日記
AVAA C20 導入記 その1
2022年10月16日
先日 AVAA C20 を導入しました。
こちらでは殆ど話題になっていないようですが、とても大きな効果がありましたので、ご参考までに日記にしてみます。

スイスの PSI Audio は今回初めて知りましたが、プロ用のスピーカーが主力製品のようで、AVAA C20 はアクティブ低音アブソーバーです。
導入の背景として私の環境ですが、住宅地で隣家も近いということで、家の構造は RC、リスニングルームは約18畳、窓やドアも2重にして、とにかく防音はしっかりと作って貰いました。
以前住んでいたマンションと比べて音は全体的に向上したものの、以前は気付かなかった低音の残響が気になるようになりました。防音がしっかりしたことで、以前は漏れていた低音の逃げ場がなくなったものと想定しています。家の設計段階では、調音の仕上げとして厚手のカーテンを想定していましたが、実際入居して音を聴いてみると中高域に関しては大体バランスが取れており、吸音過多を嫌ってカーテン無しのままにしていた点も低音の吸音的にはマイナス要因でした。
最近は残響問題に加えて、曲によっては鼓膜への圧迫感や聴き終わった後の耳の疲れも気になり始め、音楽を楽しむ上で一番大事な耳の健康的にも、低音の処理はとても大きな課題になっていました。
低音を吸音するモノとして、パッシブ系はいろいろありますが、原理的にサイズがちょっと大きいのと、特性的には 50~60Hz あたりが吸音の限界の様です。
https://vicoustic.com/product/vari-bass-ultra?g=0&melamine-colors=White%20Matte
https://www.mi7.co.jp/products/vicoustic/super-bass-extreme-ultra/
https://ua-acoustics.com/bass-trap-pulse
ロックウールで効果があった例も見かけましたが、素材の特性を見ると 100Hz 以下の吸音は難しそうでしたので、パッシブ系は候補から外しました。
アクティブ系は以下の2つがあるようです。
https://bagend.com/product/e-trap-i-bag-end/
http://www.dspj.co.jp/products/psiaudio/avaa-c20.html
前者は特定周波数に限定して効果を発揮するのに対して、AVAA C20 は 15~150Hz と広帯域に効果がある、ということで AVAA を選ぶのに悩むことはありませんでした。
dspj のサイトでは AVAA の原理がよく分かりませんでしたが、
ご本家 PSI Audio Rogerさんの講演は参考になりました。
MikroForum 2016
https://www.youtube.com/watch?v=fw2Oj7QB0FQ
UK Mastering Conference 2018
https://www.youtube.com/watch?v=47ZJCfamIh0
問題は私の環境では何個買えばよいのか?でしたが、海外のレビューやデモでは3個という例を幾つか見かけたのと、(購入は日本では難しそうでしたのでドイツの)販売店に相談したところその広さなら3個というアドバイスを貰いました。万一効果なかった場合は30日以内であれば返品可能という条件もあり、ちょっと高かったですが(最近の円安の進行も心配でしたので)3個まとめて注文しました。
送金の翌日にまとめて発送されたのですが、戦争の影響を受けて便が減っているらしく、2週間から1ヶ月掛けてバラバラに届きました。関税の支払いが現金のみというのは想定外で、1台目は手持ちがなく、受け取りは翌日になってしまいました。。
AVAA の電圧設定を変えるためにヒューズボックスを外す必要があるのですが、ドライバー等では素材を傷つける恐れがあり、指の爪が一番使い易かったです。もし買われる方は、購入前に爪を切りすぎないようにお勧めします^^。片側を軽く浮かせておいて反対側のロックを外せば簡単です。ヒューズは 20mm 250V 1A スローブローですが、別途準備が必要です。同梱されている電源ケーブルもプラグ形状が違って使えませんので、こちらも準備が必要です。
ちょっと長くなりましたので、セッティングや音については日を改めて up します。