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画質マニアです。また音質マニアでもあります。 質感と立体の表現を好みCRT, 撮像管, 70mmフィルムなどの画を好みます。 普段はTwitterにいます。 LaserDiscを主とした…

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リサイズの品質 -Compressor 3.5

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2021年02月11日

ビデオフォーマットのアップコンバート、そう聞いたら真っ先に思い浮かぶのはリサイズでしょうか?
少なくとも私はそうです。リサイズはスケーリング, リサンプリングなどとも呼ばれますね。

実際のアップコンバートではi/p変換, リサイズ, リタイミング, カラースペース変換, p/i変換など複数の処理により行われ必要に応じて処理の有無が生じる他品質向上を目的にノイズリデューサーが併用される場合もあります。

トランスコードアプリケーションであるCompressor 3.5には当然、リサイズも搭載されております。
YouTubeへのサンプルアップロードを目的にCompressor 3.5を購入した私にとってリサイズは必要なフィルタ処理でありますけれどこれは別のアプリケーションやハードウェアで行っても問題がありません。リサイズの質が高い事にこした事はございませんけれどそうで無ければ別途質の高いものを用いれば良いだけの事です。
とは言えi/p変換に用いるCompressor 3.5に質の高いリサイズフィルタが備わっていれば利便性が良く好都合である事も事実です。

Compressor 3.5のリサイズでは「高速(直近ピクセル)」「高品質(リニアフィルタ)」「最高品質(統計予測)」の三種から設定を変更可能で「高速(直近ピクセル)」では尤も高速な処理が可能である反面折り返し雑音が多発する最近傍補完が用いられるものと考えられ「高品質(リニアフィルタ)」では比較的高速であり品質もあまり高くないバイリニア補完が用いられるものと考えられ「最高品質(統計予測)」では低速ながらも高い品質を得られるバイキュービック補完やLanczos補完などが用いられるものと考えられます。
Lanczos補完は私の迚も好きなリサイズアルゴリズムで有り半径3以上のものは特に好きです。Compressor 4.5ではLanczos 2, Lanczos 3やバイキュービックを指定出来る他より高い品質を得られるアルゴリズムとしてアンチエイリアスを指定する事もかのです。
また、Compressor 3.5には適応の詳細というオプションが存在しマニュアルによればこちらのオプションでは高度なイメージ分析によりノイズ領域とエッジ領域が区別されるとの事です。このオプションを有効にした場合「アンチエイリアス」「詳細レベル」の2項目を0〜100の範囲で調整可能になるようで結局の所はUp-Converter, Down-Converterではおなじみのイメージエンハンサーの一種の様です。

リサイズフィルタは今のところ最高品質(統計予測)のみを試しておりますけれど、今まで使用して来た専用のハードウェアと比較してやや甘めの映像になる印象です。高速(直近ピクセル), 高品質(リニアフィルタ)のテストを行っていないのは最近傍補完, バイリニア補完のリサイズアルゴリズムでは十分な品質を得られない事を既に確認出来ている為となります。
詳細の適用にて有効かされるアンチエイリアス, 詳細レベルの二項目を先日念入りにテストした所アンチエイリアスは1, 詳細レベルは4が多くの映像て最適である様に思いました。
詳細の適用の二項目ですけれど詳細レベルは4近傍に設定する事で0よりも遥かに優れたディテールを得られランダムノイズが強調され悪目立ちしてしまう事も無く大変好印象です。アンチエイリアスは違和感無く映像の立体感を残すのに多少役立つ印象でした。当然の事ながら詳細レベルを100に設定すればまるで海水をかけて乾燥させたかの様にカピカピに乾涸びた印象の映像となりアンチエイリアスを100に設定すれば眠気のある画質となってしまう為、強くかけず必要最低限として使用する事が好ましい様に思います。
しかし困った事にアンチエイリアス, 詳細レベルの二項目を同時に有効にするとトランスコードに失敗してしまうので私は現在詳細レベルのみを4に設定して使用する様にしております。

早速Compressor 3.5にてリサイズを行ったサンプルをYouTubeにアップロードいたしました。
リサイズは最高品質(統計予測)、詳細の適用は有効でアンチエイリアス: 0, 詳細レベル: 4に設定を行いました。
動画は同一のインターレースソースからi/p変換の方法をそれぞれ変更して3種類、i/p変換もCompressor 3.5にてフィールドレートの等倍のフレームレートで出力する様設定しました。
Motion Compensation -LaserDisc Deinterlace test with Compressor 3.5
↑「最高品質 (動き補正)」(MotionCompensation)
Motion Adaptive -LaserDisc Deinterlace test with Compressor 3.5
↑「高品質 (動き適応)」(MotionAdaptive)
LineCorrection -LaserDisc Deinterlace test with Compressor 3.5
↑「高速 (線補正)」

比較対象として先日まで使用していたシステムにて製作した同一ソースのサンプルを紹介させて頂きます。
Up-Convert Test ver.3 - LaserDisc Digital Archive Project
専用ハードウェアで525i to 1125iのアップコンバートを行った後にFinal Cut Pro Xにてi/p変換を行い1125pとして出力したものとなります。


Compressor 3.5のリサイズ品質ですがエッジこそ専用ハードウェアと比べて甘めとなるもののディテール保持の面では中々に好印象です。動き補償i/p変換が使用可能であったりi/p変換をした後にリサイズを行える事もありトータルクオリティの面では先日まで用いて居た専用ハードウェアとFinal Cut Pro Xを組み合わせたシステムに勝っていると思います。
しかし表面の硬度や粘りなど質感の表現性の面では専用ハードウェアに見劣りする様に感じます。この原因は既に調査済みですけれどもそれにつきましては今後の記事で紹介させて頂こうと思います。

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