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日記

Director’s intention VS Listener’s intentionをどう考えるべきか―入交氏のアドバイスを受けて

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2022年09月23日

既報の通り、先日、現時点の日本において、Auro-3D録音に関しては第一人者であろう入交さんと、その薫陶を受けてご自宅に入交さんによるセッティングによるAuro-3D環境を設置しておられるという、三上さんのお二人が伊豆の拙宅にお見えになりました(敢えて、お二人の肩書を書いていないのは、この記事の内容に関しては、所属先のWOWOWやMQAとは基本的に関係ないもので、「組織人」としてではなく「個人」として頂いたアドバイスと理解しているからです)。

そこでいただいた数多くのアドバイスは、すべて一つのベクトル線上にあるのですが、それをどう自分なりに取り込むべきか、三日間ほど考えておりました。実は現時点でまだ腹を決めかねているのですが、皆さんのご意見も聞いてみたいと思い、生煮えですが(汗)記事化することにしました。


まず、軽く(笑)。今回、お二人がお見えになるに際し、手持ちのAuro-3Dソフトをすべて出してみました。<写真>

映画BD 6枚

2L BD 17枚

その他映像付き音楽 BD 7枚

その他音楽BD 15枚

ダウンロード音楽タイトル 19本

合計64 ソース

「Auro-3Dはソフトが少ないから導入を検討する気はない」という方は多いと思いますが、まあ、初期のSACDみたいな状況かと(笑)。これを増やすべく、入交さんも三上さんも、日々ご努力なさっておられるわけです。

さて、ここからが本題。

いきなりですが(笑)、皆さんのオーディオシステムのゴールは何でしょうか?「原音再生」でしょうか?

さすがに、「録音」されたものに対し「オーディオシステム」を通すことで、「原音再生」を目指す、というのは<Fiction>であるというのが、少なくとも私の現時点での理解です。そもそも、録音エンジニアの方が、「原音を<加工>して録音している」とはっきり言うのですから(笑)。

では、次に何を目指すかというと、これも多くのオーディオマニアが口をそろえるのが、「Director’s intentionの再現」というものでしょう。

言うまでもなく、ここでの「Director」とは「オケなどの指揮者」ではなく(笑)、「録音エンジニア」のことですね。

多くの方々は、この追及に血眼になっておられると拝察しますが(汗)、では、そのゴール(Director’s intentionの再現)に自分のシステムがどれだけ近づいているかをどう判断しておられるでしょうか?

これは論理的に考えれば、最も確実な方法は、ソースを録音・制作したDirector本人に、そのソースを自宅のシステムで再生したものを聴いていただいて、ご本人のIntentionと<どう違って聴こえるのか>をチェックしてもらうことだと思います。

しかし、まあ普通、これは難しいですよね。よほど、運のいいコネがないと(笑)。

今回、入交さんは、ご自分が録音エンジニアとして制作されたAuro-3Dソフトを拙宅のシステムで再生され、その録音に際しご自身が込めた「意図」と、「拙宅での聴こえ方」の違いを指摘していただきました。このような機会を得られた幸運を、少しでも皆様と分かち合うべく、以下にご報告します。何らかの参考になれば。

・・・・・・・・・・・・・・・

最初に総論的な結論を申し上げれば、拙宅の音は、Director’s intentionとはちょっと(かなり?)異なっているようです(泣)。この結果を受け、私の眼には、これまで拙宅にお越しになった皆さんの「訪問記」が、死屍累々と横たわっているように見えます(汗)。それらは、「本物のAuro-3D」の音ではなく、「Auro3Dの音」(ハイフンがないのは商標に配慮して私のハンドルネームにしたからです)に対する印象だったわけですから…以下は、入交さんと三上さんからいただいたアドバイスの混成です。どのアドバイスのどの部分がどなたからのものであったかは正確には記憶しておりませんので、両者、混然一体となっておりますことをお断りしておきます。

最初に、「前回のスタジオツアー内では、Auro-3Dのセッティングマニュアル通りでなくてもいいというような説明もあったが、補正(距離調整含め)になるべく頼らないセッティングをまずは目指すべき」という大原則を強調されました。これまで何度も書いてきたように、私はDirac Liveという音響・音場補正ソフトの精度をすっかり信頼しており、「少々のずれはDirac Liveが修正してくれるだろう」と横着を決め込んでおりましたが(汗)、いきなり、ガツンと一発食らった気分でした(笑)。

まず、入交さんがご自分でお作りになったという、Auro-3D専用の測定・調整ソフトの入ったPCを私のAVプリに接続し、チャンネルごとにPink Noiseを出していきます。入交さんは私がDirac Liveでキャリブレーションした位置にお座りになり(Dirac LiveはOn)、目を瞑って、それはもう、ものすごい集中力で聴いておられました(とても、お声をかけられない雰囲気…さすがプロの迫力でした)。

<写真>

終了後、いただいたコメントはDiscussionも入って長いので、以下に要点のみ箇条書きで:

1. サラウンドSPの音圧がLRとも低い。マニュアルであと2dbぐらい上げるように。
2. Lチャンネルの音像が、左側の壁から来る1次反射のせいでスピーカーの外側に引っ張られている。左サイドの壁に、なんらかの吸音材を入れた方がいい(ここは乱反射材を置くのはダメ)。<写真>
3. LCRをもっとリスニングポイント手前に持ってきて、LRの開き角が60度になるように設置しなおした方がいい。現状は狭すぎる。LCRを前に持って来ると、上下の垂直関係が崩れるが、それよりLCRの開き角の方が大切。
4. Topスピーカー(Voice of God)が真下を向いていないのはやはり問題。音のDirect感が損なわれる。

補足しますと、1に関しては、Dirac Liveで調整しているのに、入交さん(=Director)の聴感では音圧が足りないようです。
2は、先にシバンニさんにも指摘され、ここで記事にもしましたが、 絵画のガラスを外したぐらいではまだ強い一次反射が残っているようです(汗)。
3に関しては、ハイトのLCRの真下にフロアのLCRを置け、との指示がAuro-3DのInstallation Manualにあるので、それを守っていたのですが、Topスピーカー(Voice of God)の位置(拙宅の場合、これは動かせない)の真下にリスニングポイントを設定しなければならないという定義になっているため、リスニングポイントがLCRから遠くなってしまい、結果としてLRの角度が狭くなっておりました(自覚的だったため、5.1ch再生時にはリスニングポイントをもっと前に設定してあり、LRの角度60度を確保する位置にマークがあります)。
4に関しては既知の問題。すでに来年のリフォームに向け大工と相談中。

