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Color Encoderの調整
Color Decoderの調整と画質評価は先日までに終えました。 その為本日はColor Encoderの調整を行いました。 Color Encoderはベースバンド信号をNTSCへエンコードする機器であり、規格化当初から存在しているI/Q軸で変調を行う物と後に登場したB-Y/R-Y軸で変調を行う物が存在しております。 高解像度版 I/Q軸で変調を行う物は〜4.2MHzの帯域幅を持つ放送波で最良の画質を得る事を目的した物です。 IはIn-Phaseの頭文字で同相という意味を持ちます。I軸は人間の目の感度が最も高い色相にあわせられています。 QはQuadratureの頭文字で直角位相と言う意味を持ちます。Q軸はI軸に直交した色相であり人間の目の感度が低い色相となります。 これらI/Qの信号はB-Y/R-Yからそれぞれ33°位相の回転した信号であるという特徴を持ちます。 G/B/Rの原色コンポーネント信号を視覚的劣化を最小限に抑える為、人間の目が色よりも高い感度を持つ輝度の信号と人間の目の感度に合わせた色の信号を生成した上で帯域制限を行います。Iは1.3MHz, Qは0.6MHzまでの帯域制限をかけた後に直交振幅変調しY信号に多重化する事で〜4.2MHzの狭い帯域幅での視覚的画質劣化を最小限に抑えたコンポジット映像信号を生成する事を目的に用いられていました。 Y信号の帯域制限はColor Encoder側では行われない事が一般的であるようで多くの機種は〜7MHz程度の広い帯域幅を持っています。 高解像度版 I/Q軸変調のColor DecoderはD2 Encoderを除けば古い設計の物が多く、またスタジオではY/C信号(S-Video)は基本的に用いられない為、入力はG/B/Rのみで出力はCVBSのみの物が殆どです。 高解像度版 B-Y/R-Y軸で変調を行う物はスタジオ内での伝送を目的とした広帯域の物や民生用など低コスト化を目的とした狭帯域の物で用いられます。 I/Q信号の生成は少々複雑であり高い精度を出す事が難しく、〜4.2MHzの帯域制限が不要な分野ではB-Y/R-Y軸で変調を行う事が好ましい為用いられます。 帯域制限は狭帯域の物ではB-Y/R-Y共に0.5MHz、広帯域の物ではB-Y/R-Y共に1.3MHz程度となっています。 今回私が入手した機種はG/B/Rの原色コンポーネント信号とY/B-Y/R-Yの色差コンポーネント信号の入力に対応する広帯域B-Y/R-Y軸変調の物となります。 高解像度版 入手時はY/B-Y/R-Yの規格の差異のためかB-Y/R-Yの相対利得やB-Y/R-Yとカラーバーストの相対利得がおかしくなっていた為、今回はB-Y/R-Y LevelとBurst Levelの調整を主に行いました。ついでなのでY Output LevelとC Output Levelの調整も行いましたがMatrixの調整は行いませんでした。 調整はアクシデント無くスムーズに進める事が出来ました。 今回は何事も無く調整を終える事が出来ました。 Matrixの調整も後日キチンと行いたいと思っております。 調整を全て済ませたらPS2, PS3辺りに接続してDigital Color Encoderの画質的問題についての資料製作をしてみたい様にも思います。
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