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ANALOG VIDEO DISTRIBUTION BOARD
先日SONY製SDI Audio/Video Multiplexerを購入した際に5セット付属して来たVDAについて紹介させて頂きます。 本製品はSONY製放送業務用VDA(= Video Distribution Amplifier)として最後の製品となった製品で差動入力によるFloating Systemを搭載している点が特徴となる製品となります。 CLAMP OFFの設定が可能ですので、製品を複数用いる事でG/B/R/C-Sync, Y/B-Y/R-Y, Y/CなどSync Pulseを持たないchのある信号にも問題なく対応可能です。 SONY製放送業務用VDAは概ね3世代の製品が存在しており、世代を重ねるごとに分配出力数が増加して行きました。 第1世代: 4出力 第2世代: 6出力 第3世代: 8出力 今回入手した製品は第3世代の製品のマイナーチェンジ版となります。 マイナーチェンジ前の第3世代の製品からの主な変更点は差動入力によるFloating Systemによる差動入力機能が追加された事です。 私は今まで第1世代製品を使用しておりました。 こちらはフルディスクリート回路で構成されたVDAで有りオペアンプさえ用いずICを一切用いない製品でした。 この製品は、SMPTE Type-C Formatの1インチヘリカルスキャンVTRが主流であった時代の製品であるためComposite信号やY信号のみを想定しているのかCLAMP OFF機能がありませんでした。 もちろん差動入力によるFloating Systemも搭載されていません。 第1世代の製品ですから分配出力数は4出力となります。 購入当初の私はこの製品の詳細仕様を一切知らず、コストダウンによるクオリティ低下が問題になる前の世代の製品である事と販売価格が安価である事を理由に購入しました。 その為、初めて基板を見た時には予想外のフルディスクリート回路に驚きました。 第3世代マイナーチェンジ後のSONY製放送業務用VDAのブロックダイアグラムです。 基本構成は第一世代からあまり変わらず。 機能面 ・差動入力によるFloating System搭載 ・CLAMP OFF搭載 ・出力数の増加 実装の面 ・バッファ回路がディスクリート回路からオペアンプICに変更 ・部品全般が面実装のチップ部品に変更 これらが主な変更点となります。 差動入力バッファを用い差動合成を行う事でコモンモードノイズを低減を行い、GNDを直結させない事で簡易的な絶縁を行う回路となっております。 Equalizerは〜300mまでのケーブル補償を目的に搭載され周波数特性の補償と同時に利得の補償も行う回路となっております。 Output Driverはオペアンプとプッシュプルアンプを組み合わせた強力なものを用いる事で8分配出力全てを駆動しており、プッシュプルアンプはトランジスタによりバイアスをかける構成となっております。 今回意図せず入手する事となったSONY製放送業務用VDAの第3世代マイナーチェンジ後モデルですけれどもFloating Systemを如何に活用出来るかで優劣に影響が出てくるのでは無いかと思います。 旧モデルとの比較やFloating Systemの効果などは機器整理が終わり次第テストして行こうと思います。
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