ということで、早速入交さん自ら、LCRを前に出していただきました(キャスター付きの<邪道オーディオ>のメリットですね!!!=笑)

<写真>

次に、入交さんが制作された、Auro-3D音源を、持ち込まれたPCにインストールしてある「ωプレーヤー」を起動してサーバー経由で再生しました。ピアノ曲や教会録音のベルディのレクイエムなどを聴いた後、またまたありがたい(汗)コメントが:

1. フロントハイトスピーカー群が、すべてバッフル面が横になって設置されているため、音の広がり方が、左右に広がらず、上下になってしまっている。しかも、フロントハイトスピーカーがリスニングポイントを向いていないため、傾斜天井からの1次反射、2次反射の影響で、上からの音が広がりすぎて上方の音像が膨らんでいる。
2. できれば現在Wideとして使っている、Sonetto をフロントハイトLRにした方がよい。WideはAuro-3Dでは定義されていないのでAuro-3D的には重要ではない。LCRの上下の6台(フロアとハイト)がAuro-3D再生では特に重要。ここにできれば、同じスピーカーか、少なくとも音色の揃ったスピーカーを揃えるべき。
3. StormのXTモードはクラシックのようにアンビエント音を演出するなら使ってもいいが、JazzのようにSolidな定位を求める場合は、例えば、フロントのRとサラウンドのRとの間に定位させようとするDirector’s intentionを損なってしまっている

これも補足しますと、1は、この写真にあるように拙宅ではLCRのフロントハイトを梁の上に横に寝かせています。地震があっても落ちないように、木ねじで固定しているのです。これをリアハイトのような(写真)縦位置の設置にした方がいいということです。しかも、このハイトLCRはすべて床と平行に設置されているので、直接音はリスニングポイントに届くと同時に、傾斜天井に当たって下(リスニングポイント)に音波が反射しているはずです。これを天井面からの反射を減らすために、リアハイトのように下向きにせよ、ということのようです。ちなみに、このコメントが示唆するところは、いわゆる一般に売られている「センタースピーカー」と呼ばれる横置きのSPは、Auro-3D的には使ってはダメだということを意味しています。
2は、確かにフロントワイドSPはAuro-3D再生には必要なく、ATMOS用に設置してあるものです(ただ、これは3に関連するが、拙宅ではAuro-3D再生時にも鳴らしていることが多い=後述)。私としては、フロア層のスピーカー群の音色を揃える(2Fは2Fで音色が揃っている)のが大事だと思い込んでいたのですが、どうやらAuro-3Dによる音楽再生では、「フロアと第二層のLCR」の音色のつながりの方が大切なようです。
3は、以前もご紹介しましたが、 StormのAVプリだけのオリジナルモードで、本来、7.x.5.1であるAuro-3Dの最大SPハンドル数を、もっと多くのSP(拙宅の場合は、9.4.7.1全部)を使って再生できるようにする技術です。私は普段はこの「StormXT」モードをOnで聴いており、この時Offにするのを忘れたのです(汗)。入交さんたちに指摘されて、Offにしてみると、「こちらの方が良い」と言われました。

これらのコメントを残し、お二人がお帰りになった後、私はしばらく考え込んでしまいました。

もちろん、この道何十年のDirectorの耳の確からしさを疑うことはなく、これらのアドバイス通りにすれば(すぐには不可能なものも多々ありますが=汗)、正真正銘の「Director’s intention」に近づくことだけは間違いありません。個人的にはそれを聴いてみたいという気持ちがある反面、それって、もしかすると自分がこの部屋で再現しようと意図した音、つまり「Listener’s intention」と乖離しているのではなかろうか、と。

私はこの二年間、折々で書いているように、「風呂場のカラオケ」的な音場感が好きです。拙宅の(恐らく)Live過ぎる部屋や、1次反射をわざと利用したハイト・トップSPの設置方法などは、まさにこの「風呂場のカラオケ」感を演出するのに一役買っていると思っています。つまり、この音場は、私のPreferenceで意図的に作っているのです。そして、拙宅への訪問記によれば、この音場感を「好ましい」と捉えている方は私一人ではないようです。

言うまでもなく、「Director’s intention」至上派(笑)の方は、このような機会があってアドバイスをいただいたら、一も二もなく、実行されるでしょう。しかし、私自身の立場は、これも前から主張しているように、「Director’s intention」とはプロのスタジオでのみ再現可能で、素人の自室では実現不可能だと思っており、むしろ、それを積極的に<自分なりに味付け>するのがオーディオの楽しみであり、その意味で、オーディオ再生は一種の「芸術」であり、オーディオファイルは一人一人が「芸術家」のようなものだ、とすら書いたことがあります。

もちろん、今回戴いたアドバイスは、来年のリフォーム時に大工さんにお願いしてほとんど実行する気でおります。めったにない貴重な機会を得たのですから、それを活かした音を是非聴いてみたいからです(笑)。ただ、その結果、出音が自分の好みでなかったら…Director’s intention VS Listener’s intentionをどう考えるべきか???

そのような私の内面の逡巡を察してか、入交さんには帰り際に、「まずはともかく、<本物のAuro-3Dの音>をスタジオに聴きに来なさい」と言っていただきました。

「これはお言葉に甘えるしかない!Director’s intentionの音を聴いてから、いただいたアドバイスに対してどう取り組むべきかを決めよう」

ということで、私一人でスタジオを独占してはあまりにももったいないので、近々、これはと思う方にお声がけして一緒にお邪魔したいと思っております。続きは、次号(笑)?

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レス一覧

  1. 貴重な記事をありがとうござます。

    Auro-3Dは、音声を.wavや.flacという汎用性があるフォーマットにエンベッドできるので、やはり配信では可能性を感じます。事実、Roonでも再生できます。Dolby Atmosよりも使い勝手はよさそうです。

    Google(YouTube)がどうでてくるかも注目ですね。

    https://www.protocol.com/entertainment/google-dolby-atmos-vision-project-caviar

    Director’s intention と Listener’s intention の問題は、
    音源のポテンシャルを引き出しつつ、ユーザーが好きに音作りをすれば良いのかなーとは思います。音源のポテンシャルを引き出すには、やはりDirector’s intention に寄り添うことも重要で、その上で好みの音に近づけていくのが良いのではないかと私は考えます。

    ですが、これは個人の感想です。私はオーディオショップで購入検討している他のお客さんにお願いして一緒に試聴することが良くあるのですが、えっっっっそっちを選ぶ?????ということが多々あります。

    音の好みは多種多様ですから、Auro3Dさんも、Director’s intentionの音を聴いてから(こんな幸運なことはありません)判断され、自分の好きな音を選択するのが良いと思います!


