このユーザーをお気に入りに登録する
たかけん様、ごきげん… by koyatenn
koyatenn様… by たかけん
spcjpnorg様… by koyatenn
koyatennさん… by きょぼ太郎
koyatennさん… by spcjpnorg
製品レビュー/コメントへのレスはありません
AUDIO MATCHING UNIT「SONY AUM-100」の音質1
AUM-100はBalance to UnBalanceとUnBalance to Balanceの双方向の変換機能がありますので、個別に紹介させて頂きます。 今回比較を行ったシステムをブロックダイアグラムで示します。Reference Systemに対するTest Systemの音質という形で紹介させて頂きます。 Balance Output ⇒ UnBalance Input間の接続はXLRコネクタの1番ピンと2番ピンのみを結線し3番ピンは開放状態にしてあります。 AUM-100の入出力は①のCH-1/L, CH-2/Rを使用しました。 Output Levelは1kHz, -20dBFSのテストトーンと4chオシロスコープを用いてch間の相対利得誤差が最小になるように調整しました。 Balance to UnBalanceの音質… まず最初に感じたのは、前後方向の定位が良く音の遠近感が明確である事です。 音楽を聴いていて個々の楽器や歌い手の距離と位置関係が感じられますが、AUM-100を用いた場合それをより明確に聞き取れました。 また高分解能で音離れが良い印象も有ります。 そのせいか音数が大幅に増えて聴こえる事も多々ありました。 この点ではΔΣ変調器やOversampling DigitalFileterが用いられるようになる前のADCで変調されたPCMソースと相性がよく聞いていてとても楽しく感じました。 響き方の描き分けに長けているようにも思います。 最初に気付いたときは高域の響き方がやたら綺麗になったように感じましたが、色々と聞いている間に響き方の違いの描き分けが良い事に気付きました。 これらは駆動形式を変換する事で機器の動作がより適切になった事による音質の変化でしょうか。 低域はブーミーにならず高域は刺さらずといった感じです。 AUM-100無しでも低域にはパワーがあり高域も刺さらず悪い音ではなかったのですけれども低域が少し出過ぎているように感じる事や高域の固さが気になる事がありました。 その点での改善が見られた事は良かったと思います。 これはLine Driverがプッシュプルでない事による変化と駆動形式の変換による改善による音質の変化でしょうか。 左右方向には音場が狭くなります。 左右が狭くなりこじんまりとした印象の音になってしまいます。 これはUnBalanced Line Driverが1つの2回路入りオペアンプを2chで共有して使用している事に伴う変化でしょうか。もしかしたら入出力を①のCH-1/L, CH-2/Rではなく①と②に分ける事で改善するかもしれません。 しかし残念な事にダイナミックレンジが狭くおとなしめな印象であり静寂さにも欠けるように思います。 ダイナミックレンジの狭さはLine Driverが原因でしょうか? AUDIO MATCHING UNIT SONY AUM-100、Balance to UnBalanceの音質は以上となります。 改善され良くなる所もあればその逆もあり少々残念な結果となってしまったように思います。 電子式のBalance OutputをUnBalance Inputに接続する場合は、インピーダンスのロー出しハイ受けの関係が成り立ってしまう為Line Driverの優劣や余計な回路が増える事による劣化が目立つ結果になってしまったのではないかと思います。
次回の日記→
←前回の日記
レスを書くにはログインする必要があります ログインする