PIONEER
S-1EX(EX Series)
¥525,000(税込)
発売:2005年11月上旬
良い意味で雑誌写真との違いに愕然。実物に一目惚れです。

先ず外観。雑誌写真等では実感できない、すごい高級感です。
塗装がピアノのような深みと艶のある黒。そこに明るい光を当てると茶色の天然
木目が浮き上がります。高さは自分の肩ぐらいまであり(私は165センチです)
正面から見るとスリムですが、後ろを覗きこむと、奥行きにビックリ。スピーカ
ーに両手を回して、何とか両手を組めるくらいの太さです。
そして、一番の見ものは足。重さ66キロの体格を支えるため、厚みのある台座
にぶっといスパイクが刺し貫かれて、4本の足でガシっと踏ん張っています。
雑誌写真等では、この迫力、存在感、高級感は伝わってきません。
一回りも二回りも小ぶりな、並のトールボーイ型にしか見えないし、デザインも
ソナスのパクりにしか見えません。「これで100万じゃ買わないなあ」と正直
思いました。
実はアヴァロンのアセンダント狙いでオーディオショップに試聴に出かけたので
すが、そこで初めてS-1EXの実物に出会い、「一目惚れ」してしまったのです。
オーディオ機器も異性と同じで一目惚れするものであることが分かりました。
それまで憧れの花だったアヴァロンも地上の花々に同化してしまいました。
デザインがソナスのパクリだなんてとんでもない。ソナスの実物も見ましたが、
全くの別物です。改めて、写真じゃ分からんもんだと実感しました。
それでもやはり買うとなれば音が大事と自分に言い聞かせ、比較試聴。
アヴァロンの音像、音場の表現力に惚れていたので、その観点でS-1EXを評価する
も、両者に差を見出せず、一目ぼれのS-1EXに決めました。
実物が届き、セッティングは本当に大変で、特に台に乗せるのが一苦労でした。
サウンドトレール社にキャスター付木製専用台を特注で作製頂き、これに落ち着き
ました。66キロの重さも苦にせずセッティング変更が容易なのも大きなポイント
でした。肝心の音も、この台に乗せたら音像のピントがより明確になりました。
音はそれまで使用していたダイヤトーンDS-1000ZXとは比べるべくもない圧倒的な表
現力です。音像、音場の表現におけるリアル感はすさまじく、掛けるCD一枚毎の
録音の違いもはっきりと分かります。
ボーカルがスピーカー間のずっと奥に定位するもの、逆に目の前に3Dのようにせり
出して定位するもの等、明確に分かります。特に、ライブ物や合唱物が面白いです。
又、スピーカーユニット軸上正面で鳴る楽器もユニットから大きく飛び出して定位し
てきます。「音離れ」という表現の意味が実感出来ました。
セッティングの追い込みは本当にミリ単位で行っています。
それほど敏感なスピーカーです。
まだまだ力を持っていそうでいかに全能力を引き出し切るかが現在のテーマです。
レス一覧
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bymori at2008-05-21 01:47
はじめまして
この大きさ重さでは大変ですね。私も好きなSPですが買うとしても
S-2EXじゃないと置けません(-_-;)
S-1EXはオーディオスクェアでCDプレーヤーを選ぶ時にリファレンスにしてました。
今は、大きく違いますがS-A4SPT-PMをAVアンプ用に使用してます。
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byCDバカ at2008-05-21 23:32
moriさん初めまして。レスありがとうございます。
そうですねえ、でもセッティングが完了してしまえば、正面からの見栄え
は結構スリムなので、部屋での収まりは悪くないです。
製品スペックの外形寸法を見てしまうと、S-2EXは小ぶりと思えますが、
S-1EXのスペックの外形寸法は台座部の寸法なので、台座部を除いたスピ
ーカー本体の寸法(幅と奥行き)はS-2EXとほとんど一緒です。これに置
き台をつけると、床に置く場合の設置スペースはS-1EXとほとんど差はな
いと思います。
S-1EXが後方に傾斜している分、若干奥行きが余分に必要になる程度だと
思います。金額的にも専用台を入れるとあまり差がなくなるので、スピー
カー自体の内部容積が二倍で、ウーハーも二発ですから、どうせ買うなら
S-1EXの方がお得ではないかと思いました。
もしS-2EXなら、S-3EXの方がより小ぶりで、台が不要な分扱い易いような
気がします。値段も置台付きのS-2EXとほとんど一緒ですし。かなり売れ
ているみたいですね。
今後とも宜しくお願いします。
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bymori at2008-05-22 11:43
こちらこそ宜しくお願いします。
そうですね価格のメリットは全く無いですね。
ただ椅子に座らないので高さが厳しいのと距離が短いので頭が
ウーファーの正面になってしまうので...