    「Auro-3Dはソフトが少ないから導入を検討する気はない」というのは、まさに自分がPhileweb Community に久しぶりの投稿をして、Auro3Dさんにコメントをいただかなければ、きっとそう考えていただろうと思います。

    Auro-3D を聴くための環境が整ってはいないので、ハイトスピーカーが2台だけでの判断ですが、AUROMATICのアップミックスは、Dolby Atoms にはないきわめて素晴らしい音場効果と没入感があると感じます。

    これはアップミックスをON・OFFすれば簡単に分かりますし、聴いたことがない方はその効果と違いにきっと驚くと思います。

    ライブの始まり、アーティストが壇上に登場して、拍手が起こります。
    そんなステレオ音源で、アップミックスをOFFにすると左右・後方の観客が大量に消えてしまう、そんな面白い体験もしました(笑

    AUROMATICによるアップミックス再生は私がAuro-3D寄りにしたい大きな理由の1つです。

    つづく・・・

    byきょや at2022-09-23 21:49

  2. 「補正になるべく頼らないセッティングを目指すべき」
    については考えさせられます。

    私は、まずは Trinnovの推奨配置(すべてのフォーマットでうまく機能するとTrinnovが主張するスピーカーの配列)に基本的にはしたがってみようと思います。

    Dolby Atmosはオブジェクト指向のオーディオなので、Auro-3D寄りにしていても、融通が利きそうです。

    それを検証するために、ライトスタンドにスピーカーを設置するための試作品を作りました。重心さえ気をつければ問題ないことを確認しましたので、とりあえず2台目を準備中です。

    https://twitter.com/Lnde20W8kWvMeAM/status/1572619945829371905


    LCRの配置は、映像が絡んでくるとどうなのか入交さんのご意見を伺いたいです。

    通常、映画をよく見る方はスクリーンのほぼ真横にLRのスピーカーを置いています。
    これは音と映像のコヒーレンスをとるための現実的な配置で、LとRのスピーカーをスクリーンの端にできるだけ近づけて設置する必要があると理解しています。(私は映画をあまりみないのでこれを無視していますが知識として知りたいです。)

    この考え方がもし正しいとすると、スクリーンとリスニングポジションに距離を取る多くの配置では、LRの開き角が60度が厳しい方も多いのではと思います。


    センタースピーカーもやはり重要そうですね。Auro-3Dの推奨配置にセンターレスは1つもないのではやり私の環境にも必要なのかもしれません。

    ですが、やはり私の環境では圧迫感がありますし、スクリーンに被ってきます。

    DIY電動昇降式スピーカースタンド(既製品の改造)はなんとか作れそうなので考えてみます(笑


    「LCRの上下の6台(フロアとハイト)が同じスピーカ」については、5.1ch(4.2ch)も楽しみたい私はLH・RHよりも、Ls・Rsを優先させたいという思いがどうしてもあります。
    スタックをやめれば6台ありますから実現可能なのですが、価格帯が全く違うスピーカーの組み合わせではちょっと抵抗があります・・・

    日時と家族の許可ができれば、私もぜひスタジオに伺いたいです。

    byきょや at2022-09-23 21:50

  3. きょやさん

    さすが、今、恐らくこのPhilewebの中で、最もAuro-3D(とAuro-Matic)の魅力の虜になって、真剣に取り組み始めている方だけあるコメントですね(笑)。

    いずれ、ものすごいシステムが出来上がりそうで、今から楽しみです。確かにそのためにも、できれば一度、入交さんのスタジオに足を運んで、「プロがセッティングをした、Director’s intentionを再現できるスタジオの音」を聴いておくといいですよね。今後のご自宅の音作りのReferenceになりますから。きょやさんは「Auro-3D友の会九州支部長!」なんで(笑)、もちろん日程が固まり次第お声がけしますから、頑張って日程調整してみてください!

    >Trinnovの推奨配置(すべてのフォーマットでうまく機能するとTrinnovが主張するスピーカーの配列)

    こんなものがあるんですか!Stormには無いなあ。まあ、Stormは元々Auro-3Dの会社に源流を持つ(=私がStormを選んだ最大の理由)のでAuro-3Dしか考えていないと思いますが(笑)、TrinnovはやはりATMOS他にも目配りしているからでしょうね。

    >LCRの配置は、映像が絡んでくるとどうなのか入交さんのご意見を伺いたいです。

    確かに、WOWOW自体は映像付きのサービスを主体に考えているようなので、言われてみるとそうですね。「センタースピーカーレスは、そこに音を割り当てているDirector目線ではあり得ない」とか「横置きのセンタースピーカーは不可」なんて言っておられるわけですから(笑)、「じゃあ、スクリーンでAuro-3Dの音楽LIVEを見るときどうするの?」って聞きたくなりますわな(笑)。サウンドスクリーンしか解がないでしょうね、この場合は(汗)。まあ私の場合は、音楽映像はOFF派なので問題ないですが(笑)。

    (続く)

    byAuro3D at2022-09-24 00:25

  4. (続き)

    >「LCRの上下の6台(フロアとハイト)が同じスピーカ」については、5.1ch(4.2ch)も楽しみたい私はLH・RHよりも、Ls・Rsを優先させたいという思いがどうしてもあります。

    これは普通そう考えると思いますし、私も2Dマルチも聴くことを考えてフロア層のSPをソナスで揃えたつもりだったのですが、Auro-3Dはどうやら「前」から来る音を大事に考えているようですね。もちろん理想は「全スピーカー同一」になるわけで、入交さんのご自宅も確かEclipseの「目玉のおやじ」で揃えておられるはずです(オノセイゲン氏のスタジオもですね)。どうです、この際、きょや邸では13台、Diatoneで揃えたら?(すごい金額になりそう=笑) 同じブランドで揃えるならやっている方も結構居ますが、「全部同じSP」というのはハードル高いですよねぇ・・・拙宅では三上さんに、「いっそ、このLCRのSonetto VIIIも全部Sonetto Iに替えたら?」とまで言われましたもん(笑)。もし、そうすると13台使う「Auro-3Dしか聴けない」システムになりますな(爆)。フロア型にしか出せない音というのは確かにあり、小型ブックシェルフが2台や5台では太刀打ちできない部分はあるし、かといって、まさかフロア型を13台部屋に吊るす(爆)なんてことできるわけないし…

