日記
DIVE INTO DIRECT SOUND③
2022年01月19日
「ルームチューニングのあれこれ、だらだらと」
10年近くいるオフィスで自分の喋っている声が響くのとほとんど同時に、不快な異物が絡みついてくるのを感じるようになった。数か月前のこと。それ以来、時折、その嫌な響きに出会うわけだが、オフィスの音響特性が変わったわけではない。耳の可聴域が突如として拡大したのでもない。それはたぶん10年前からそこにあったのだろう。
私の家のリビングというより嫁の部屋?の天井は傾斜勾配が入っており、1番高い所が約3.5m、低い所が約2.5mの25畳くらいの広さ。オープンキッチンが付いた複雑な変形で、階段を上がって廊下から入る。一方には約3.5mの高さまで壁面いっぱいに格子状の大きな書棚がある。本だの造花だのも入っていて、ソファとテーブル、椅子、別にカウンターテーブル、大ぶりで厚手のウールカーペット、静かで愛らしい植物たちもたくさんいる。高さ約2.3mで幅約5mのダブルの厚手のカーテンで、シャンデリアまで吊るしてある。つまり平行面が通常よりも少なく、吸音や拡散に該当する物で溢れかえっている部屋ということになる。それが、最近このリビングでも声に一体化して絡みついているが、ただのリバーブとは思えない異物が混ざっていると感じることがある。引っ越してきた時はフラッターエコーが凄かったが、物が入ってからはまったく気にならなかったのであるが。初めて行った場所で感じることはあるよね〜。他所様のオーディオルームとかね。それが自分の所でというのだから、なかなか。しかも、別段何もしていないのに。
問題は二重に捻れている。①天井が高く、平行面がないとか、吸音する物がたくさんあり、開かれている場所であること。②自分が馴染んでいて、習慣という名の惰性的反応を示すのが普通の場所であること。問題解決のためには、少なくとも、吸音と拡散というのでは条件が揃っていないのは分かる。
いったい何の話なんだ?習慣による刺激の鈍化と吸音&拡散があっても出現する幽霊とは?まあ、謎かけしているようですがね、SPセッティングとルームチューンを真面目にやる人には当たり前の話です。
「知らぬが仏」”Ignorance is bliss.”と映画『マトリックス』(1999)の裏切りの密約の場で、<<実在しない>>ぷるぷる揺れる赤みのステーキを頬張りながら、サイファーはエージェント・スミスに語ったのだった。(『マトリックス』の世界観では、知覚される外部の実在、例えばステーキ、は、知覚の主体にとっては根源的に外挿的なプログラムが脳に伝送された結果であり、C言語の効果とされる。)「知っている者たち」、例えばモーフィアスやトリニティーたち、は臭くて、汚くて、不幸な世界で悪戦苦闘して日々を生きている。しかし、事実としては自分も同じだけ臭くて汚い培養槽の中で脳に電極をあてがわれているだけであろうとも、自分が良い女に囲まれていて人気者であるという幻覚に浸かっていられるのなら、それにこしたことはないのだ、とサイファーは言っている。

DIVE INTO DIRECT SOUNDと称して、スピーカーセッティングとルームチューニングをやっています。ここ3か月ほどの間はルームチューニングを先にやって、スピーカーを微調整して、またルームチューニングをする、、、を繰り返している。一応、付言しておくとスピーカーセッティングが第一である。
しかし、そのプロセスや判断基準はどういうものなのか?
