日記
New Sample -Digital Archive Production System
2020年10月31日
先日の調査結果を反映させ再調整を行なったDigital Archive Production System。
昨晩、再調整後の画質サンプル動画を製作しアップロードいたしました。
4320p/8K UHDTV版
1125p(1080p)/HDTV版
今まで製作した中で最も高いクオリティを実現出来た様に思います。
是非ご覧ください。
今回も前回と同様に逆テレシネを行いi/p変換を済ませたSDTVソースをHDTVにアップコンバートした素材を製作し、そこからHDTV版と8K UHDTV版を製作しております。
その為、アップコンバートによる画質劣化はHDTV版がより少なくなっております。ただしYouTubeではビットレート割り当ての関係も有り8K UHDTV版にも優位性がございます。
また、今回は8K UHDTV版のYouTubeでの画質がかなり好印象に仕上がっております。
原因は定かではございませんが、昨今テストを続けて来た印象としましてはフィルムグレインをノイズリデューサーで潰していない16mmポジフィルム系ソースとの相性が良い様に私は感じております。言い換えればフィルムグレインをノイズリデューサーで潰した16mmポジフィルム系ソースや元々フィルムグレインが潰れ気味であったりポジフィルムと比べてそもそもの量の少ない35mmネガフィルム系ソースとは相性が悪い様に感じております。
何れもSDTVソースからアップコンバートを行なったマスターをアップロードした印象であり、VP9 Codecとの相性が良いのではないかと思います。
VP9やAV1はディテールを潰す傾向の強いCodecですけれども、SDTV系ソースに記録されている16mmポジフィルムの粗いグレインはディテールとして認識されずエッジとして認識されているのかもしれません。
しかしながらも8K UHDTV版にて彩度の高い色がおかしくなる現象は先日同様に生じております。