オルトフォンの90周年アニバーサリーモデルということで300個限定生産で昨年11月に発売されている。高額モデルの発売時期としてはあまりいい時期ではないですね。
スペック等を見るとSynergyあたりがベースと思われるが、コイルや内部配線の素材変更/各部の剛性強化が行われているようだ。項目的に85年周年のアニバーサリーモデルほど購買者へのインパクトはないのではないかと思う。
ただ、聴いてみるとこれは良くできたSPUだと思う。
帯域の両端は素直に延びており、解像度もかなり高い。
この点では現代的なカートリッジと言えるが、中低域に感じる音の厚みと安定感、ぐっと押し出しのある音は、SPUというカートリッジに持っている私のイメージとよく合っている。
Synergyに比べても、SPUらしさということであればこちらの方がそれらしいように思う。