正直にいうと、よく分からない。ここにこれは効くだろうという「知識」が、どんどんと微分されていき、不確かな感覚になった。やばい、やっちまった!という時もあったわけだが、「不気味の谷現象」だと思って前進を続けると、<<永遠>>が見つかるのである。ルームチューンを頑張ってきて良かったなぁ、と感じるし、これかも続けようと思うのは、<<永遠>>的な煌めきや響きに出会えるからなのだが、そこで出逢う<<永遠>>は部分的に思えるのである。
というわけで、思いついたよしなしごとを書き連ねておこう。以下、思ったままなので、論旨は一貫しておらず、同じことの繰り返しも多い。
(A)目的やデメリット等、あまり先のことを考えすぎない
SPセッティングをするべしと発言すると、具体的にはどうやってやるのが正しいわけ?とくるが、これは大層まともで常識的な反応に思える。しかし、正しい、かつ、具体的で詳細なやり方を知っている人がいると思い為すのは、転移というやつであるし、逆に自分は騙されないぞ!と機械だけ置いてみても、せいぜい清貧というやつである。じゃあどうする?一方向に動かし続けるのである。ずっと近づけ続ける。ずっとずっとずっと遠ざけ続けて、壁まで行く。そうするとなんか良くないな、この道は、と感得できる。そこで別の方向にまた動かし続ける。そうすると相対化が進み、quality of soundを階層化、序列化でき、成功と失敗の基準が徐々にできてくる。そんなものでしょう?で、ルームチューンはこうしたSPセッティングよりもさらにさらに曖昧模糊とした世界であると思う。やってみるしかない。その際、傷や埃のリスクはあるが、オーディオセットは布で覆うなりするだけで、電源を入れっぱなしがいいと思う。聴きながらやる。マルチサラウンドを正真正銘「ながら聴き」。(機械も身体も本当に気をつけてね!)オーディオの音が減ってないか、むしろ逆に増えていないとダメではないか。オーディオ外の音を聴き分けられるようになったか、オーディオルームの壁内に棲息する亡霊の出す音を減らせているのか。えっ、うちにはそんなのいない?まぁ、あなたがサイファー的幸運の持ち主ということですね。

(B)素材を決める
自分で簡単に加工できると思えたのが発泡スチロールであったが、絶対に反射音が悪く、丸出しにしたら最低の音になると思って試案に暮れていたが、余っていた毛氈を使ってみようとふと思い至ったら、一気に作業に取り掛かれた。表面材はランダムな反射をする天然素材で、さらに可能であれば音が良くなるものにするべき。手触りの悪いもの(例えば、ざらついたベニヤ板やちくちくアクリル製カーペット等)、かすかすの響きのもの(パイン材や発泡スチロール)、均一な表面なものは避けたほうがよいです。うん?お主はまさにその発砲スチロールを使っているのではないのか?ええ、ですからその表面を本体以上の質量の天然材で覆いつくしていますし、実はオーディオ装置の出す音を吸音するためではなく、発砲スチロールの固有性を消すために穴をあけて、バリを取って、ニードルフェルトとシンサーレートをぎゅうぎゅうに充填して、さらに毛氈で開けた穴をわざわざ表と裏で塞いで、壁面に密着させ、壁の振動音を吸収し、表面はSPの音の拡散になるように設置しているのです。
うーん、簡単にいうと吸音はしないということか?最も吸音すべきは壁の音や発泡スチロールの固有の振動音、つまりオーディオ装置が直接に発出する音以外の音、を可能な限り吸音、消音することです。ニードルフェルトもシンサーレートも低域<中域<<高域と指数関数のような推移で中高域を一気に爆発的にダメにするリスクがあり、ふと気づいたらヤン車から外にズンズンもれるサブウーファーのようにボンついていたなんてことがありうるのです。恐ろしいですよ。これについては後述しますが、とにかく、吸音は控えめに少しづつ行うべきです。派手にやっているように見えるでしょうが、SPが出す音に対する吸音の開口部は極めて控えめにすることは常に留意していますね。。。
接着剤は、建築資材用の強力な両面テープが便利です。べたべたな表面で、乾燥して固まり、硬くなるタイプではないです。硬くなると、たぶん断続的な振動に対して弱いのではないかと思います。この3か月で私はこの10m巻のテープを25セットほど消費しましたね。

発泡スチロールに穴をあけて、表面を音に良い天然材で覆いますが、上記のテープと釘や押しピンを使います。裏側から穴を塞ぎ、ニードルフェルトとシンサーレートを充填します。大量に充填したから吸音量が上がるものでもないような気がしますが、大量に充填しましょう。発泡スチロールで出来た本体と一体化させて、さらに壁に押し付け、発泡スチロールと壁ないし天井の生み出す振動音(いいですか、この振動音は信号音とは別物なのに、区別ができないほどに一体化し混ざりあって、耳に到来しているのです。これを消さないで自分のオーディオ装置は音が良いと悦に入っているのは、悲しいでしょう?まずオーディオ耳を鍛えるといっても、この区別ができなければ話になりません)を打ち消すのです。よ~け~静まりますよ。これは一種のサイレンサーなわけです。
