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キングジョー
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ずっと音楽好きでしたがオーディオに力を入れだしたのはわりと最近です。音楽はまず何と言っても「表現」ですが、同時によい「音響」で聴けるなら歓びもひとしおです。よい表現をよい音響で、がモットーです。よろし…

マイルーム

我が独房
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
大学に入りたてのころ、ひょんなことからカセットウォークマンを手に入れました。そこで「まあ有名なもんだし一回くらい聴いとくか」ということでベートーヴェンの交響曲第5番(たぶんカラヤン/BPOの70年代全…
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レビュー/コメント

SR-007A
STAX
SR-007A
¥210,000(税込)
発売:2008年1月頃
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ヘッドホンを超えるヘッドホン

今はイヤースピーカー専業メーカー、STAXの現行のトップモデルです。

その評価についてはネット上でも語りつくされていると思うので、私なりの視点でこの機種の特徴を簡潔にあげてみますと、

①楽器(特に弦楽器)の音色表現が秀でている。
音色は、出音時のノイズ成分と、倍音を含む上音の成分比によって決定されます。特に弦楽器は豊富な倍音成分を含み、弦楽器の音色の描き分けがよくできる機種は、倍音に代表される微細な音信号の再現性がよいと判断できます。
STAXのイヤースピーカーはどれをとってもこの点が素晴らしく、この機種もその例に漏れず楽器の音色表現に卓抜なものを感じます。

②空間表現が秀でている。
空間表現を左右するファクターは多種多彩であり、直接音と間接音の比、周波数スペクトルの変化(高域の減衰)、音圧比等々はもちろん、録音方法・再生環境によってもいろいろと差が出る難しいところです。しかし空間表現を決定する音信号はいずれにせよ大変微細なものです。
この機種は他のSTAX機種と比較しても大変空間表現にすぐれており、スピーカーで再生するときに聴かれる立体的な音像を(箱庭化はしますが)見事に再現します。ヘッドホン特有のある種の閉塞感や、頭に音を流しこまれる感じが限りなく希薄です。

③低域が充実している。
オーケストラの適正な表現には質・量ともに低域が充実し、エネルギーのピラミッドバランスが正しく再現される必要があります。特に低域の作り上げる豊富な倍音は、その上に重なる楽器の基音・倍音と重なり、オーケストラ全体の響きの和声的統一感をつくる上で決定的な役割を果たします。低域が充実していないと、音響全体の和声的統一感が損なわれ、各楽器がバラバラで響いているような感じになります(ある意味、分離が良くなるわけですが)。
低域が充実している機種、分離がよい機種というのは本機以外にもいろいろ選択肢があります。ただし低域が充実しており、かつオーケストラの響きに統一感を生むほどの再生が可能なのは私の知る限りこの機種以外には思いつかず、特にこの点については賛美を惜しむ気にはなれません。

スピーカーで鳴らす場合、音質評価をするときの判断基準をどこに取るかは問題です。音質の判断基準は、普通はその人がそれまでに積み重ねてきた音楽・音響聴取の経験の蓄積が決め手になっていると思います。ただそれとは別に、自分の持っているソースを最短の経路で、特に部屋の音響特性に影響を受けない形で聴き取ることは有力な基準の一つとなります。
私の知る多くのヘッドホンの中には、モニター性能については申し分のないものを持っているものがいくつかあります。しかし生楽器、特にオーケストラを対象に、その音楽的意味も損なわずに聴き取ることができるものとなると、この機種以外にはないのではないかと思います。
この音とスピーカーの出音とを単純に比較することはできませんが、それでも音の判断の際にはリファレンスとして大変有用性を感じます。実際これと比較すると、私のスピーカー(C-2410→A-45→TC70X)の出音は個々の楽器の鮮明性や解像感にまだ課題を残していることが(残念ながら…)よく分かります。しかし、もちろんこれを使って音楽を楽しむのもOKです。以前のモデル(SR-007)と比べてもより一層響きが整頓されたように聴こえるこの機種は、特にクラシックを愛聴する人には留保なくお勧めできると思います。

レス一覧

  1. byFCA at2009-09-28 23:07

    (多分)はじめまして。
    自宅のオーディオシステムは一応、完成状態となった(細かいセッティング調整はこれからですが)のですが、深夜とかに聴きたい時のヘッドホンが十分ではないので以前から調べていました。
    その時に本レビューを読んで…
    実に良さそうですねぇ!
    特に③の特徴は私の好みに合いそう。
    一度、試聴できるお店で本格的に聴いてみます。

    一点質問が。
    本レビューはドライバーに所有機器のSRM-007tAを使われての印象でしょうか?
    あるいは他のドライバー?
    ドライバーによる差など感じておりましたら教えていただけますでしょうか。よろしくお願いします。

  2. byキングジョー at2009-09-29 02:20

    こんにちは。FCA様の記事はちょくちょく見させていただいているので、あまりはじめましてという感じはしないですが…クラシックに造詣の深い方だという認識です。Dr.Strangeloveのソフトを最近手に入れたとかで? 私もアレ大好きです。あのシニカルなラストがたまりません!これからもよろしくお願いします。

    ドライバはおっしゃる通り007tAです。以前は717も持っていたのですが次第に007tAしか使わなくなったので手放してしまいました。その際ずっと使っていた007も一緒に手放しましたので、今の007Aでドライバの聴き比べはしていません。私は一つ気に入ると他との使い分けをせずそればっかりになるタチなので、死蔵しておくのは何か罪な気がして手放しました。気に入らなかったからそうしたのではありません。

    717は典型的にHiFi調のドライバで、クッキリ明確に音をコントロールする感のある、あれはあれで大変よいものでした。一方007tAはS/Nが非常によく透明感と軽みを感じさせる半面、ぐいと音を押し出してくる感じはやや弱いようです。私は聴いていませんが、今の727Aはずいぶん007tAのほうに歩み寄ったキャラを持っているとか。この辺はご自分でお確かめしていただくのがいいでしょう。

    普段スピーカーのつくる音場に慣れている場合、ヘッドホンで聴くのは大変違和感が生まれやすいと思いますが、007Aはその違和感がもっとも小さい機種であると思います。是非一度お試しください。

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【SPEC】●形式:プッシュプル・エレクトロスタティック方式 ●周波数特性:6〜41kHz ●インピーダンス:170kΩ/10kHz ●感度:100dB/100V r.m.s. ●標準バイアス電圧:580VDC ●イヤーパッド:スペイン産ラム革 ●質量:本体のみ→365g、ケーブル含む→512g