ジャズ・ポップス系では、CHRIS BOTTI IN BOSTONを聴いてみました。これは好みがわかれるかもしれません。7chに比してFW付きの9chは「にぎやか」な感じになります。映画とは違って、FWからのみ音が出るようなあざといミキシングはしてないのでFWの存在を強く意識することはオーケストラ同様、無いのですが、主題の(このソフトではトランペット)エネルギー感がやや薄まるような気がしなくもありません。
最後に、2chや5chのクラシック音楽を聴く場合に、エミュレーションとして私の8805では、Auro3D(7.2.5.1)、Dolby Surround、Neural:X(両者とも、9.2.4)の3つが選べます。Dolby Surround、Neural:Xでは後者の方がエネルギー感が強くて音楽ソフト再生では好みですが、問題はNeural:X vs Auro3Dです。FWがなかった時は圧倒的にAuro3Dによるエミュレーションが好みだったのですが、FWが入った今は、どちらもそれぞれに魅力があると感じています(ワイド感のNeural:X、高さ・奥行き感のAuro3D)。まだそれほど聴きこんではいませんが、いまのところ、弦が聴きどころの曲はNeural:Xの9.2.4で、管が聴きどころの曲はAuro3Dの7.2.5.1がいい感じがしています。また、録音されたホールが、教会のような高いところはAuro3Dが、サントリーホールのような横に広いところはNeural:Xの音の方がいい感じに聴こえるような気がします。