Auro3D
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伊豆の別荘で マルチチャンネルオーディオ6割 2chオーディオ3割 ホームシアター1割 という週末を過ごしています。 私のオーディオに対するスタンスは、「原音再生は求めず、<オーディオ再…

マイルーム

ちょっと変わった方法でマルチとAuro3Dと2chとVとを共存させています
ちょっと変わった方法でマルチとAuro3Dと2chとVとを共存させています
持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーン130型以上 / 8ch以上
【サラウンドスピーカー四変化】(2020年末更新) ここ伊豆でのMy Roomは、平行面の少ない6角形の変形部屋、2階屋根まで吹き抜けの空間、傾斜天井、珪藻土の壁、桜の無垢の床など、専用設計した…
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日記

ソナス位相問題:一応の決着をみました―ただし、火種は残る…

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2020年12月01日

昨日、K&Kさんを伊豆の拙宅にお招きし、「当面の最後」の実験・試行錯誤を行い、現状ベストと思われる接続方法を決定しましたので、ここにご報告します。

今回の狙いは、拙宅のフロントLCRに設置してあるソナスファーベルのSonettoVIII(3Way)とそれ以外のソナス(Sonetto I、Amator III=2Way)の位相問題に発する接続方法に、「聴感上の音質の面から」決着をつけることでした。実験に際しては、コミュニティの皆様から頂いた実験環境に関する助言を考慮し、なるべく「スピーカーからの音」だけで判断ができるよう、私の部屋でできる限り最大限のシンプルさを追求しました。

具体的には、①部屋のレイアウトを一時的に大幅に変更し、試聴ポイントから同心円状に5chを配置することで、AVアンプによる距離補正の介入を除く②その半径を約1.7Mと短くすることで、壁などの設置環境にあまり左右されにくい直接音重視のセッティングとする③AVプリアンプ・パワーアンプの影響を最小限にするため、8805にはOppo205からのアナログマルチチャンネル出力から入力し、パワーアンプはSTA-9を4台利用し、LCRはシングル接続(「K&K」フィルター接続時はバイアンプ接続)、サラウンド(以下、SLRと表記)はステレオ接続とし、8805の補正は一切使わず、ボリューム調整だけを担わせる―としました。

各スピーカーの高さは視聴位置の耳の高さに合わせ、スピーカー間の角度は、LRがセンターから約45度、SLRが約105度に配置しました。ITU規定よりややLRが広がっていますが、これは、L-C間、C-R間の定位をみるためにある程度の広さが必要と判断したためです。

<実験結果>
1.定位感
前半は定位感を、実験用の音情報を再生してチェックしました。使用したのは、前回も使ったDenonのものと、K&Kさんが持ってきてくれた、ピンクノイズが5chで一周するものを使いました。

接続方法は、VIIIがA:上下とも正接続、B:上下とも逆接続、C:上だけ逆接続と、a:K&Kフィルターなし、b:同ありの組み合わせ。サラウンドにはSonetto Iを使用し、すべての実験において上下とも正接続。

Findings:
① LCR間の定位感は、ABCおよびabいずれの組み合わせも良好で問題なかった。
② LとSLおよびRとSR間の定位感は、BCの方が優れていた(理論的にも中高域の位相が合っているので当然の結果ではある)。abの差異は感じられなかった。ただし、前回の日記で報告した通り、またTomyさんも追試をしていただいた通り、Aでも顔を前に向けているのであれば、LとSLおよびRとSR間にある程度の定位はする。ただし、LとSLおよびRとSRに正対するとやはり分離してしまう。これらの点についてはK&Kさんも確認された。

2.音質・音色・音場感など

まずは「K&Kフィルター」の影響をチェックするため、Sonetto VIIIのLRのみでステレオ再生し、A-aとC-bで比較試聴した。結果、多少、C-bの方がボーカルなどの主題が引っ込み、やや音がすっきりする(痩せる)感はあるが、その差は微細なものであることを確認した。ちなみに、A-aとB-a間には差は感じられなかった。