(C)どこから手をつけるか
スピーカーが内ぶりならば、一時反射ポイントを形成する外回りよりも、内側、つまりスピーカーとスピーカーの間、私のシステムではフロントSP間とリアSP間、そしてフロントとリアの間、ここを吸音ではなく、拡散で処理する、ことが重要であるととりあえず信じていた。が、どうも揺らいできた。せっかくオーディオ装置で音を出したのに、なんでわざわざ吸音しなければいけないんだと私は思い込んでいたのだが、大事なのはバランスである。上記のように中央を拡散だけしてみて、ほとんど効かないのである。それがである、拡散群のなかに吸音の要素を入れると、いきなり部屋の中のその領域、ないし、ある音源の問題となっていた帯域が解決するということが何度もあった。

どこから手をつけるかという話であったが、うーん、SPの真後と真横と真上じゃないだろうか。中央は極めて重要なエリアで、吸音をやり過ぎてはいけない。音が萎れる。また、拡散だけではある程度までは処理できるが、音の輪郭の肥大は抑制しきれず、フラッターエコーも残る。何よりも、センターエリアの拡散は定位と音場の伸びに決定的な影響を与えるので、これは①(リ)ムーバブルなものを使う、②他のエリアで経験を積んでから手を出す(最後にセンターエリアに手をつける)、③以上の2つを組み合わせる、とすべきか。今回、私は②である。
ところで、センターエリアが重要であるとしたが、さっきまではどこをどこからやるかは不明と書いたばかりではなかったか?そうなんですね〜。ここがいわく説明し難い、ルームチューンの独特のテンポなわけです。ある意図を込めてある施策を実行してみても、別のものと組み合わせることで初めて効果が出る場合がありますな。しかも、大規模にやって効果がでないが、まったく異なる意図でほんの小さなものを加えたとたにサウンドの進化が始まることもある。非常に不可解で、興味深いことです。そのようにして帯域のコントロールについて知的に理解はできないが、体で感じることができるのである。
(D)どんな調子で音が良くなったり悪くなったりするのか
ある時、チェンバロ協奏曲を流していて、部屋をうろうろしていたら、ふと、ボンついていていて、中高域がなくなっているんです!焦りましたね。チェンバロから中高域がなくなったらねえ。冷や汗をかきながらリスポジに座ると、音が来てる。しかもバロックのがちゃがちゃどんちゃんした下劣さが消えて、クリアーで、ドイツのAELOUSレーベルがいつもの接近戦で捉えた濃い口の古楽器の音色がとてもビビットで、歯切れよくなっていた。ほっ。やった。が、しかし、どうもなぁ~、どうも上下に圧縮されているような、なんか上方向への音が伸びがいきなり寸断されて、ある特定の物理的な高さで忽然と音が消えているような気がする。おまけに4本のSPに囲まれたエリアから外れると、ぼんぼんしてるしな。各楽器や作品のおいしいところがすっぽり抜けて、ベースラインだけ聴いているような。。。
このゴルドベルクはALBAというレーベルであるが、AEOLUS(アイオロス)と非常に良く似た録音である。

数日たって、稠密な音の繋がりをみせる福間洸太郎氏のモダンピアノを再生すると、骨ですよ。がい骨。やっぱり、やっぱり中高域が抜けてたんですよ。低域の定在波を壊すまえに、中高域をやっつけてしまった。取り返しのつかないことをしちまったと。映画のサウンドの切れが良くなって、小さな音のSEにこんなに豊かであったかとうつつを抜かしていたら、これである。とにかくチェックは多種多様な音源でやらないとだめだなと。


またしばらくたって、BPOやRCOらの強大なオーケストラの演奏で交響曲を爆音再生してみると、確かにより精緻である。しかしぐっと来ない。ぐぬぬぬ。どーんと来るものが、ない。ふとボリュームを5ステップほどあげてみた。ここまで音圧を上げると以前であれば信号の音圧ではなく、部屋の壁面との関係で常に既にalways-alreadyそうなってしまっている混合物がすっかり姿を現していたことだが、化け物は現れず。すっきりと力強く、楽しい。パートがしっかりと見えてきて、音の到来する軌跡が出てきた。BPOのヴァイオリンは一糸乱れず駆け抜けぬけながら、奥のほうで並ぶ楽器が、行ったことはないがあの巨大なヴィンヤードを想起させる調子で、ラウンド型に音場が屹立するのは得も言われぬ感動である。RCOの管楽の高域は鮮烈に、ホルンやトロンボーン等はコントラバスやティンパニとそれぞれ別個に一つのピクチャーを描く。それらは稠密なテクスチャーなのだけれどもエンボス加工されているかのようにそれぞれ固有の力動的な陰影を持つ。いいじゃない、いいじゃないか!
