日記
オーディオあれこれ その4
2019年11月18日
10月にアンプの衣替えということで、石から球へ切り替えた。今年の夏もさすがに暑く、真空管をともす気分にはなれなかったので、久しぶりに真空管を聴くことになった。以前、球トラブルのあったCAV T-88aを聴こうと思い、バイアス調整をすることに。KT88はGold Lionのマッチドクワッドに交換済み、トラブル後はバイアス調整せずに鳴らしていた、、、おおこわ、、、(T-88aは固定バイアスアンプ)。本体が27kgほどあるんでひっくり返すのも一苦労。初めて裏蓋を開けてみたが、手配線ではなくプリント基板を使用している。整然と抵抗、コンデンサ等が並んでいる、China製造とはいえ奇麗な作りになっている。設計はCAV Japanで元P社の技術者が行ったとのことで納得である。バイアス調整は一言もマニュアルには載っていないので、サポートにtelし、技術担当の指示を受けながら行った。4本のバイアスを合わすのであるが、どうも1本だけがバイアスがかかっていない。前段管やKT88の前後左右差し替えを行っても変わらない、、、故障修理という羽目になった。27kgを送るのも大変なんだが、元箱を残していたんで、詰めて郵便局に引き取り依頼した。ここでひと悶着、引き取った後、telがあり重量が31kgあるんで送れませんと。ゆうバックに30kg制限があるのをここで初めて知った。秤とともに返しにきたので中の梱包材で影響になさそうなものを抜き、何とか29.9kgで受け取ってもらった。
別の真空管アンプ(SV-2A3,SV-S1616D)で鳴らすことにしたが、何か面白いアンプはないかとネットを見ていたら、超三結アンプが出ていた。これは以前、知人宅で聴いて、良い音がしていたんで気になっていたアンプである。純日本製、故上條さん創作回路アンプである。知人宅は6BM8の球でハイブリッド構成になっていると聞いていたが、今回見つけたのは、出力管がKT88,前段がFETの2SK-30、負帰還菅が12AT7という構成で、少しリッチなことと価格もリーズナブルであったため、買うことにした。音出しはパッシブプリとつないで行ったが、ボーカルは気持ちいい音がするが、弦楽は少しドライな感じであった、まだ十分エージング進んでないのかなと考え、しばらく聴いていくことにした。またもう一つネットで気になるアンプを見つけた。ぺるけさんの全段差動PPアンプ、球はEL34で、中古であるがきれいな外観である。差動アンプは聴いたことはないが、当宅へのオーディオ好きの来客がとてもいい音がすると言っていたので気になっていたアンプの一つである。価格は超三結の倍位したが、トランスがすべてTANGO、チョークはサンスイなんで、つい手を出してしまった。同時にペアの差動プリも。えらい出費をしてしまったと後から反省したが、後の始末である。差動プリ+パワーで音出ししたとき、少し驚いた。今まで聴いていた音とは少し違う感じがした。とてもなめらかで流れるようなきれいな音である。メリハリといったものはあまり感じられない。いいか悪いかはこれから聴き込み判断しようと思う。また、差動プリを手に入れたのでこれと超三結をつないで聴いてみたところ、ドライ感が薄れとてもいい感じで弦楽曲も聴けるようになったのは投資の価値があったということか。
そうこうするうちに修理に出していたT-88aが戻ってきた。やはりグリッド抵抗が飛んでいたようである。全点検と抵抗交換2か所、送料、手数料込みで20k弱ととてもリーズナブルな修理費であった。バイアス調整だけで20k、30k以上取るところがあると聞いていたのでほっと一安心である。早速、音出しを、T-88aはプリメインなので、最初は単体での音出しである。やはりKT-88PPなので結構、力強い音がし、スケール感も大きい。次に差動プリに接続し、フルボリュームモードで聴いた。音は同じ傾向であるが、若干滑らかさが出てきた感がする。これもいろいろソースを変え、聴き込みをしていきたいと考えている。
真空管アンプも回路や球、トランス、パーツ等で音変わりするので趣味としてはうってつけ。何種かの回路の真空管アンプを入手したんで、しばらくは、基本となる各種回路の勉強に励み、改造や創作できるレベルに達したいと思う。
視聴の入力機器は、PC Konalinux4.0BJ+es9018S DAC, Raspi Moode6.3+es9038Q2M DAC,スピーカーはJMLAB Antea, OM-MF519BHBS(石田モデル)である。