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A/V MULTIPLEXER
先日購入したSONY製SDI A/V Multiplexerが届きました。 SDIに最大4系統のAES/EBU、即ち8chのPCM DigitalAudioを多重化する製品です。 カタログによるとAudioは48kHz/20bitとの事です。 またこれらもセットで届きました。 Video Distribution Amplifier: 5枚 SONY最後の放送業務用VDAでフローティング入力を持つ事が特徴です。 また、クランプをOFFに設定可能ですので複数枚用いる事でComponentsに対応する事も可能です。 SDI Distributor: 1枚 SDI A/V Multiplexerのブロックダイアグラムです。 この世代の製品としては珍しくSONY製ICが多用されており、Audio Clock GeneratorのPLD(ALTERA ACEX 1K)を除いては主要ICの全てがSONY製の物となっております。 SDI A/V Multiplexerの動作ですが、入力されたSDIをSDI Decoder(CXB1342R)で復調しEDH Detector(CXD8953AQ)でCRCによるエラー検出を行ったVideoに二基のAES/EBU Decoder(CXD9068BR)により4系統のAES/EBUから復調された8ch AudioをAudio/Video Multiplexer(CXD9103CR)で多重化し、EDH Inserter(CXD8953AQ)でCRC付加を行いSDI Encoder(CXB1341R)で変調し最後にディスクリートのSDI DriverでSDI出力を行うというものになります。 2基のAES/EBU Decoder(CXD9068BR)は、SDI Decoder(CXB1342R)で復調されたVideo Clockに同期したAudio Clockで駆動されます。 Audio Clockの生成はAudio Clock Generator(ALTERA ACEX 1K)と512fs(24.576MHz)のVCXOにより行われます。 この製品にはASRCが搭載されないため音質劣化の発生要因がありません。その代わりに非同期のAES/EBUに対応せずSDIのVideoに同期したAES/EBUのみに対応します。 ASE/EBUの同期は、NTSCや525iの場合Video 5Frameに対してAudio 8008Sampleとなるように行う必要があります。 SONY製主要IC一覧 SDI Decoder: CXB1342R 下記のフォーマットに対応するSONY最後のSDI Decoder IC。 ・D2(NTSC 10bit/4fsc Composite): 143Mbps ・D2(PAL 10bit/4fsc Composite): 177Mbps ・D1(525i, 625i 10bit/13.5MHz 4:2:2 Components): 270Mbps また、2基並列で動作させる事でDual Llink D1-SDIにも対応する。 EDH: CXD8953AQ SONY初のEDH ICのマイナーチェンジ版。 CRCの付加とCRCによるエラー検出に対応する。 AES/EBU Encoder/Decoder: CXD9068BR 1チップで2系統のAES/EBUを変調/復調し4chのSerial Digital Audioを入力/出力する。 24bitに対応する。 Audio/Video Multiplexer : CXD9103CR 10bit Parallel Digital VideoにSerial Digital Audioを多重化する。 SDI Encoder: CXB1341R SONY最後のSDI Encoder IC。 下記のフォーマットに対応する。 ・D2(NTSC 10bit/4fsc Composite): 143Mbps ・D2(PAL 10bit/4fsc Composite): 177Mbps ・D1(525i, 625i 10bit/13.5MHz 4:2:2 Components): 270Mbps また、2基並列で動作させる事でDual Llink D1-SDIにも対応する。 今回SDI A/V Multiplexerが届いた事でLaserDisc 非圧縮デジタルアーカイブ製作システムをこの構成で動作させる事が可能になりました。 これは、AudioDATAの改変や欠落による音質の低下を回避出来るように改善された事になります。 構成としての必要機器はE/O, O/E Convertorが残るのみです。 しかし現時点で実現可能な構成でさえ、クオリティに満足出来る機器をまだ入手出来ていない箇所が二カ所〜三カ所程度残る事もまた現実であり納得出来るシステムの構築を終えるのはまだ先になる見込みです。
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