室内楽である。正確な再生ができることは重要である。そこを無視するならばもはや灯台のない闇の中の出航となる。で、私は室内楽に関しては定位がしっかりと出て、間接音の可能な限り少ない、楽器それ自体の音(金管のびりびりする振動や弦の律動)がはっきりくっきりと聴こえるが、音場がSPの背面も自分の背面にも満ちている、そんな再生であってほしいと思う。
それで、4つ考えた。
(1)ボリュームが足りなくなっている。音量を変えると比較にならないのではと思ってボリュームは変えずに来たのだが、吸音によって音圧が下がっている気配がある。
(2)指数関数吸音材によって中高域が不足した。
(3)音響調整が進んでいる領域は音が躍動し、進んでいない領域は停滞している。そのギャップで音場の伸びやかさが失われたように感じる領域が出てくる。つまり絶対的に音が停滞している領域があるのではなく、調整が進んだ領域とそうでない領域があり、それが隣接していたり、飛び石的に散在しており、その不調和がぎくしゃくした印象につながっている。
(4)中域の波動の無駄をカットできてその分の混濁は取れたが、リスポジに中域が届かないくらいにカットされている。
そういうわけで、①音量を変える、②スピーカーセッティング(バッフルの向け方を変更、物理的距離を詰めるがAVプリのdistanceは長くとるように焦点合わせ直す)、③拡散材を吸音部に少量追加(拡散材に音を当ててむしろ音を出すイメージなので調音材というべきか)と3つの作戦を平行させて、試行錯誤してみた。

結果は、、、素晴らしい。バロックを爆音再生しているのを自宅以外では聴いたことがないのであるが、たぶん下劣などんちゃん騒ぎになるのだ。特に古楽のほうがその下世話ながちゃがちゃした感じがさらに強く感じられるのではないか。また、モダンと比べて、中高域が繊細なので、コントラバスはもちろん、チェンバロであっても低域が相対的に肥大しているようにいっそう感じられるものではないのだろうか。生き生きと、生命感に溢れ、楽器固有の鳴りをそこかしこにまき散らしながら、広々と緻密な楽しさ。チェンバロも、音が芽吹いたかのように、煌めきはそのままに自然と上に横に伸びる。このチェンバロの変化はとても感動的であった。
福間洸太郎さんのピアノは、、、うーんARS Produktionから出ているプレリュードを中心とするSACDはもともとそんなに気に入っていなかったせいなのか、まあ問題ないといえばない。しかし日本コロンビアのバラードを中心とするほうは、特に「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」は、うーん、調音をやる前のほうが良かったような。今の再生のほうが音数も増えているし、曲の展開もしっかり構造的に見えるようになっているのであるが、、、このアルバムでの福間洸太郎さんはちょっと難しいのかも。あまりに素晴らしすぎてね。(笑)
(E)評価の難しさ
天井なんて特にそうだが、簡単に留めておいて、ダメだったら取り外すというのは、とても難しい。とても軽いものならばいいだろうが、吸音材を充填しまくった状態では仮り留めでは無理だ。結局のところ、改善とか改悪とかいうことが、直前の状態との比較になってしまい、直前が悪い状態であると、いきなり改善!と、浮かれてぬか喜びすることになる。が、地獄谷の底で這いつくばっているだけなんてことがありうる。ここがとても難しい。しかしですよ、繰り返しになりますが、地獄を知らないのに天国にいると思い為すのは、サイファー的無知です。まあ、やってみることです。
長くなったので、本日の内観はこれくらいにしようか。
テレビを遠目に見ているような、距離を取った分析的な鑑賞は映画も音楽も好きではない。自分の前も横も、そして背後も音がその音源に合わせて、エネルギッシュに溢れている。定位も回復させた。これが一番大事。もっとよくすることもできる。本物のサラウンドサウンドの条件は整いつつある。が、まだ完璧ではない。完璧ではないと分かるから何かやりたくなる。特定の周波数に対応しきれていないのだ。
さしあたって、スクリーンのフレームに種々のクランプを取り付けた。音響のために。(爆)取り付けただけよ。
もう少しだけ調音のバランスを取って、リアSPのセッティングをやり直し、お客さんが来た時にぶつかったりしないようにLX800とAV8805 specialを安全な位置に動かして、足の置き台で滑らないように表面にゴムでも付けて、電源ケーブルのフローティング用の部材を変えて、端子を磨いて、ネジを締めなおして、水平とって、記録用に補整用マイクで測定したら、、、うぇっ、いつ終わるんだ?、、、次のステップをスクリーンのフレームから始めることにしましょうかね!
