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画質マニアです。また音質マニアでもあります。 質感と立体の表現を好みCRT, 撮像管, 70mmフィルムなどの画を好みます。 普段はTwitterにいます。 LaserDiscを主とした…

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主にLaserDiscを扱っております。 現在はLaserDiscをファイル化しPC Transportで再生するファイルベースのシステムの研究に注力しているため、その関係の機器が多いです。 …
所有製品
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    1ST STORAGE AUDIO SMO6
  • USBケーブル
    SUPRA USB 2.0
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    FURUTECH FVD-77
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    FURUTECH FVD-73
  • その他ケーブル
    FURUTECH FVS-71

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SDI DISTRIBUTOR BORD

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2020年07月13日

先日SONY製SDI Audio/Video Multiplexerに付属して来たSDI Distributor Bordについて紹介させて頂きます。

本製品は後期型のSONY製SDI Distributorで1つのSDI入力を8つに分配して出力する製品となります。
またEQ, リクロック機能を持ちます。

SDI Distributorのブロックダイアグラムです。
SONY製SDI Decoder ICにはCable Equalizer, PLL, D Latchが内蔵されているため、SDI Decoder ICの他にはSDI Driverが出力数分あるだけでほぼ1チップ化された回路となっております。

動作としては入力されたSDI信号をSDI Decoder(CXB1342R)内部のCable EqualizerでEQ補償, PLLで再生したクロックを用いD Latchでエッジの打ち直しをする事でリクロック行った後にディスクリート回路で構成されたSDI Driverを通して分配出力を行う物となっております。

リクロックというのはパルスエッジの打ち直しを行い波形の鈍りを補償するだけの機能ですのでジッター低減等にはあまり効果がありません。
もちろんPLLを用いる事で高域のジッターはある程度低減されるため入力SDI信号が良好でない場合にはある程度の改善効果を得る事は出来る筈です。

SONY製主要IC一覧
SDI Decoder: CXB1342R(写真は別機種に搭載された同IC)
下記のフォーマットに対応するSONY最後のSDI Decoder IC。
・D2(NTSC 10bit/4fsc Composite): 143Mbps
・D2(PAL 10bit/4fsc Composite): 177Mbps
・D1(525i, 625i 10bit/13.5MHz 4:2:2 Components): 270Mbps
また、2基並列で動作させる事でDual Llink D1-SDIにも対応する。

最初のSDI Decoderであるセラミックパッケージ入りのハイブリッドIC「SBX1602」で無い事が残念ですけれども、SONY製の物が用いられている点はとても嬉しく思います。


リクロックによる高域ジッター低減とパルス波形整形による画質の改善は、出力品質に何かと問題を抱える昨今のSDI機器と組み合わせた場合には期待出来るので早速検証を行いました。

検証に用いた機器構成は以上の通りとなります。
Video I/O Interfaceの都合でSDI出力の質の限界が低いPC TransportにSDI DistributorをEQ, リクロッカとして用いる事での画質改善がどの程度あるかを確認しようという構成です。

ブロックダイアグラムの「LineSynchronizer/D1-VdeoDAC」見て疑問に思われた方は中々鋭いです。
D1-VideoDACに内蔵されたLine SynchronizerがDigitalTBCとして機能する為、SDIから再生されたクロックは本システムではD/A変換に使用されません。
それでも尚この構成で画質の確認を行うのはデジタルフロントエンドにあたるSDI Decoder〜メモリ書き込みまでの間の動作に伴い発生するノイズに変化があると画質にはどのような変化がどの程度生じるのかを確かめる事も予ている為です。

確認出来た画質変化は以下の通りです。
アニメではフィルムグレインの粒状性の表現や背景とセル画の質感の違いが明確になる傾向を感じられました。
実写映像では髪や樹木などが潰れず1本1本描かれる様になる傾向で、髪はべた付かずさらりとする印象もあります。しかし輪郭がキツめとなりました。
主な画質変化は以上となります。

画質変化は確実にありますが、D1-VideoDACに内蔵されたLineSynchronizerのDigitalTBCとしての応用やFloating Systemの活用などと比較して画質変化は微々たる物です。
それだけDACやCRTの偏向系の位相雑音が画質にもたらす影響が大きく支配的であるという事でしょう。


SBX1602搭載機との画質差や入力SDI信号に同期させたFrameSynchronizerとの画質差が気になったのでそれらとの比較を行ってみました。

結果は何方にも惨敗といった印象です。
このSDI Distributorは輪郭のキツさが悪目立ちする上、発色のニュアンスの表現に乏しい印象を持ちました。
入力SDI信号に同期させたFrameSynchronizerは明るいオレンジがよく出る物の少々派手過ぎる印象でした。
こちらは入力SDI信号のEQ, リクロックに留まらずスクランブルやシリアル変換もやり直す仕様である事やPLLが入力側と出力側にそれぞれある事がどのように影響してこの結果を招いたかがとても気になりました。
SBX1602搭載機は明るいオレンジの発色が派手すぎず各所のくすみ具合もオリジナルソースに非常に忠実に描き出され大変好印象でした。
太い製造プロセスやECLロジック、振動, 電磁波に強く放熱性にも優れるセラミックパッケージ、両電源動作…良い要素ばかりのICですので結果は概ね予想通りでした。


今回SDI Distributorによる画質変化の検証を行って変化は小さいながらも製品毎の個性がはっきりとしている事を確認出来ました。
またデジタルフロントエンド側の動作の変化に伴うアナログバックエンド側への影響を確認出来する事が出来たのでNon-External Impact Accurate DAC製作プロジェクトでの回路構成への迷いを減らす事が出来ました。
今後E/O, O/E ConvertorによるOptical Isolation Systemを導入する上で検討すべき事に一つ気付く結果ともなりました。

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