日記
不具合 -Compressor 4.5
2021年02月23日
私はScaling処理のアルゴリズムとしてLanczos3の他アンチエイリアスが使用可能である事に魅力を感じてCompressor 4.5を購入しました。
YouTubeにて一般公開しているLaserDisc Digital Archive Projectのサンプルの品質改善を目的に先日から8K UHDTVへのアップコンバートに最適な設定となる様アンチエイリアスの使用を前提にCompressor 4.5の調整を進めおります。
Cinema Tools 4でリバーステレシネを行い事前に24p化しておいたアニメーション素材を用いて最良の画質が得られる様Scaling周りの調整を進めていた所、どれだけ調整しても納得出来る結果とならず一旦妥協点を見つけたと思っても気になり再調整と検証を繰り返しておりました。デフォルトの状態でも解像度は伸びずジャギーも生じており適応の詳細を有効にしてアンチエイリアスレベルを最大にしてもジャギーは目立ちどうもおかしな結果を疑問視しつつCompressor 4.5に搭載されているアルゴリズムとソースの相性が悪い可能性も考えておりました。
それでもCompressor 3.5の統計予測と比較して明らかに見劣りする結果に不信感を抱き、本日は久しぶりにUp-Convert Testを行い過去に行った時と同様のテストソースを用いて過去にテストしたハードウェア, Adobe Media Encoder(14.9), Compressor 3.5, Compessor 4.5の比較を行いました。
比較を行い気づいたのはCompressor 4.5の設定が直近ピクセル(最速)以外である時はリニアとしてしか機能しない様でCompressor 3.5のリニアと概ね同水準の解像度しか得られずCompressor 3.5の統計予測と比較して明らかに低解像度な画のみが出力されるのです。
インストールされたアプリケーションの破損や私の使用環境の問題を考えアプリケーションの再インストールや最新のPro Video Formatのインストールを行なっても不具合は解決せず困ったものです。
時間がかかるので気が重いですけれどmacOSの最新版であるmacOS Big Sur(11.x)をインストールし、Compressor 4.5はmacOS Big Sur(11.x)上であれば不具合なく動作するのかを確かめる必要がありそうです。
もしもmacOS Big Sur(11.x)上でも同様であるのならば改善版が登場するまでの間、macOS Catalina(10.15)よりも古いバージョンであるmacOS Mojave(10.14)やmacOS High Sierra(10.13)などをインストールしてCompressor 4.4やCompressor 4.3で代替する事が好ましいかもしれません。ただしCompressorのバージョンが古すぎるとScalingアルゴリズムにアンチエイリアスやLanczos3を使用できずCompressor 3.5時代と同様にリニアと統計予測の使用を強いられる事となってしまいますので本末転倒です。