レス一覧
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ベルイマンさん こんにちは。
ルームチューニング1つとっても、ベルイマンさんを通すと哲学的な思案に見えるのでとても面白いです。
大抵のマニアは、部屋のキャラクタへの認識が、余程の酷いものでさえなければ、自身の体臭(例えが悪くてすいません)と同じように麻痺してしまうように思います。私もそうです。
しかし、ベルイマンさんの場合は、自身の中に麻痺をゆるさない芯(絶対解)をお持ちのようで、それ自体が1つの貴重な才能だと思います。強い意志をお持ちなのできっと到達できると思いますよ。
続きを楽しみにしています。
bytaketo at2022-01-22 13:28
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taketoさん、こんばんは。レスありがとうございます。
哲学風の文体になるのは、若い頃に漬かっていたので、そうなってしまうのです。これは選択できません。(笑)
「芯」、「絶対解」を私は持っていないです。持っているように思わせる書き方をしていますし、批判的なことをよく書くので、「絶対的」なことを本当は知らないくせに偉そうに話すヤツだと思われていているようです。「君の使っているアンプは君のような素人には無理だ。」という趣旨のメッセージをずいぶん年配であると思しき人からもらったこともあります。(笑)
オーディオのブレイクスルーは新しい問題の発見であると私は強く思います。私はものぐさですし、オーディオマニア的な知識や技術もあまりないので、すぐに「麻痺」してしまうのです。ただ、セッティングやチューニングをほとんど義務的に繰り返してます。ですから「麻痺」が与えてくれる無垢で幸福なまどろみはすぐに終わってしまうのです。これからもどんどん微分しようと思います。意外と素敵な近似値を得られるのですから。
システムを進化させると、聴こえない音が聴こえます。皆さんそう言われますよね。でも、進化はシステムだけではないのです。知覚の主体である「私」も進化できるのです。だから微分を続けます。
taketoさんの調音研究の進捗はどうですか?今度ぜひ我が家のサウンドを聴きに来てくださいね。私は進化に貪欲でありたいので、色々と教えてもらいたいです。
byベルイマン at2022-01-22 22:00
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ベルイマンさん。
どんどん耳が進化しているから、現状に満足することなく上を求められているということなのですね。
理解しました。
苦悩されているように見えて、実は今が一番楽しいのかもしれないですね。
私の調音研究は、部屋が狭いことによる”CDシステムの排除”という壁にぶち当たり、つい先日ようやく、泣く泣くそれに踏み切る勇気を持つことができました。
少し前に進めそうなので、また今度UPしようと思っています。
いずれにせよ、私がやることなので廉価で安易な対策です。
ベルイマンさん邸の音、聴きたいです。実は私は(それが実現できないだけの)大音量&マルチチャンネル派なのです。だから、多分、教えるなんてとんでもないことで、ただただ「良いなぁ、羨ましいなぁ」と喜んでいるだけだと思います。それでも良ければ。
p.s「君の使っているアンプは君のような素人には無理だ。」という発言こそ、素人っぽい発言と思います。
bytaketo at2022-01-23 09:04
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taketoさん、こんにちは。
ありがとうございます。進化と苦悩、ご理解いただいた通りです。
手狭だからCDを泣く泣く排除、、、調音のために、ですか?すごい思い切りですね。ぜひ日記にしてください。(^^)
大音量&マルチャンネル派だったんですか!ガーン、ぜひ来ていただがないといけません。私のバーチャルセンターとバーチャルサブウーファーを加えた仮想5.1chを、いえ、仮想ならば無限にあるので、仮想∞chサラウンドをお聴きいただき、映画も観ていただかないと!
