日記
LaserDiscのアップコンバートを終えて
2020年09月06日
昨晩、先日から行っていたLaserDiscのアップコンバート作業を終え、本日カット編集をして仕上げました。
今回ノイズリデューサーを併用してYouTubeなど無難に見える様アップコンバートを行ってみて思った事はまずi/p変換の問題が気になりました。
先日も述べた通り525iから1125iへアップコンバートした後にi/p変換を行い1125pとして仕上げる形で作業を行ったため、曲線にジャギーが目立つ結果となっております。
今回静止画部はi/p変換無しにプログレッシブセグメントフレーム扱いで信号処理を行う事でこの問題を回避しましたけれども動画部ではこの問題が依然として残っており、この解決が今後の課題となります。
また、動画検出精度の向上を主目的に併用する事としたノイズリデューサーはカット毎に処理を行い更にカットの開始, 終了部にカット内の映像を10フレームづつ挿入しておく事でカットの先頭のフレームから最終フレームまで高いノイズ除去能力を発揮させ前カットからの残像も回避する工夫をする事でより良い結果を実現しました。
動画部ではリカーシブフィルタ方式のノイズリデューサーの欠点である残像が原理的に発生しないため最も強い設定でかけ、静止画の開始部には終了部から10フレーム、終了部には開始部から10フレーム映像を挿入する事で全域に渡り非常に高いノイズ除去を実現しました。
これらの工夫によりアップコンバーターの動画検出精度を向上させた他、YouTubeでの再圧縮時のビットレート不足により生じるデジタル圧縮ノイズの低減も図る事に繋がりました。
今後試してみたく思う事としてはイメージエンハンサーを有効化して周波数特性, 輪郭, ディテールの最適化を図り画の眠さを取りつつもランダムノイズを目立ちにくくするという手法でお茶を濁す事があります。
この方法は次回のアップコンバート作業で実践する事を考えております。