日記
その後のご報告―センターSP買い替え・ソナス位相問題など
2020年10月25日
コミュニティの皆様:
前回の日記から一か月近く経ってしまいましたが、皆様にご助言いただいた表記件は水面下で進んでいまして、今日はその途中経過報告です。
まず、センターSPですが、フロントLRに合わせてSonettoVIIIを使うことに決め、すでにワンペア発注済みです。それに伴い、サラウンドバックを、現状のJBL4306からSonetto Iに代え、さらに、フロントワイドにもうワンペアSonetto Iを追加することに決めました。計6台、来月中旬に届きます。これで1Fには、フロントLCRがSonettoVIII、サラウンドがAmator III、FWとSBがSonetto Iの9台が揃うことになります。
VIIIには、以前の日記に書きましたように「中高域が逆相」という問題があり、当初、ダイナの島さんにも「既存のVIIIを引き取ってもらって総入れ替え」も検討していると相談したところ、彼には、「多くの比較試聴を繰り返して、Amator IIIを選び取った自分の感性を大事にすべき」(レヴューで書いた「比較試聴」は島さんのところでさせていただいたものです)と言われました。「Amator IIIを残すなら音色からみてソナスで揃えるしかない(唯一無二の音で代替が利かない)し、ソナスでマルチ用のシリーズ展開をしているのはSonettoかその上のOlympicaだが、Olympicaでも3Wayは同じ位相問題があるので、すでにワンペア持っているVIIIを売却して総入れ替えするほどのメリットはないのでは」という、とても合理的な助言をいただき、納得して購入に踏み切りました。
この「逆相」問題の解決策としては、上下とも+-を逆に接続すれば中高域が正相となり、AmatorIIIやSonetto Iと同じになってつながりが出る(今までの使い方)ことから、「270Hz以下の逆相には目を瞑ろう」と思っていたのですが、このコミュニティのお仲間のK&Kさんから、バイアンプ接続するプリとパワーの間に入れれば、位相を合わせてくれるフィルター(私は、勝手に「K&Kフィルター」と呼ばせていただいています=笑)をご提案・制作いただき、実は一昨日ご自宅にお邪魔して受け取り、昨日、わざわざ伊豆の拙宅にお越しいただいて、アンプとの相性?を確認するなどの「実験」(リモートでTomyさんにも参加いただきました)後、今日一日、本格運用しました。
仕組みなど、技術的な事は私はさっぱりで(笑)、後ほど、恐らくK&Kさん自らが日記にお書きになるかと思いますが、一応、その時に8805のAudysseyで記録したf特を貼り付けておきます。
Before 

After

今日一日じっくり聴いた主観的な感覚では、中高域はそのままに、低域がすこし締まり、マルチチャンネルで再生した時の低域の「見通し」がよくなりました。「K&Kフィルター」を介在させたまま、Audysseyの補正をかけると、低域の量感も出て、かつきれいに整理されたような分離感と音と音の間の静謐さが感じられるようになりました。この場を借りて、K&Kさんに改めてお礼を申し上げます。
個人的にはとても満足していますが、素人の駄耳なので、実は今度のVIIIの納品には輸入代理店のノアの社長さんもお見えになるらしく、彼にも聴いてもらおうと思っています。
レス一覧
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Auro3Dさん、
昨日は(もうおとといですね)はありがとうございました。
あのフィルター回路が機能して本当にほっとしています。
CとRによる1次のフィルターで帯域を分けるだけの普通の回路ですので私の名前が頭に付くのはちょっとお恥ずかしい限りですが…
バイアンプとして働く2台のアンプの前に置いてそれぞれのアンプに帯域を分担させるのがミソです。
スピーカー内の2次のフィルターと組み合わせることでトータルとして3次フィルターを構成してウーファーとスコーカーを同相に接続してもディップができないようにするということなのですが、ちょっと難しいですよね。
別途私の日記に書くようにします。
メーカー製のスピーカーをステレオで使っている方には全く不要な情報なのでほとんどの方にとっては必要ないわけですが、勝手ながら個人的な記録として残しておきたいと思っています。
マルチchサラウンドシステムを構築されている方の中でさらに少数の方にとっての必要情報にすぎませんが、どなたかのためになることを信じています。
