日記
[幕間その2] メインシアター Rouge/Noir の音響面のグレードアップ(その1)
2007年04月17日
前回の[幕間その1]にて、音響の
グレードアップを行った話をしたので、
今回はそれに至るまでの経緯を書き
綴ってみたいと思います。
過去のシステムなどについては、
過去書き込みの目次を作成しましたので、そちらをご覧いただければ幸いです。
<■■過去の日記目次はこちら■■>
では、それを踏まえて・・・
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あれは、ちょうど1ヶ月前の 2007年3月17日(土)のことでした。
前日からの福岡出張を無事終えて、日課の Phile-Web に、なにか面白い情報はないかとアクセスしてみていると、「スーパークオリティシアターが福岡で開催される」との記事が。さらに、その中に福岡国際会議場にて『九州ハイエンドオーディオフェア&ホームシアターフェア』が開催中との記述を見つけました。
ちょうど、実家(大分)への移動の空き時間があったので「ちょっと、行ってみてみるべか」と思い立ち、急遽、足を運ぶことにしました。
福岡国際会議場に着いてみるとフェア会場は結構広かったので、時間の兼ね合いから 3つのシステムに絞って試聴することにしました。
●JBL / EVEREST DD66000 <ペア定価:¥ 6,300,000>
最初に聞いたのは、JBLの EVEREST DD66000 でした。(アンプ他のシステム構成は失念しました。すみません。^^;;)
聞いて一番、当たり前といえば当たり前ですが、「おぉ、究極のJBLサウンドだわぁ~」と思いました。音のパワー、ふくよかな厚みどれをとってもいうことなし。さすがペアで630万円 、それだけの音はします。グラマラスなセクシーさを持ちながら、決していやらしすぎない。ちょっと味付けを間違えれば下品な音になりがちなのですが、そんなことはまったくありません。
さすが、こういうハイエンドフェアじゃないとなかなか聞けない音です。やっぱり来てよかったと素直に感じましたね。
しかし、このできすぎた音質は、我が家で求めている方向性とはちょっと違うかなってっていうのも思いましたね。にしても ペアで 630万(私が求める3本フロント構成だと一千万弱)は、ちょっと出せないし、第一、ウチの地下室には搬入できましぇーーん。
●SONUS FABER / Amati Anniversario <ペア定価:¥3,675,000>
プリアンプは、Viola Cadenza 、パワーアンプは、Viola Bravo で構成されていました。これは、「ステレオサウンド誌 162号」で高く評価された組み合わせです。取り扱い商社が異なるので普通ならなかなか組み合わせられないフェアならではのシステム構成といえます。
で、音についてですが、さすが『SONUS FABER』っすねぇ。スピーカ自身を楽器として設計/製作を行っているだけのことはあります。
そこから出てくる 弦楽器の響きは、ほんとに緻密で、とっても高貴な甘さを伴った音がします。
私自身、弦楽器(バイオリン)を多少たしなむせいか、音を聴いているうち、自分でソロパートを演奏をしているときの陶酔感に似た感覚を覚えて、とろけちゃいそうになりました。(もちろん私はそんなに上手く演奏できるはずがありませんが、そういう錯覚を覚えるくらいに音がリアルだったのです・・・)
いつか将来、ピュアに2chの構成で、弦楽器を真剣に聞き込んでいくようなシステムを構築することを検討する機会があれば、そのとき候補の1本として絶対に考えたいスピーカとなりました。
●B&W 802D <ペア定価 ¥1,890,000>
今回、私が試聴した3システムの中では、一番定価は安いスピーカです。
同デモルームには、800Dも置かれていたのですが、私としては、我が家のシステムを発展させていく時には、802Dというスピーカを軸として(コストパフォーマンス面も踏まえて)考えていきたいと思っていましたので、今回は、あえて802Dのデモ時間帯に試聴しました。
システムの組み合わせとしては、プリアンプ: LUXMAN C-1000f / パワーアンプ: LUXMAN M-800Ax2(BTL接続)で構成されていました。これも結構面白い組み合わせです。
で、インプレッションですが音を聞いた瞬間「うぉぉ~~~っ」という感じでした。もっと洒落た表現もあるのかもしれませんが、そんな言葉なんて すっ飛ばすくらい「うぉぉ~~~っ」なんです。
腹の底からこみ上げてくる声にならない感動、スピーカから発せられる音が心臓をグッとつかむくらいの動悸を伴った恍惚感。そういう「うぉぉ~~~っ」なんです。
といっても、それではよく伝わらないと思うので、あえて言葉で表現をするならば・・・
音の歯切れのよさとスピード感がキテます。それに増して、ググッとこみ上げてくる中低域のパワー感もかなりキテます。それは、802Dというスピーカのなせるワザ(技)なのか、M-800Aという純A級パワーアンプのなせるワザ(業)なのかわかりませんが、とにかくスゴいです。。
そして、それは次期の中核スピーカとして、このB&W 802Dというスピーカx3のシステムを、我が家に早期に導入することを決意した瞬間でもありました。
さらに、別の表現をするならば・・・
前から気になる存在なのでプロフィール(スペック)は調べあげていて、性能がすばらしいことは納得ずみ。でも実物を感じた瞬間、心臓が「バクバク」と音を立てて治まりようがないくらいにマジ惚れしてしまった。ダイヤモンドツィータがどうとか、ロハセルウーハーがどうとか、もはや そういうのは どーでもいい。この音を我が家で早く聴くためだったら、なんでもしちゃう。
まさにそういう感覚ですね。 ^^;;;;
ちなみにそのとき演奏で用いていたのは、カウント・ベーシー・オーケストラの日本公演ライブアルバム「ベイシー・イズ・バック」(SACD)の10曲目「ワーリー・バード」でした。(写真がそのジャケットです)
その冷めやらぬ興奮の中、どうしてもそのCDが欲しくなり、会場を出たその足で、博多にある著名なCDショップを何店か回り、タワーレコードの福岡店でやっと見つけて買って帰ったのですから、どれだけハマってしまったかおわかりいただけるでしょう?
(以下、次回に続く)