日記
Final Cut Studio(2009)とFinal Cut Pro X -Digital Archive Production System
2021年04月10日
トランスコードアプリケーションのCompressor 3.5を目的に2021年02月に購入したFinal Cut Studio(2009)、動き補償を用いたi/p-Convertを行えるとの事でi/p-Converterとして専用のハードウェアを入手するまでの間使用する事を考えての購入でした。
私はFinal Cut Pro X(10.1系)を2014年04月から使用しております。
一時は他のアプリケーションとの優劣が気になりDaVinci Resolve, Premiere Pro, EDIUS Proなどとの比較も行いましたけれど、私の用途つまりLaserDisc Digital Archive Projectで重要となるカット編集におけるレスポンスの良さや使いかっての良さに確かな優位性を感じた為です。
しかしFinal Cut Pro X(10.1系)にはEDTV(525p)に対応しきれない等の欠点も有りCompressor 3.5を用いi/p-Convertを行ったファイルの編集に手間取る事となりました。
Compressor 3.5のリタイミング機能用いて再生速度を50%に落とした30/1.001pのファイルを生成すればFinal Cut Pro X(10.1系)でもカット編集を行う事は可能ですけれど余計な手間がかかり効率が良くない為です。また、HDTV, UHDTVへのアップコンバートを行う事でFinal Cut Pro X(10.1系)で通常通りの編集を可能と出来ますけれどこの場合レスポンスの低下につながりFinal Cut Pro X(10.1系)の優位性を活かせません。
Final Cut Pro 7ではEDTV(525p)の編集に難なく対応しきれる為、先日YouTubeにて一般公開を行った動画からはこちらを用いております。
・新世紀エヴァンゲリオン ビデオソフト/サウンドトラック・アルバム TVスポット
Final Cut Pro X(10.1系)に使い慣れていた事もあり、Final Cut Studio(2009)を構成するコンポーネントの一つであるFinal Cut Pro 7に当初はあまり興味がありませんでしたけれど対応フォーマットの都合で使用する事となりました。
Final Cut Pro 7を用いた編集を終えたのは先日公開した動画が初となりますけれど、操作に慣れる事を目的にそれ以前にも数回編集を行っております。Final Cut Pro Xは名称こそFinal Cut Proとなっていますけれどアプリケーションそのものは全く別の物となっている為Final Cut Pro Xで普段から行っていた編集操作を覚え感覚的に行える様になるまでは中々大変でした。
Final Cut Pro 7までは1999年頃に登場したオリジナルから改良を重ねた32bitアプリケーションで有りFinal Cut Pro Xは新規に設計され2011年頃に登場した64bitアプリケーションなのです。
Final Cut Pro Xは登場当初は評判が非常に悪くiMovie Proと呼ばれる事さえありましたけれど先ほど述べた様に私は迚も気に入り仕様をしておりました。
嘗てNLE市場で50%以上のシェアを誇っており評判も非常に良かったFinal Cut Pro 7に今になって触れてみた感想ですけれど、標準のビデオエフェクト(フィルタ)の種類や質, ビデオフレームに変化を加えるモーション機能, 合成の質, トラック数を多く取った場合のレスポンス, リアルタイム編集の為の機能, Final Cut Studio(2009)の他コンポーネントとの連携など高度な編集を行う為の機能では確かに優れている様に思います、しかしカット編集のみを行う分にはFinal Cut Pro X(10.1系)のレスポンスの良さは捨てがたい様にも思いました。
とは言え高品質なフォーマット変換を目的とした高度なトランスコードを行う上ではFinal Cut Studio(2009)の高度な機能は迚も捨てがたくFinal Cut Pro Xからの移行を検討したく思う様になりました。
しかし現実には8K UHDTVへの対応の問題がありFinal Cut Pro Xからの移行は難しく併用して行く事が望ましいのでは無いかと思います。
Final Cut Pro XとFinal Cut Pro 7への併用を私はあまり考えておりませんでしたので正直困っている部分でもあります。
詳しい事は後日とさせて頂きますけれどLaserDisc Digital Archive Projectにて一種のブレイクスルーと解釈する事も可能なより高いクオリティを求める上でFinal Cut Pro Xでは不可能な事もあるのです。