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画質マニアです。また音質マニアでもあります。 質感と立体の表現を好みCRT, 撮像管, 70mmフィルムなどの画を好みます。 普段はTwitterにいます。 LaserDiscを主とした…

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その他 / その他 / オーディオ・シアター兼用ルーム / ~6畳 / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
主にLaserDiscを扱っております。 現在はLaserDiscをファイル化しPC Transportで再生するファイルベースのシステムの研究に注力しているため、その関係の機器が多いです。 …
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    1ST STORAGE AUDIO SMO6
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    FURUTECH FVD-77
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日記

調査と考察 -LaserDisc Playerの水平解像度, 周波数特性

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2021年02月06日

1986年頃を境にLaserDisc Playerの水平解像度の公称値, 周波数特性の実測値の大幅な向上を遂げた事を私は2020年4月頃から疑問視しております。
LaserDiscと水平解像度
Twitter

これはEQによる周波数特性補償によるものである可能性があると私当初は考えておりました。
年明け直後にLaserDisc Playerの電子回路全般を調査した所それを目的としていると考えられるEQ回路は見当たらず私の見当違いである事が解りました。
その後はLPFや遅延回路の周波数特性による影響の可能性を考えVDEM( = Video Demodulator)よりも後の回路をターゲットとして周波数特性をシミュレーションした所、何れの機種でもさほど大きな差異を確認する事は出来ずこちらも見当違いである事が解りました。

それ以降、原因として考えている事はVDEM IC内部回路の差異とフォトディレクタの特性改善が主でありVDEM IC前段のBPFの周波数特性の差異の可能性やRF信号MTF補正に関係した差異の可能性も薄々考えております。

1984年頃までのLaserDisc Playerと1986年頃からのLaserDisc PlayerではVDEM ICの内部回路が異なります。
何れもXOR(排他的論理和)を用いたパルスカウント方式の復調器ではありますけれど、1986年頃からのLaserDisc Playerに搭載されたVDEM ICでは単安定マルチバイブレーターを用いた回路となっており、1984年頃までのLaserDisc Playerではチップ外に遅延回路を必要とする回路となっていました。
↑1984年頃まで用いられたVDEM ICのブロックダイアグラム
↑1986年頃から用いられたVDEM ICのブロックダイアグラム

この事が電気的特性にどの程度影響するのかVDEM ICそのものであるFM復調器について知識の無い私にとっては未知数となりますけれどもVDEM ICの変更とLaserDisc Playerの水平解像度の公称値, 周波数特性の実測値の大幅な向上の時期が被る事がとても気になります。
FM復調器の方式の差異は歪み率を主とした差異をもたらします。
これらの事から私は水平解像度の公称値, 周波数特性の実測値との関連性よりもPIONEER LD-1000をベースとした初期のLaserDisc Playerで生じていた画面左端のリンギングと色相エラーの原因との関連性が強いのでは無いかと考えております。色相エラーは位相歪みそのものでありリンギングは典型的な波形歪みでありますから。
もしもそうであるならば画面左端のリンギングと色相エラーはLD-7000をベースとしたのLaserDisc PlayerやCLD-9000でも同様に生じていた可能性が非常に高いと私は考えます。
何れ手が空いた時にPIONEER LD-S1のVDEM Boardを用いた検証やLD-7000, CLD-9000若しくはそのVDEM Boardを用いた検証を行なって行きたいと思います。

フォトディレクタの特性改善については第三世代の低コスト型ピックアップユニットに用いられたOEICと呼ばれるフォトディレクタアレイの特性改善がPIONEER CLD-100のカタログなどで触れられていた事が切っ掛けとなり原因となっている可能性を考え始めました。
光電変換部の周波数特性が改善してしまえばそれ相応に全体の特性改善は十分に考えられると私は見ている事もございます。
↑CLD-100のカタログより引用


現状では全く未解決のままとなっておりますけれども今後も調査, 検証と考察を続けて行きたいと思います。

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