日記(「道なき道④」)に書いたことや画像と重複しますが、他の方のレビューがないようなので、レビューがあれば少しは役に立つかとも思い、拙文ながら加えさせていただきます。
上の写真を見ますとクリアパーツかパイプのようなスタンドがついているように見えますが、私が購入したとき(2008年10月)には木製の棒状の足がついており、ネジ止めで本体に装着するようになっていました。

ただ大きさ・重さに対して十分安定しているとは言えず、設置の際は足元に注意する必要があると思います。
さて効果ですが、強調したいのは、この製品を導入すれば自動的に「音がよくなる」ということはありません。あくまでこの製品の性能は「吸音する」という点にのみあります。従って「音をよくする」ためには、これをいかに使用するかに全てがかかっている、とお考えください。使い方を誤ると、高音域を殺してヴィヴィッドさが喪失する恐れがあります。ある程度吸音傾向の道具(衣服や布きれなど)でテストをしてから、それよりプラスαの吸音力がある、というイメージで導入されるのが吉でしょう。
吸音効果について言えば、その効果は大なるものがあります。私はフロント壁両スピーカー間(「マイルーム」参照)に使用していますが、

これによって次の効果が確認できます。
①全体のS/N感が上がる
②中高音域で響き過ぎていた部分がかなり除かれる
③中高音域だけでなく、低域においても音像が明瞭化する
④定位と音場の立体感が増し、特に奥行方向が広がる、また音場全体が奥方向へ若干シフトする
⑤以上の総合として、スピーカーの性格が美音系からモニター系に若干シフトするように感じる
全体の印象として、音が「大人しくなる」という感触があります。従って前へ出てくるような迫力のある音を求めていく際には、望ましい効果が得られない可能性があるので注意してください。