    >音源のポテンシャルを引き出すには、やはりDirector’s intention に寄り添うことも重要で、その上で好みの音に近づけていくのが良いのではないかと私は考えます。

    うーん、この記事の中核の問題意識なんですが、よくよく考えてみると、録音エンジニアの音の好みが、消費者のそれと同じとは限らないんですよね。ドンシャリ系のアゲアゲの音が好きな録音エンジニアの作品を、Director’s intentionどおりに再生したら、かまぼこ型のf特の音が好きな方の気にいるはずがない。でその方がかまぼこ型に調整すると、「Director’s intention」から外れている、オーディオ的に邪道だ!!!と(笑)。もちろん、定位感などは、Director’s intention通りであるべきなんでしょうが、音色や音場感は聴く人の好みでいいんじゃないかな、と思わなくもない今日この頃(笑)。

    byAuro3D at2022-09-24 00:35

  5. Auro3Dさん、こんにちは。

    >ゴール(Director’s intentionの再現)に自分のシステムがどれだけ近づいているかをどう判断しておられるでしょうか?

    どのくらいの割合の音源が、良い録音だと感じるか、で判断しています。
    全てあれば、Director’s intentionの再現が完全に達成されている、と判断するわけです。
    半分であれば、まだまだDirector’s intentionの再現には遠い、と判断します。

    オーディオシステムの評価点数もこれにより、簡単に求められます。
    90%であれば90点、30%であれば30点になります。

    この考え方の根底には、「悪い録音は存在しない」があります。
    プロの録音エンジニアがプロ用の録音機材、編集機材、再生装置を用いて作成した音源に対して、録音エンジニアも、演奏した当のプロのミュージシャンも、この録音で商品化して良し、と判断したものに、聴くに耐えない悪い録音など無い、ということです。

    この方法では自身で録音が良い、と判断している訳ですから、「Listener’s intention」と乖離することは無く、一致しています。

    この場合、何がなんでも周波数特性が「かまぼこ型」でなければ嫌だとか、「どんしゃり型」でなければ嫌だとか、というわがままは許されず、「かまぼこ型」で良い録音、「どんしゃり型」で良い録音と判断する、懐の深さが求められます(笑)。

    システムが100点の状態になってから、そこから自分の好みに合わせこむ調整をするのは自由です。

    byミネルヴァ at2022-09-24 10:00

  6. ミネルヴァさん

    コメントありがとうございます。さすが、やはりこの道のベテランの方は、自分なりの方法というか判断基準をお持ちなんですねぇ。

    この場合、一番難しそうなのは、「良い録音だと感じるか、で判断」という部分で、これは測定器などを使うわけではなく、自分の耳でなさるわけですから、よほど、「良い音」と「悪い音」を聴き分ける自分なりの確たる判断基準ができておられる方ではないとできませんよね。

    例えば、私レベルですと「この音もいいけど、こっちの音も捨てがたいなあ。どっちも<よい録音>に感じてしまう・・・」というようなことが起きそうです。さらに言えば、自分の「好きな音」が、<録音として>「良い音」なのか、その一致度合いに私の場合はまだ自信が持てていません(汗)。今回でも、恐らく、入交さんのアドバイスに従ってセッティングをすべてし直すと、私のカンでは、今よりは「鋭い音」のベクトルに動くと想像されるのですよ。そしてこれは「Director’s intention」に現状よりは<近い>音になることは言うまでもなく、当然、「録音再生音としては<良い音>」になるわけですが、問題は、それが<私の>「好きな音」かというと…不安なのです(笑)。

    つまり、私はミネルヴァさんのように、「自分が良いと思う音=好きな音を実現すれば、それがDirector’s intentionなのだ」、と言い切る自信がなく、もしかして、自分の音の好みがとても偏っており、「自分の好きな音≠Director’s intentionの音」になっているのではないかと、迷い始めているわけです…そして、もしそうなら、どちらを優先させるべきなのか???

    まあ、取り敢えず、現状やれる範囲で入交さんのアドバイスを実行し、その音を聴いてみることから始めようと思っております。勉強になりました、ありがとうございました。

    byAuro3D at2022-09-24 12:35

  7. Auro3Dさん こんばんは

    Auro3D鑑賞より始まった Much Ado About Nothing も入交氏との交流により新たなリセットとなるのでしょうか、<本物のAuro-3Dの音>に騙されてしまうのでしょうか、チョット楽しみです。

    byぺぶるす at2022-09-24 22:50

  8. ぺぶるすさん

    ‘Much Ado About Nothing’ですか(笑)。シェークスピアですね!まあ確かに、どちらかというと、Circusのようだな、と自分でも思っているところです(汗)。

    でもようやく着地点が見えてきました。あと少しで、「私なりに納得のいく」Auro-3D環境が整うと思います。

    WOWOWのスタジオにおけるDirector’s intentionのAuro-3D体験は、そのための避けては通れない通過点だと思っており、「仕上げ」への道しるべを示してくれるのではないかと期待しております(まさか、「振出しに戻る」とだけはならないで欲しいですが・・・笑)。

    ところで、ぺぶるすさんは、Auro-3D(Auro-Matic含む)は体験済みでしょうか?

    byAuro3D at2022-09-25 10:59

  9. Auroさん、こんにちは。

    毎回、興味深い内容をありがとうございます。
    今回書いていただいた内容はテーマが大きくて、真面目に考察すると文章が膨大になります。
    ただ、私も最近AuroMaticの実験を行っている中で色々と発見していることもあり、簡潔に書きたいと思います…。

    〇フロントハイトの向き
    お使いのSPはミッドウーハーが横に並ぶ仮想同軸型なので、ご指摘されたように上下への指向性が左右よりも広くなると思います。
    横置きだと柔らかくスケールの大きな感じになり、縦置きだとフォーカスの合った感じになるイメージです。縦にすると激変するでしょうが、お好みのような気がします。

    〇フロントハイトのYAMAHAをSonettoに交換
    大賛成です。音楽再生に特化した場合には、サラウンドスピーカー群の音質重要度は、“センター→フロントハイト→その他”という印象です。前方重視に関しては入交さんに全く同感です。

    ※余談です。つい最近の私の持論で、誰も支持してくれないと思いますが、2ch音源を使用したAuroMaticにおける“最小構成”はLCR+VOGの4chだと思っています。パワーアンプ2台で済むというのもオススメポイントです。

    〇フロントの60度
    センターがない場合には正三角形配置は中抜けになることが多いですが、センターがある場合にはこれが基本になると思いますし、うまくいったときのポテンシャルも高いと思います。

