オーディオショップで行われた、サウンドステージ社の試聴会で、このターンテーブルシートを聴いてみた。始めに、このデノンのプレーヤに付属していたゴム製のシートを聴いた後で、このドライカーボン製のシートに変えてみると、
サウンドは全く異次元の物に進化していた。試聴盤には、マイルスのレコードを使っていたが、このカーボンシートは、決して盤の状態が良くなかった、このレコードから、よくぞこれ程の繊細な表情を、ダイヤモンドチップに、伝えられるものだと、ただただ、感心するばかりだ。
とくに、マイルスの指使いや、シンバルの情報量は、驚くべき向上さで、これだけサウンドが違ってくると、はたして、アナログ・サウンドを決めているのは、プレーヤーなのかカートリッジなのか、全く分からなくなってしまった。
このシートはとても高価な部類に入るが、しかし、その効果を体験すると、同じ価格帯のカートリッジと交換するよりも、むしろ安いとさえ感じてしまうほど、確実にアナログのパフォーマンスを向上させる、素晴らしい能力をもった製品だった。