byK&K at2020-10-26 01:31
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Audo3Dさん、K&Kさん
一昨日は、伊豆でのK&Kフィルターの実験にウェブ参加でき大変面白かったです。ありがとうございました。
拙宅でも、デジタルフルターを用いて、K&Kフィルターの効果を確かめていますので、K&Kさんが日記を書かれた後に、日記でご報告しようかと思っております。
リモート参加なので、実際の音は聞けなかったのですが、実験の雰囲気が感じられ、様々お話しでき、このご時世リモート参加も面白いかなと思いました。
それにしてもソナスの巨漢SP3本とAmator二本、それにsonneto1 4本を擁したサラウンドシステム、凄いですね!(^o^/)
byTomy at2020-10-26 16:19
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我が家もソナス・ファベールメインでマルチチャンネルを組んでいて、AVアンプの測定ではやはり「逆相」と判定されます。AVアンプはヤマハ->ソニー->パイオニア->ヤマハと四代目ですが、毎回「逆相」と判断されるので、そんなものか、と思っています。
ちなみにプレゼンスを含めたフロント5本がソナス、それ以外のサラウンド8本はLINNで構成しています。
当初はどうしたものかと色々考えましたが、聴感的には特に違和感はないので、気にしなくなりました。EQは映画はフロントアライン、音楽はストレートで聴くことが多いです。
by元住ブレーメン at2020-10-26 19:16
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K&Kさん、Tomyさん
先ほど、伊豆より戻りました。この度はお世話になりました。
次、伊豆に行くときは、新たなSonettoを迎え入れることになるので、今日はそのための下準備をしてから戻りました。業者を呼んでフロントワイド用に4本線のZonotoneの新しいスピーカーケーブルをCD管に通してもらうとともに、「K&Kフィルター」がバイアンプ接続必須なので、Ⅷを4台ともバイアンプ接続にするためにパワーアンプの接続レイアウトを変更してきたのです。
ヤマハの5200は11chの出力があり、バイアンプやBTLなど簡単に切り替えられて便利なのですが、「K&Kフィルター」を介在させるとパワーアンプへの入力が少し下がるため、大音量を出すにはパワーアンプに負担がかかるうえ、元々ソナスは4オームでアンプが「貧血」を起こしやすいため、4台あるSTA-9をおのおの割り当てようかと思っています。
このSTA-9は、4オームのソナスをBTLで接続しても平気なつわもので(ヤマハの5200では保護回路が働いて落ちてしまいます=笑。6オームのBTL=3オームが限界のようです)、実は、これまでLRのVIIIはSTA-9のBTLでつないでおり、そのパワフルな音の出方が、オーケストラなんかだと結構合っていて気に入っていたのですが、今回、「K&Kフィルター」を使うに際し、バイアンプモードにしなければならないのが、少しだけ残念ではあります(笑)。でもバイアンプの方がすっきりした見通しのいい、品位の高い音が出ることはわかっているので、これはこれでまた楽しめるのですが。
BTLのバイアンプ、なんてのも、1台のSPに2台の2chパワーアンプを使えば理論的にはできるのでしょうかね?(そうするとあと4台STA-9を買わないと=笑)。
先ほど、K&Kさんの日記がアップされているのに気が付きましたので、そちらにもご挨拶を入れますね。
byAuro3D at2020-10-26 21:20
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元住ブレーメンさん
初めまして。コメントありがとうございます。まだ新参者ですが、よろしくお願いいたします。
いきなり、つかぬ事を伺いますが(笑)、このハンドルネーム、どっかで見たことがあるなあと思っていたら、「価格Com」にも同姓同名(?)の方がおられますよね。もしかして同一の方でしょうか。私は周りにオーディオのことを相談できる友人がいないので、ここに来る前には、よく「価格Com」を見ていました。ただ、あそこは下手な質問をするとよく「炎上」しているので、怖くて(笑)書き込んだことはないのですが、ここのコミュニティはいいですよね。皆さん、紳士(淑女?)的で。