後でメッセージしますね。
追、ご年配の方のメッセージに同情していただきありがとうございます。考えてみると意味不明ですね。(^^) 人生の重力の憂さ晴らしに若いヤツを叱りつけてみたのかなと思ってます。
byベルイマン at2022-01-23 12:03
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ベルイマンさんこんばんは。素晴らしいお部屋羨ましく思います。
更に壁や床の中身もしっかりしてるので対処療法でない所が良いですよね。僕も以前発砲スチロールを切り出して作りました。一晩中かかった記憶があります。ただ響きが悪いのに気が付き処分してしまいました。今思えば何か響きの良い素材で覆えば良かったと後悔です。
ヤマハのパネルも我が家では響きが明るすぎるのでシルクで覆っています。先日はアドバイス本当にありがとうございました。
byレップス at2022-02-11 00:19
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レップスさん、こんにちは。
もう壁作っちゃったんですか、手が早いですね。私も早い方かと思ってましたが、とても敵わないです。(^^) がんがんいきましょう!がんがんチューニングして、がんがん音楽を聴いて、がんがんチューニングをやり直す。完成したら、レップスさんのところにお招きください。
なお、タイガースーパーハードによる遮音壁なのですが、壁だけでは高い遮音性能を獲得できないので、どこまでやるかよく考えて、試すようにしてください。防音室について手前味噌な日記を書いてみることにします。参考にしてください。また、実際にどんなものか見たければ、どうぞ我が家にお越しください。
byベルイマン at2022-02-11 10:04
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ベルイマンさんこんばんは。実はお使いのスピーカーもアンプも興味があります。聞いたことないので機会がありましたら聞かせてください。僕は部屋が~等と言って苦労しておりますが、たまに何もしてないのにこれは!!と言うような音がしている所がありますね。
寸法比が良かったり?専用部屋より物で溢れているような部屋の方が返って良かったり。どこで満足するか、どこまで極めるかは人それぞれですね。早く人に聞かせられる音にしたいです。頑張ります。
byレップス at2022-02-11 18:31
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レップスさん、こんばんは。
おお〜、嬉しいことを言ってくれますね〜。うちのスピーカーとアンプに興味とは。サラウンドでありがちな、壁際に控えめに音が展開されているイマーシブとかいうのとは全く違う、ガツンと火を吹く系ですからね〜。ぜひお越しいただかなければ!(^^)
レップスさんは寸法比が当たりましたか。今更、自分では変えようもないのですが、寸法比は気になります。
実は、石井式の黄金比でうちも設計はスタートしたんですよ。諸事情で、どんどん図面を変えたので黄金比から全く外れることになりました。ステレオ2chよりも、サラウンドの方が部屋の初期設定が実は重要なのです。私は今では、なんと、サラウンドやるならば立方体にした方がいいのかも!と思い始めているのです。まぁ、philewebのオーディオマニアの方々が目くじらを立てそうな話しであるのは自覚しています。ですから、寸法比なるものがどこまで何に有効なのかを知りたいと思っているのです。
byベルイマン at2022-02-11 22:59