「K&Kフィルター」の有無の影響が小さいため、LCRとも「K&Kフィルター」を装着したうえで、5ch環境で、以下のマルチチャンネルソフトを再生し、A-bとC-bを比較試聴した。
ア) ピンクフロイド『狂気』
イ) 鬼太鼓座
ウ) 室内楽
エ) オルガン

Findings:
① ア)では映画のように、LとSLおよびRとSR間に音が動く(飛行機の音とか、靴音とか、時計の音など)のであるが、A-bとC-bの差があまり感じられなかった。
② イ)では、はっきりとC-bの方が、A-bに比して空気感・臨場感において優れていた。
③ ウ)では、(実は私はコーヒーを淹れるために席を外していたので、K&Kさんの意見によると)、C-bの方が、A-bに比して優れていた(そうである)。
④ エ)では、残響音の消え方・空間表現などにおいて、C-bの方が、A-bに比してはっきりと優れていた。

<結論>
やはり、中高域の位相がそろう接続法(つまり、VIIIの中高域を逆接続する)が、マルチチャンネル再生のメリットである空気感・臨場感をうまく表現できる。Bの接続は、図らずしも過去に実践して来ていたが、やはりこれだと低域が相互に逆相になっているので、量感・質感とも劣る。C-aは以前報告した通り、LRのみですら音に違和感が出る。つまり、消去法で、C-bがこの中ではベストである。


<残された火種…>

実はこの「当面最後の実験」を行う直前に、Tomyさんからこのサイトを紹介されました。

この記事にはSonetto VIIIの先輩機種である、Venere Sのネットワークのスロープに関する部分に触れている部分があり、技術的な詳しいことはK&Kさんが日記で書いていただけると思いますが、もしかすると「K&Kフィルター」の効果に?を投げかける問題のようです。ただ、一つだけ言えることは、今回は、「聴いてなんぼ」に徹したわけで、私の駄耳だけでなく、このコミュニティのベテランメンバーで、多くのオーディオファイルのリスニングルームを訪問して耳の肥えておられるK&Kさんの評価とも一致して、「マルチチャンネル再生においては、上だけ逆接続、K&Kフィルターあり」がスロープなどの工学的データに関係なく、聴感上、現状ベストであるという結果になったことは変わらないわけです(ただ、この記事が正しい=現在、ノアとダイナに照会中=とすると、「ベター」が存在する可能性は否定しませんが、How? No one has the answer.)。
 ゆえに、当面、この接続で9.2.4対応のドルビーAtmosとNeural:Xおよび7.2.5.(1)ではAuro3Dを楽しみたいと思います(今回新設したFront Wide Speakerの評価については、稿を改めます)。

次回の日記→

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レス一覧

  1. Auro3Dさん、

    昨日はありがとうございました。

    これで一段落ですね。
    私も責任が果たせたようでホッとしています。
    そしてこの日の一連の実験は私にとっても貴重な体験でした。

    特に驚いたのは鬼太鼓座の怒涛万里とオルガンの天空の響きの音源を使用しての比較。この二つはDVDAのPCMのMulti ch音源。
    前側3本のスピーカーとサラウンドの2本のスピーカーが逆位相になっている場合と位相整合が取れている場合では楽器の響きの空間表現が全く異なりました。

    前後のスピーカーが逆相の関係になっている場合を最初に聴いたときはそんなに違和感を感じなかったのですが、接続を変えて位相整合聴いた時には二人で唖然としましたよね。
    全く異なる立体的な音響空間が現れたので…。

    Multi chの全スピーカーの位相を併せることの重要性を改めて感じました。
    Auro3Dさんの大空間のリスニングルームで聴く大太鼓やオルガンはホントにおおらかな鳴りっぷりでいつまでも聴いていたいと思いました。

    この日は実験に追われて音楽をじっくりと聴くことはできませんでしたが、また次の機会を楽しみに待ちたいと思います。

    Tomyさんからの衝撃的情報については頭を整理して別途コメントさせてください。(笑)

    byK&K at2020-12-01 22:14

  2. K&Kさん

    おかげさまで、ようやく今日は一日、「音」ではなく、「音楽」を楽しめました。

    >前後のスピーカーが逆相の関係になっている場合を最初に聴いたときはそんなに違和感を感じなかった

    その通りで、恐らくソナスの3Wayと2Wayを混在させてマルチチャンネル再生をしておられる方も、ほとんどの方は「いい音だ、さすがソナスだ」と思っておられると思いますよ(笑)。この違いは、つなぎ変えて「比較」しない限り、気が付かないと思いますね、プロでも。

