日記
画質サンプルの製作
2020年09月25日
先日LaserDisc Digital Archive Production SystemのSystem Phaseを終え、昨晩から新しい画質サンプルの作成を開始いたしました。
高解像度版
高解像度版
本システムの今回の改善箇所はAudio Matching Unit, A/V Multiplexerの導入によるAudio周りの改善のみを予定しておりましたが、先日思いつきでDigitalTBC内蔵のDG, DP補整器, プロセスアンプのチューニングやケーブル補償器, 位相補償器の設定を行いその後はVideoADCのVideo Phase確認の都合でオーバーサンプリングデジタルフィルター非搭載のDigital Color Decoderを復帰させ結果としてVideo周りの改善も行った事となりました。
しかしながら諸事情でAudio Levelの調整を適切に行う事が出来ず、その点に課題を残す結果となっております。
よって、今回のサンプルは画質の改善が主となりました。
現状での印象としては以前よりも幾らかキレの良い画質となった様に思います。
今回調整を行っていてVITCを用いたDG, DP補整器とプロセスアンプの設定についてより適切な調整法を考えて行く必要性を感じました。
LaserDiscの場合、同一ソフトの同一映像でも映像内容に影響されVITSの各種レベルが変動する他記録信号に非直線性要素があるようでSetup Level調整後にVideo Level調整を行うと50%, 70%, 100%の各点で適正値の差異が確認出来るためです。
またDP補整でも調整基準点により適正点に差異がある為この点についても今後検討して行く必要を感じました。
先日System Phase調整前に行ったColor Decoderの画質比較ですが、あの後逆テレシネを行い24p化後の画質を確認しました。
その結果ですがクロスカラーの悪目立ちがDCF以上に顕著である事を確認出来ました。
原理的にはY/Cインターリーブの関係が崩れライン毎, フレーム毎の位相反転が無くなり視覚的にアーティファクトが相殺され無くなる箇所が増える訳ですから当たり前の事ではありますが実際に確認してみると予想以上の変化を感じました。
逆テレシネやアップコンバートを前提としたアーカイブ製作での画質改善も少しずつ準備を進めておりますので整い次第と思っております。