    〇Director’s intention
    それぞれのレコーディングにおいて、部屋もシステムも、Directorの感性も音質の方向性も全く異なりますし、Director本人もアルバムによってコンセプトを変更するので、最低限守るべき枠はあるものの、最終的にはListnerのセンスに帰結すると思います。

    ミネルヴァさんの考えは素敵な落としどころですね。
    私の場合は似ていますが、もっと水準が低くて、「聴かないソースは鳴らなくても構わない」ですけど。

    Auroさん、今度お会いした時にまた色々話しましょう。

    bytaketo at2022-09-25 12:17

  10. taketoさん

    コメントどうもありがとうございます。実はあの後、入交さんのアドバイスが気になってしまって、寸暇を惜しんでまた伊豆に来て、朝から思案をしているところです(汗)。

    同じAuro-3D仲間として試行錯誤に基づく知見を公開してくださり、ありがたく思います。CommuneというのはGive&Takeで成り立っているので、人の努力の成果をTakeだけしてROMを決め込んでいる人は、実にUneducatedな態度で残念な人格だと常々思っておりまして(笑)、その意味でtaketoさんは、Communeの意味をよく理解しておられて立派な対応だと尊敬します。

    さて、いただいたコメントの中で、気がついた点を。

    >横置きだと柔らかくスケールの大きな感じになり、縦置きだとフォーカスの合った感じになるイメージです。縦にすると激変するでしょうが、お好みのような気がします。

    これは、「好み」の問題ではなく、録音エンジニアの立場からは、「Must」だそうです。というのは、録音エンジニアは「意図的に」LとCの間に音像を定位させたり、HLとHCとの間に音像を定位させたりするわけですが、この時、主に横に音波が広がるSP(縦型)と主に縦に音波が広がるSP(横型)の間には、「正しく音像が定位しない」そうなんです。だからすべてのSPを縦位置で配置すべきだ(縦横のあるSPの場合)というのは、好みの問題ではなく、Director’s intentionを尊重するのであれば、非常に論理的・必然的のようです。

    >2ch音源を使用したAuroMaticにおける“最小構成”はLCR+VOGの4chだと思っています。

    これは、taketoさんオリジナルの知見ですね!是非、実証実験の上、レポートしてください。喜ぶROMの方が一杯いると思いますよ(笑)。

    byAuro3D at2022-09-25 12:49

  11. Auro3Dさん こんばんは

    私のAVプリはIntegra DRC-R1でAuro-3D(Auro-Matic含む)に対応していないので試聴経験はありません。倒産後のオンキヨーとパイオニアの親会社と販売代理店契約を結んだティアックでもメンテのサポート製品外になっています、新たに購入しようとしても三つの3Dに対応したこれぞというAVプリ製品もないのが現状です、未だ始まったばかりとも言えますし急がないのもありですね。
    ドルビー主体のディフューズサラウンドで構成しましたので一つの部屋にAuro-3Dを同居させることは一時シミュレーションしましたが無理のようです。なので他の3Dイマーシブについてのインプレはドルビーアトモスや Neural:Xでの視聴からの憶測の域を出ないものになります。

    私見でのDirector’s intentionは演奏者を最上位として奉仕するもので、音は音なり、です。Director Aの音はB、C、Dに受け渡されても同じに再生されるべきものでしょうか。
    Listener’s intentionはこのコミュでも使われる、音は人なり、という社交辞令的でお互いに傷つけあわない上手い言い回しに含まれているものになります。

    byぺぶるす at2022-09-25 23:47

  12. ぺぶるすさん

    そうですか、未体験でしたか。まあ、マルチへの展開の目的が映画中心の場合は、ソフトがまだ少ない(日本版は1タイトルしかない?)Auro-3Dの必要性は低いですからね。

    AVプリの買い替え時を探っておられるのでしたら、先にふかひれさんがここで紹介した、マランツの新作はどうですか(来秋とか)?TrinnovやStorm並みの機能を搭載しているのに、恐らく日本での販価は半分以下というお買い得品になりそうです(うらやましい…早まった=汗)。円安下では、日本製品を買うのが一番オトクですから(笑)。

    Auro-3Dは音楽ソフトもまだまだ少ないし、あってもクラシックが中心ですが、JazzやPopsの2ch、5.1chソフトをAuro-Maticという機能で、Auro-3D化した音は、一聴の価値があると思いますよ。2chボーカル派のtaketoさんのように、拙宅でAuro-Maticによるボーカルソースを聴かれて、Auroシステムの導入を決めた方もおられるのが、その証拠です(笑)。きょやさんもそうですが、比較的若い方は、守旧的ではなく、常に新しい技術に前向きですから。

    その魅力にもし気がついてしまったら、現在taketoさんがなさっているのと同様、’Much Ado About Nothing’が始まると予言しておきましょう(爆)。

    byAuro3D at2022-09-26 08:52

  13. Auroさん、こんにちは。
    そう、入交さんの作られた音源を十分に再生するなら入交さんが作り上げたスタジオ環境に寄せるのが1番簡単な筈です。それと同様に、例えば横置き型や同軸型モニターを使用しているスタジオも少なくないわけで言うまでもなくスタジオ環境には多様性があること、或いはAuroさん別荘は左右条件が大きく異なるからこそ左右指向性は絞った方が良いのではとか、色々考えるわけです。
    どのDirectorのフィロソフィーを尊重するかの選択については、本人と関わることが出来ない以上、それは則ちどの音源を十全に再生するかの選択となり、やはりListnerに委ねられると考えています。
    結局は自身の感性のみを根拠として最も正しいと思い込む他はなく、思い込めた人だけが幸せになれると思っています。

    ちなみにAuroMaticに関しては、臨場感においてDirectorが想定したものを超える再生が可能であり、それ自体を倫理的に許せないと感じる方もいるはずです。ただ、これは音楽再生に対するスタンスの違いなので、価値観の違いとして解釈し、趣味の世界の楽しみ方の一種として、互いに尊重出来たらと考えています。