    その意味では、今回の結果は、「ソナス使いの隠れた使いこなし」として、私の周りだけの秘伝になるのかもしれません(笑)。

    本当はできればこの「幸せ」を、他の方にも分けてあげたいのですがね。

    byAuro3D at2020-12-01 22:42

  3. 成功おめでとうございます! 

    火種が残っているとのことですが、自信をもって聴感で全てを決定して、煙が見えなかったわけですから、火種も無いと言って良いのではないかと(笑)?

    もし、火種がまだあるかもと思っておられるなら、やっぱり一度測定するのが、速いかと(笑)。私の日記のROONによるルーム補正のその1と2に、測定の方法が記載しています。mini-DSPのマイク(一万円くらいだったと思います)を買って置けば、慣れると簡単です。お手持ちのPCにREWというフリーのソフトを導入して(その1に記載)、REWで測定用の音源ファイルを作り、このファイルをAVアンプのファイル再生機能で再生しながら、PCに繋げたマイクとREWで測定します。

    (その1)http://community.phileweb.com/mypage/entry/5499/20200907/65912/
    (その2)
    http://community.phileweb.com/mypage/entry/5499/20200908/65915/

    オーディオファイルとしては、損のない投資です。AVアンプを通して再生するので、オデッセイの補正がどの程度補正しているかも、簡単に確認できます。日記はROONを使うことが前提なので、分かり難いと思います。分からないところはお教えいたします。測定のセットに数分、一測定30秒程度です。オデッセイよりずっと速いです。

    もう一つの話としては、一般のソナスファンにとっては、「隠れた使いこなし」は難しいので、次点として、Bのつなぎ方で、サラウンドSPの100Hz付近以下の低音は、逆相にセットしたサブウーハーに任せるセッティングとすることが考えられます。これが、「隠れた使いこなし」に比べて、どの程度の音になるのかをそのうちレポートされると、一般のソナスファンにとっては嬉しいかもと思いました。差が大きければ、「K&Kフィルター必須」ですと(笑)。

    どちらにしても一段落して良かったですね!
    年末はソナスでマルチを存分に楽しんでください!

    byTomy at2020-12-02 17:37

  4. Tomyさん

    海外出張からはお戻りになられましたか?現場では、「測定をしないとTomyさんから突っ込まれますよ」という話が出ていて、実はわざわざK&Kさんも測定器をお持ちになったのですが、「予断を配して臨みましょう」ということになり、終わって時間があったらやろうかということだったのですが、膨大な実験のために、あえなく時間切れとなった次第です。Tomyさんから頂いた情報に基づいて、途中、フィルターの一部をバイパスする実験などもしたのですが、よくわかっていない私が書くと間違えるので、詳しくはK&Kさんから日記などで近々ご報告があるかと思います。

    >火種が残っているとのことですが、自信をもって聴感で全てを決定して、煙が見えなかったわけですから、火種も無いと言って良いのではないかと(笑)?


    確かにそうなのですが、「中高域逆接続+6dbのスロープ追加」という今回のベスト結果は、LCRの3台に関してはソナスの設計者の意図した音からは多少ずれていることは否定できません。ゆえにLRのみのステレオ再生はこのSonettoVIIIでは私はやるつもりはなく、あくまで「マルチシステム」としての運用に限定しますが、改善の余地は残っているような気はします(その方法は全く分かりませんが=笑)。

    >やっぱり一度測定するのが、速いかと(笑)

    これに関しては、ワクチンが開発されて行き渡り、往来が元通り復活した暁に、Tomyさんを伊豆にお招きしますので、是非、測定器とともにいらっしゃってください!

    この度はお世話になりました。

    byAuro3D at2020-12-02 18:39

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