08年オーディオ・アクセサリー誌128号の「新製品アクセサリー」のコーナーで、テスターの柴崎功氏の発言が、今でも強烈に印象に残っていた。
それは、「今回私がテストした製品中で音質改善効果は最強だ」というものだった。
今日、柴崎氏に、その「最強」と言わしめた、このドライカーボン製のオーディオ・ボードを体験したので、果たして私からも、「最強」という台詞が出てくるか、記してみたい。
結論を書いてしまえば、「最強」というイメージではなく、2ランク位、機器のクラスを上げている印象だった。
機材はアナログ・プレーヤーと、CDPで、CDPは天板に乗せて試聴した。
しかし、いずれも音質は非常にクリアーになり、音の見通しはスコブル向上した。
とくにデノンのDCD-SA1の時は、単にその天板に置いただけで、効果は圧倒的だった。私の印象では、少なくともマランツのSA-7S1クラス、又はセパレートCDP並に、解像度が向上した感じだった。
インシュレーターのように、ある帯域に癖がでるということがなく、全帯域に渡り情報量が向上し、その結果、音の鮮度感も大幅に上がるので、このボードを取り去った時の寂しさは、まさに「最強」ではあった。