    LSR+VODについては仮説の域なので、今度全チャンネル同一スピーカーにて実証しようと思っています。

    bytaketo at2022-09-26 14:52

  14. Auro3Dさん
     今回の内容、プロフェショナルな方からみたAuro3D邸の再生システムへの指摘について興味深く読ませていただきました。
     それに対するAuro3Dさんの狼狽に近い思いの吐露に、donguri、ショックにも似た感情がわいてきてました。以下率直な現在の思いのみのコメントになります。
     そもそも、一般ユーザーの環境でマルチチャンネル再生をどうしたらいいかという、ソフト・ハードの作り手からの、良質な日本人ユーザー向けの解説書が全くないというのが問題かとおもいます。ネット上に散らかっているさまざまなレベルのユーザーの情報の断片があるのをいろいろ探して、それこそ皆それぞれの工夫でやっているので、プロフェッショナルな人から見ると、最初に押さえるところが違うんじゃない?となるのかと。
    具体的なポイント、1点だけあげると、
    上下層の同一スピーカー配列、多くのユーザーには無理ですよ。ならどのようなスピーカー組み合わせなら許容できるのか?供給側はAuro3D用スピーカーセットの組み合わせはこれが決定版!と言うのを提案してくださいよ!
     AVアンプの説明書やAtmosやAuro3Dの仕様解説とかすくなくともdonguriがネットで探せる情報では説明が全く不十分と感じてます(または、情報収集が難しい、時間がかかるので自分が出来ていないだけかもしれませんが)。ユーザー各人がそれぞれの環境、時間、労力、財力に応じて自分にとってそれなりに満足するものを作るしかないのが現状じゃないですか?
     作り手側なり再生側の達人の方に、ぜひ、標準ガイドラインをだしていただきたいなーと強く思うようになりました。
    具体的な話がなくてすみません。

    bydonguri at2022-09-26 15:18

  15. Auro3Dさん こんばんは

    ドルビーサラウンドで2ch音源は随分試聴しましたが今は聞くことはありません、音楽再生の3Dを含めたマルチチャンネルのレベル確認用に使用しているのは下記のCDで入手しやすいです。
    ステレオ・モノのジョニー・ハートマン /ソングス・フロム・ザ・ハート +6 (UHQCD限定盤)EAN : 4526180425533
    全てのチャンネルから音出しし移動しながら聞きいずれのSPからもひきずられることも無くフロントSPからの音が常に失われない事を確認します。入交氏の所で試しに再生してもらったらどうです?

    ディフューズサラウンドの自由度はAuro-3Dより高いというのと個人の一つの部屋にAuro-3Dとの共存は無理という判断で構築はあきらめましたがいつかは対応AVプリでAuro-Maticで視聴する日もくるでしょうが、ご紹介のAV 10 15.4CH AVプロセッサーの次にはデノン、ヤマハも出すんでしょうかね。

    私が20畳位の部屋で試しに組むとしたらGenelec S360 SAM スタジオ・モニター辺りですね。金額が合わないし重すぎるのなら
    Genelec 1032C SAM スタジオ・モニターでしょうか。
    ネックはSP選択肢の少なさですがフロントの6chのSPさえセットできれば以後は同じことの繰り返しで簡単でしょう。

    SP再生ですから’Nothing’の中身はPhantomやGhostでしょうか。

    byぺぶるす at2022-09-26 20:38

  16. taketoさん、 donguriさん、 ぺぶるすさん

    ちょっと今時間がないので、まとめてで恐縮です(汗)。実は昨晩、入交さん宅にお邪魔して、皆さんにいただいたコメントも含めて、色々と伺ってきましたので、レスに代えて、後ほど、新規記事としてUPしますので、しばらくお待ちくださいな。

    byAuro3D at2022-09-27 08:17

  17. Auro3Dさん

    遅レス失礼いたします。

    《Director’s intention VS Listener’s intention》というのはなかなか刺激的で興味深い問いかけですね。ただし、私はピュアオーディオの2chステレオ派でサラウンド音響に疎いので、コメントは控えていました。

    一般論として申し上げれば、Director's intentionを矯めてしまう再生システムというのは私の哲学としてはあり得ません。また、Directorは無数にいらっしゃってそのintentionも無数ですから、それぞれのDirectorの意図に沿っているか否かを確かめるのは実際的に不可だと思います。従って、そういう対立式は存在しないという考えです。私は「原音主義」ですが、その「原音」とDirector's intentionは事実上同義です。その「原音」は、あくまでもDirectorが文字通りの原音に精通し、的確に収録し編集しているということへの信頼によって成り立つことでしかありません。

    (続く)

    byベルウッド at2022-09-27 23:43

  18. Auro3Dさん

    続きです。


    さて、屁理屈はさておき、ここからが遅レスをいとわず書き込んだ本題になります。

    表題を一見して、Auro-3Dなので、音場再現や音像定位などの具体的な事項について、それが制作側のエンジニアから見て実現できているかどうかのお話しかと思いました。

    けれども注意深く拝読してみると、そういうことではなくて制作側のモニタリング環境に近づけるためのアドバイスを受けられたということに思えます。言ってみれば、家庭のリスニングルームをモニタースタジオと同一にできるのかどうかということになります。

    以前に、録音エンジニアの行方洋一さんの著書を読んだことがありますが、こういう方々は、驚異的な耳の持ち主でちょっとした左右のバランスや音の歪みなどにもとても敏感のようです。スタジオ設計施工の立場からすればとてつもなくシビアな耳のようです。そうでなければ、自分たちの思うような制作がままならないからでしょう。だからと言って、エンジニアの方々の全てが殺風景なスタジオを求めているかというとそうでもないようで、いろいろな選択肢はあるようです。やはり正確にモニターできる環境を作り上げるノウハウはお持ちのようですね。

    とにかく、書かれていることは掲げられている対立軸とはちょっとずれているような気がします。つまり、制作側が来られ、ご自分の制作したものを再生してみて「これは違う!」と言ったわけではないということです。そう言われて、「いや、おまえの手を離れたものは、オレがどうしようと勝手だ!」と言い返すのはなかなか勇気がいること(笑)…ではないでしょうか。

    byベルウッド at2022-09-27 23:47

  19. ベルウッドさん

    コメントありがとうございます。

    私の書き方が悪かったのか、誤読されてしまったようです。

    >いただいたコメントはDiscussionも入って長いので、以下に要点のみ箇条書き

    と記事中に明示的に書きましたが、最終的なアドバイスの要点のみに注目すれば、セッティングのアドバイス受けただけのように読めてしまいますね。セッティング自体はAuroのマニュアルがあるので、その問題点は自覚的であり、ここに列挙したことは、自分も<完璧を目指すなら>「改善すべき点」としてすべて頭の中ではわかっていたことです。

    ただ、Auro-3Dのプロの方が、テストトーンとご自分で録音したソフトを拙宅のシステムで試聴して、「音場再現や音像定位などの具体的な事項について、それが制作側のエンジニアから見て実現できているかどうかのお話し」をたっぷりと頂きましたが、それを殆ど書いておりません。

