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Mobile Fidelityの回答

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2022年07月21日

先日書いた「MoFi(Mobil Fidelity) Ultra Disc One Step Super Vinylに関する疑惑」(https://community.phileweb.com/mypage/entry/5117/20220719/69997/)のふfollow upです。

The "In" GrooveのMikeがカリフォルニアにあるMoFiを訪れ、3人のエンジニアから話を聞いたvideoが公開されています。
Mobile Fidelity - Interview on Mastering With Shawn Britton, Krieg Wunderlich & Rob LoVerde(https://youtu.be/shg0780YgAE)

結論から言うと、オリジナルマスターテープからDSD256に記録してそれを使ってカッティングしているということです。

アナログのマスターテープを最良の状態で再生するには細かい調整が必要でいつも同じ結果を得られるわけではない。 
現在はマスターテープの価値は広く認知されていて何度も再生することは許されない。 
アナログコピーを取る方法もあるがどうしても変化が生じる(必ずしも劣化とは言えない)、DSD256なら最良の状態での再生音をそのままデータに封じ込むことができ、いつでも同じ状態を再現できる。

ある程度予想はしていましたが今回マスターテープのディジタルコピーを使っているということが明言されました。

技術的にも商売としても納得できる話で、さらにDXD(PCM)ではなくDSD256を使用しているということに好感を持ちました。

今回の話を聞けばDSD256使えばマスターテープの音を安定して繰り返し再現できることは納得できます。

が、本質はそこではありません。
いつから導入しているのかわかりません(明言しなかった)が消費者にこのことを明かしてこなかったことである意味消費者をたぶらかしたと言えると思います。
恐らくすべての購入者は全てアナログ処理でレコードが制作されていると信じていました。

この事実を隠していた(話題になって問われるまで明かさなかった)ことで恐らく多くのユーザーは裏切られた思いがあるでしょう。

会話は和やかな雰囲気でしたが、DSD256を使っていることを明かすのに最初は少々ためらいを感じました。 彼らとしてはそれがいろいろな意味で最良であると信じていることはわかりましたが、ならなぜ堂々と明かさなかったのか。
「ディジタル」と言う言葉が入るとそれだけで拒否反応を起こす人もいるし、売り上げに影響すると思っていたのか。 何にしろ問い詰められるまで明かさなかったというのは残念です。

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レス一覧

  1. BI1961さん

    こんにちは。移動中でインタビューを見ていないのですが、BI1961さんが指摘された通り、録音・カッティングの詳細を問いつめられるまで明かさなかった点が残念です。そこがMoFiの存在価値の根幹ですから、自ら積極的に公開して、その手法に共感する人がプレミアムを支払ってでも購入するというのが本来のカタチだと思います。

    個人的には、デジタルコピーをマスターにするなら、ステレオサウンドのようなフラットトランスファーとしてデジタルで販売して欲しいです。

    もしくはTape Projectのように販売数を極端に限定して相当なプレミアムを付けるかでしょうか?

    byのびー at2022-07-22 18:00

  2. のびーさん、

    インタビューに応じたのがエンジニアですから宣伝方法などに関して責任は問えないでしょう。 でも当然ながら会社が(親会社のMusic Directも含めて)どのように宣伝しているのは知っていたでしょうから、だから”hesitation”があるのだと思います。

    彼らがやっていることは技術的に正しいと思います。 限られた時間しか与えられず、なおかつ何度も再生することができないオリジナルの磁気テープから最良の情報を取るのにDSD256は最適です。
    そのために彼らはできる限り最良のことを手間を惜しまず行っています。 そしてそのDSD256を元にVinylにしろSACDにしろ最良の状態になるように何度も何度も試験録音を繰り返して作品作りをしています。 プレミアムの価格はそれを反映していると思います。

    しかし宣伝ではそれを隠していた。 隠していたのみならず、すべてアナログで処理されていると錯覚するような書き方で宣伝していたし、場合によってはオーディオショーなどで問われたときにすべてアナログと明言したりもしていた(明確な嘘)。

    マスターテープから直接録音したDSD256ファイルをそのまま販売と言うのは革命的ですね。 ほかのメディア、フォーマットは無意味と言うことになりかねない。
    商売としては禁じ手でしょうね。
    独立系の会社ならできるでしょうけど。 実際PS AudioのCEO(と奥さん)が経営しているOctave RecordはDSDでマスタリングしてそれをそのまま販売しています。 現在はDSD64だけど近々DSD256の機器に切り替えるそうですからそうしたらまさにDSD256のマスターサウンドが入手できる。 でも作品数は限られる。


    来週から順次各作品がどのように作られたかを開示していくとMoFiの幹部が確約したという情報もあります。 時間はかかるが過去の作品すべての情報を明確にすると約束したらしいのですが、どうなることやら、今後に注目です。

    それにしてもこの話題、オーディオ業界にとってはかなり衝撃的なビッグニュースだと思うのですが、日本では全く話題になっていない(時差があるのか、私のサーチ不足か)。
    このコミュニティでものびーさん以外の反応がないというのは不思議です。(コメントがないから無関心であるとは言い切れませんが)

    byBI1961 at2022-07-23 02:34