイヤトーンを復活させたのも液晶テレビ用でブランドを使用しながらの戦略があってでしょうし。
    しかし売り方の件について、DS-MA1も直販だけだったりと、僕もなぜだろう、と思います。
    まとまりが無くなってしまい申し訳ありません。大変残念です。

    byタグボ~ト at2021-06-10 23:16

  5. タグボ~ト さま

    レスありがとうございます。ヤマハのように小型で安いモデルも開発していたところでしたが、ほんとうに残念です。実際、試聴会でも担当者に向かってダイヤトーンの音じゃないと言っている人がいました(笑)。そもそもダイヤトーンの音とは何なのか??そんな個人の思い出によって異なるような基準で批判されるなんて、かつてのダイヤトーンが愛されすぎてしまった・・・・というのが敗因だとも言えますね。

    ショップの話では、三菱の担当者は辞職してもオーディオに携わるようです。まあ、裏を返せば、三菱内ではピュアオーディオに携われないということです。オーディオの多様性がなくなる日本の現状にはさみしさを感じます。。。

    byコージー at2021-06-11 17:11

  6. コージーさん、こんばんは。お返事ありがとうございました。

    いてもたってもいられず、再レスさせて頂きます。
    小型の安いモデルの計画ですか、これこそ確実にターゲットになっていたと思います。残念過ぎます。
    DS-MA1以降、1機種ずつの展開でしたし、DS-4NB70もペアで3桁万円越えなので手の届きやすい機種が現れるんじゃないかと半ば期待、半ば予想もしていましたので・・・。

    試聴会で担当者に向かって「ダイヤトーンの音じゃない」とは、理解の範疇を超えています。
    違っているならいるで、新しいダイヤトーンの音なんだなあ、音作りを変えてきたんだなあという受け入れる器量を求めてはダメなんでしょうかねえ・・・。
    正直、どうオブラートに包んでも、そんな発言には辛辣な反論しか出てきません。
    愛され過ぎたというか、それはストーカー被害のような気もします。(笑) お門違いも甚だしいですね。

    三菱担当者さんはオーディオにまだ携わっていることが救いですが、それでもピュアオーディオスピーカーの再々復活はかなり厳しそうですね。
    寂しいというか悲しいというか悔しいというか、僕が1ペアでも即買い出来ていればという不甲斐なさとか、やるせないです。

    復活したメーカーもあれば、音を変えて成功しているメーカーもあり、ほぼ撤退に近いメーカーもあり、この先が非常に心配です。

    byタグボ~ト at2021-06-11 22:27

  7. タグボ~ト さま

    再レスありがとうございます。やはり第一号はいろんな開発費用が乗っかってきますから高くなりますが、次の機種はそのノウハウが使えるので、安めで小型のものを計画していたそうです。言うまでもなく、その計画もなくなりました。これでは直販でもスピーカーを販売できるか分からなくなりましたね。

    ビクターとかがピュアオーディオの高級スピーカーに復活しても、また言われるでしょうね。これはビクターの音ではないと(笑)。

    byコージー at2021-06-13 02:01

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