    「この音源の、ここのドラムのタムは、<この位置>に定位させることを意図しているが、右にずれている」とか、「このピアノの上方部への音の広がり(音場)は、このような台形をイメージして制作しているが、それがここのシステムと空間ではきのこ雲のように広がっている」などの、超具体的なアドバイスの類をたくさんいただきました。ただ、これは<どの曲のどの部分か>をその場で実際に聴いたものではないと、コメントだけを書いても何がどうなのかちんぷんかんぷんだと思いましたので、すべてカットして、それが「実現できていない部分の改善方法」のアドバイス<のみ>を書いたわけです。それを「家庭のリスニングルームをモニタースタジオと同一にできるのかどうか」という機械的なアドバイス<だけ>を受けてきたと勘違いされたわけですね(汗)。

    (つづく)

    byAuro3D at2022-09-28 07:08

  20. (つづき)

    私はここに来て2年間でベルウッドさんも含め、オフ会を何度か体験させていただいたのですが、徐々にある「疑問」が頭をもたげて、「オフ会でいただくコメント」にたいし、やや懐疑的になってきております。オフ会をよくやっておられる方は、皆さん、ご自分の「検聴ソフト」をお持ちで、「このボーカルはこの位置に聴こえないとおかしい」とか、「このピアノは縦でなく斜め配置に聴こえないと変だ」とかおっしゃりますが、それらはすべて<自分のシステムではこう聴こえる>ことを基準にされているわけです。つまり、所詮「Listener’s intention」VS「Listener’s intention」をやっているのに過ぎないのでは、という「疑問」です。その自分のシステムでの聴こえ方が、録音エンジニアが<本当に意図したもの>かは、そのエンジニアに自分のシステムを聴いてもらわない限りは、断定的には言えないはずなのにです。

    実はその後、入交さんのご自宅にもお邪魔させていただいて、そのシステムの音を聴かせていただき(後ほど記事にします)、そこでもいろいろ録音上のテクニックを伺ったのですが、例えば、ピアノの録音一つとっても、様々なマイキング法があり、更にはその収録音のミキシング方法があるそうです。そこには、例えばピアノの鍵盤をどう配置するか、というエンジニアの<意図>があるのですが、この意図をご本人に直接聞いたわけではなく、また録音エンジニアのスタジオやご自宅の音を聴かせていただいたことのない一般のコンシューマーで、「私のシステムの再生音はDirector’s intentionと一ミリもズレていない」と<断言>できる人がもしいるとしたら、それは自意識過剰の詐欺師レベル(爆)ではないでしょうか。恐らく、どなたのシステムでも、当の録音エンジニアが聴けば、一つや二つは「この音像定位位置・音場表現じゃないんだけどなあ」と「ダメ出しが出る」と確信しております。

    つまり、現時点での私の結論として、本当にDirector’s intentionを自宅のシステムで再現したい(それに近づけたい)と思っておられるのであれば、お金を払ってでも録音エンジニアに聴いていただくしか「正解は得られない」ということです。もちろん、「Director’s intentionなど目指していない。Listener’s intentionを具現化するのが自分のオーディオの楽しみである」という、<私と同じ立場>(笑)であれば、気にする必要はないのですが。

    byAuro3D at2022-09-28 07:11

  21. Auro3dさん こんにちは

    日記やレス欄を読んでいて、ふと、菅野沖彦氏を思い出しました。
    Auro3Dさんも名前だけは目にしたことがある人物だとは思いますが、オーディオ評論家になる前身の氏は録音エンジニアでした。今でも「菅野録音」という検索キーワードでネットで情報を見ることができます。
    氏は「レコード演奏家」の訪問記でも有名でした。
    エンジニア視点でのエンドユーザー訪問としてはこれが ” ハシリ” ですよね。面白いのは、氏のオーディオルームはスタジオのような無機質なものではなかったということ。

    入交氏は菅野氏ではないので、同列に並べる事は必ずしも適切ではないと自覚するところではありますが、プロの視点(仕事場の視点)とオフの視点(自宅オーディオ)とは必ずしも一致をみないものと推測しています。それはAuro3Dさんによる入交邸訪問記で明らかになるでしょう。医者の不養生ではないですが、入交邸にある程度の「おおらかさ」が見られると我々ユーザーは肩を撫で下ろす事ができます。

    オーディオマニアを演奏家と呼び、煽てる事はヤヤやり過ぎだとしてもそれはそれで面白かったしステレオサウンド誌でも人気の?項でした。入交氏はそのような雑誌媒体の御方ではないので、菅野氏よりも現場というか職人寄り、発言は辛口の傾向になるのは普通であります。『○○のCDは、ともすると神経質で金属音のような再生になりがちですが◎◎さんのお部屋ではそのような事はありません。』などというフォローは期待できない。

    bynightwish_daisu at2022-09-28 12:24

  22. 続き

    CDでもDVDでもblu-rayでも、それは家庭で再生される事を前提としたパッケージだと私は認識しています。スタジオや防音室でなければマトモプレイバック出来ないようなシロモノでは製作者としては失格だとも思います。

    だんだんと取り留めもなくなってきましたが、そのような家庭でサイセイされるAuro3Dが、如何なるパフォーマンスを見せるのか?それこそが今後のAuro3Dさんの方向性に影響を与えるものと思います。スタジオのキッカリ・シッカリした環境が素晴らしいのは当然として、本当の戦場は家庭なのです(それってnightwish_daisukiの感想です)(⁠^⁠^⁠)

    そんな偉そうな事を書いてしまって今は後悔しています。
    これから公開されるAuro3Dさんの入交邸訪問記。鬼が出るか蛇が出るか。
    入交さんのご自宅にWOWWOWも真っ青な専用ルームが用意されていて其処が入交さんがAuro3Dさんに見せたいものだったとしたら、私はヒキコモリになるしかありません。それは残念な結果です。

    という訳で、Auro3Dさんの入交邸訪問記
    首を長くしてお待ちしております(⁠^⁠^⁠)
    .

    bynightwish_daisu at2022-09-28 12:45

  23. Nightさん

    そういえば、菅野さんもレコーディングエンジニアでしたね。彼の来訪を受けたオーディオファイルは、さぞかしいいアドバイスをもらえたでしょうね。ただ、彼がご活躍された頃と、今とでは、録音に際してエフェクトをかける技術(マルチチャンネルを含む)に大きな差があるようなので、必然的にアドバイスの視点というか、聴きどころ・ポイントも、入交さんと菅野さんとではかなり違うような気はしますね。