話がいきなり脱線しましたが(汗)、ソナスをお使いということで仲間だ!と思って「マイルーム」を拝見しましたら、びっくり。「仲間」というには恐れ多いソナスをお使いのようで。でも、やはりあのようなハイエンドのソナスでも、同様に中高域は逆相なんですね。輸入代理店のノアの社長さんも、「たぶん、3Wayは全モデル同じ設計思想だと思う」とおっしゃっていた通りでしたか。
お部屋も、もしかしてあれは「石井式」でしょうか?(この前、石井式のK&Kという方のオーディオルームに招かれて勉強させていただいたばかりです)
勝手ながら、「お気に入り」に入れさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
P.S. 日記に書かれておられるTenet、高校生の息子が観てきたのですが、「なにがなんだか、さっぱりわからんかったので、ブルーレイが出たら買って」と頼まれました(笑)。近未来ものは私も好きなので、またいろいろと教えてください。
byAuro3D at2020-10-26 21:52
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Auro3Dさん、価格.comでも同じハンドルネームを使っています(あっちはシステム変更で元々のハンドルネームが使えなくなり、「新・」と付けてます)。かつて元住吉のブレーメン通り沿いに住んでいた時につけたのですが、もはや変えられなくなってしまいました(苦笑)。ここも昔は荒れやすかった時期もありましたが、最近は落ち着いてますね。
ソナスの「逆相問題」は、フランコ・セルブリンの「測定より自分の耳を信じるものづくり」の結果だと解釈して、こねくり回すのはやめました。例えばAVアンプの自動補正は便利ですが、どんどんスピーカーの個性を殺してしまうので、同種の問題と思っています。ソナスはキャラクターがはっきりしているのに、音響特性は優秀で、聴き疲れしない稀有なスピーカーだと思っていて、壊れない限り今のものをずっと使いたいと思っています。
我が家のホームシアターは、石井式の考え方を参考に、音響学やコンサートホールの設計など色々な本を読んだ結果を反映しています。私のアイディアを設計士の方が忠実に実現してくれました。窓のない鉄筋コンクリートの地下シアターなので、24時間大音量可能です。
ところで、Auro3Dをオーディオに採用しているオススメソフトが何かあったら教えていただけたら嬉しいです。
by元住ブレーメン at2020-10-27 20:32
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元住ブレーメンさん
やはりそうでしたか。価格コムでもいつも参考になる書き込みを読んでいましたので、お知り合いになれて嬉しいです。
> AVアンプの自動補正は便利ですが、どんどんスピーカーの個性を殺してしまう
これについては、ベルイマンさんからも同様の意見を伺ったことがあります。確かにトレードオフの関係にあることは自覚してますが、拙宅ではマルチは変数が多すぎるのでテクノロジーに頼り、補正を使わずにスピーカーの個性を楽しむのは2chで、と考えています。
> Auro3Dをオーディオに採用しているオススメソフト
これにつきましては詳しくは8月13日と17日の拙稿に書きましたが、敢えて一つだけ挙げるならば、2LレーベルのLuxというアルバム(教会録音のオーケストラ、オルガン、合唱音楽)をお勧めしておきます。
byAuro3D at2020-10-27 23:47
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Auro3Dさん、
さすが、新しいフォーマットといえば2Lレーベルですね。384KHzのハイレゾとかブルーレイオーディオとかSACDとか、いくつか持っています。ありがとうございます。チェックしてみます。
by元住ブレーメン at2020-10-28 16:43
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Auro3Dさん
リモート参加のことや拙宅でのK&Kフィルターの実験について日記にしてみました。
今後ともよろしくお願いいたします。
byTomy at2020-10-30 00:38
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