    入交邸訪問は、実はハプニング的なものだったので、何の準備もなくお邪魔したため、ロクな訪問記は書けないと思いますが、明日中にはUPできるよう頑張ります(笑)。

    >CDでもDVDでもblu-rayでも、それは家庭で再生される事を前提としたパッケージだと私は認識しています。スタジオや防音室でなければマトモプレイバック出来ないようなシロモノでは製作者としては失格だとも思います。

    これはそのように入交さんも言っておられました。「どのようなシステムで再生しても80点以上が取れるような音になるように工夫して録音するのだ」と。つまり特定のコンディションとドライバーの時だけに一発の速さがある「F1マシン」ではなく、いつでもどこでも誰が運転してもそこそこ速い「乗用車としてのスポーツカー」を作るのだと思います。でも彼のお手持ちのマスタリング音源は、「F1マシン」クオリティで、それを聴かせてもらいましたが、思わず、「これって、チートですよね」と言ってしまいました(笑)。F1マシンとポルシェを同じ土俵で比べる人はいませんから。

    byAuro3D at2022-09-28 20:04

  24. Auro3Dさん

    率直で丁寧な返信ありがとうございました。

    「音場再現や音像定位などの具体的な事項について、それが制作側のエンジニアから見て実現できているかどうかのお話し」

    オーディオ好きとしてはこちらの方こそ聞きたかったですね。それこそたっぷりと具体的に書いていただきたかった。具体的現象と対応した対策としてのアドバイスは、とても有益な参考になると思います。

    こういう指摘にはかなり深刻な問題提起をはらんでいると思います。

    それはサラウンドはスピーカーの数が多い分、壁などの部屋の影響も受けにくく音場再現や音像定位に有利との主張や絶大な音響補正の効力を強調する向きが多かったからです。そういうこととは裏腹にかえってサラウンドの方がはるかに難しいということになりかねません。それこそサラウンドを楽しんでいる人々の死屍累々ということでしょうか。

    それとも、死屍累々とはAuro3Dさん宅のオフ会を尋ね、訪問記などで賞賛したり、その場であれこれ指摘したことは全て見当違いのことだったという意味でしょうか。文脈からすればこちらの方が当たっていそうにも思えますが、いずれにせよ「死屍累々」とは穏やかではないですね。

    byベルウッド at2022-09-29 16:12

  25. Auro3Dさん

    (レスの続きです)


    私の過去の経験からすれば、オフ会などで聴いてみて感じた再生の過誤、不正確さというのはかなりあります。微妙な定位のずれはもちろんのこと、中央に定位すべきセンターボーカルがずれていたり、中には接続ミスで左右が逆転していたこともあります。それを指摘すると、そんなはずはないとか、これが正解だとかと抵抗され中には逆ギレする人もいました。じっと我慢して聴いていてついに右側の音しか聞こえないと言ったら「さすが!実はセレクタが接触不良なんです」と返され唖然としたことも。ずっと聴かせていて「さすが!」だなんて失礼な話しです。

    今回のお話しは、正解を知っている制作者の方が検聴に来られたからこそのことだったわけですが、私が問題にしたいのは再生側のシステムオーナーがこういう音場や定位について関心を持たず何も気づかずに聞き過ごしてしまっていることです。それは再生側の「意図」というよりは「無関心」「怠慢」の問題です。“Listener's intention”というよりは、“inattention”もしくは“negligence”ではないでしょうか。

    私は、生演奏を聴くなり、他の人のシステムを聴くなり、あるいはオーディオショップなどのハイレベルなシステムの再生を聴くなり、普段から耳を鍛えることが大事だと繰り返し申し上げています。井の中の蛙にならないことです。特にオフ会などのオーディオ交流で互いに意見や感想を交わしながら音を聴き合うことはとても有効だと思います。

    再生音の精度について常々関心を持ち、感度を高く保って、自分のシステムに工夫を重ねることは、システムやリスニング環境の貴賓にかかわらずオーディオの基本であるし、その楽しみ方のひとつではないでしょうか。そういうことが身がついているかどうかが、“Director's intention”を云々する初歩の初歩だとさえ思うのです。偉そうに《再生芸術》などを持ち出すはるか以前のことだと思います。

    byベルウッド at2022-09-29 16:25

  26. なんだろう? この喉の違和感・異物感。
    誰に何を言いたいのかサッパリ伝わってこないこの感じ。
    .

    bynightwish_daisu at2022-09-29 19:21

  27. ベルウッドさん

    議論にお付き合いいただき、感謝します。さきほど、別の記事にいただいたヒジヤンさんからのコメントへのレスにも書いたのですが、ベルウッドさんのような「2ch派の大家」が私の記事に目配りを頂いている事自体が光栄なことです。

    >オーディオ好きとしてはこちらの方こそ聞きたかったですね。それこそたっぷりと具体的に書いていただきたかった。

    うーん、実は私も書きたかったのですが、拙宅で聴いた曲は、<すべて>入交さんのオリジナル録音で、非売品ばかりだったんです。市販の曲であれば、「第2楽章冒頭のオーボエのソロが」とか書いても、それを読んだ方も同じソースでチェックできるのですが、「門外不出」のソースだったので、「あそこのバンダの音の聴こえてくる方向が…」とか書いても、読んでいる人は面白くないだろうな、と忖度してしまいました(笑)。

    >死屍累々」とは穏やかではない

    確かに、少々筆が走りすぎたかもしれません(汗)。ただ、2chの場合は、オーディオショーとか、それなりのグレードのお店の試聴室とかで、「スタンダード」と言えるような「音」を聴くことができ、私も若い頃はそれを頼りに自分のシステムを調整しておりました。しかし、Auro-3Dでは、これまでほとんど<誰も>「スタンダード」と言えるような「音」を聴いたことがないのが現状です。そしてフロントランナーの一人だと思っていた私自身もそうであったわけで、それが初めて「Auro-3Dの制作をした方の説明を受けつつ、Auro-3D用に最適化されたシステムで、その方が作られたAuro-3D音源を聴く」という経験をした、その衝撃度合いを表現する言葉として選んだ言葉でした。

    >再生音の精度について常々関心を持ち、感度を高く保って、自分のシステムに工夫を重ねることは、システムやリスニング環境の貴賓にかかわらずオーディオの基本であるし、その楽しみ方のひとつではないでしょうか

    最近、ようやく私もその境地に足を踏み入れたところです(汗)。これから精進したいと思います(笑)。

    byAuro3D at2022-09-29 19:22

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