S-2EXでもかなり苦しいです。パイオニアにはS-3EXとS-PM300の
間に新シリーズを期待してます。
計画はあるようですがS-1EXも出ると聞いてから2年はかかってましたからいつになるのやら。
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byCDバカ at2008-05-22 21:49
なるほど、そういう視聴条件なのですね。納得です。
私もS-1EXを買っては見たものの、この高さに視聴位置をどう合わせようかと
買ったあとで悩んだ口です。以前のダイヤトーンでは高さ70センチくらいな
ので、椅子ではなく、座椅子で床に座る感じで聴いていました。そこにいき
なり視聴位置を1メートル確保しなければならなくなり、高さ20センチの
置台を自作し、そこに座椅子を乗せるようにしました。
ところが更に、このS-1EXをキャスター付台に乗せたものだから、さらに高
さが20センチもアップし、視聴位置も20センチ高くするため、40セン
チの置台を作って座椅子をそこに乗せるようになりました。椅子の座面が
60センチの高さになるので、普通に座れません。椅子の正面に20センチ
くらいステップをおいて、一旦そこに上ってから椅子に座ります。以前パイオ
ニアの方の訪問を受けたときにもあきれ返られましした。自分でもバカだと
思います。住環境にあわせるか、無視してオーディオ最優先に徹するか、難
しい問題ですね。
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byきみぞう at2008-05-23 00:58
CDバカさん、はじめまして。
私もS-1EXユーザーです。DIATONEのDS-205からの変更でした。お店で5時間視聴して納得して気に入って購入しました。検討していたのはちょうど1年前です。
SPのセッティングだけでなく、アンプとかケーブルとかの変更でも音質が敏感すぎるほど変わっていきます。システム全体でいろいろ取り組めますので、楽しんで使ってください。
ちなみに、私のところではスパイク受けの裏に「かぐすべーる」を貼って、セッティングしやすくしています。同じく、ミリ単位の設定をしました。
今後ともよろしくお願いします。
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byCDバカ at2008-05-23 22:12
きみぞうさん、初めまして。レスありがとうございます。
私と同じくダイヤトーンからの変更ですね。宜しくお願いします。
このスピーカーの実力はセッティング変更や使用機器の変更によって色々敏感に
反応してくれることを私も実感しています。パイオニアの開発者の方も、拙宅で
色々お話させて頂いた際に、セッティングの話になり、「ミリ単位で反応します
からね」と仰ってました。
私もこのスピーカーを購入してほぼ3年になります。ローンも目出度く間もな
く終了となります。これまでに設置方法も4回変えました。
①床(カーペット敷)直置き:移動はし易いけど低音振動が発生。
②アコースティックリバイブYST-64:低音振動の吸収効果はあるものの設置面積
不足でぐらつき発生。音像ピントが低下。セッティング移動もNG。
③15ミリMDF板:ボード効果ゼロで低音振動は床直置きに変わらず。移動し
づらさもNO.1で全く無意味。
④サウンドトレイルキャスター付特注台:低音振動吸収、安定性抜群で音像ピ
ントも最良。セッティング移動もスイスイ。現在に至るです。
いろんな苦労も又楽しみということで格闘は継続中です。
今後とも宜しくお願いします。
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【SPEC】●型式:位相反転式トールボーイフロア型、防磁設計(JEITA) ●スピーカー構成:3ウェイ方式 18cmコーン型ウーファー×2、同軸14cmコーン型ミッド/3.5cmドーム型トゥイーター ●インピーダンス:6Ω ●再生周波数帯域:28Hz〜100kHz ●出力音圧レベル:88.5dB(2.83V) ●最大入力:200W(JEITA) ●クロスオーバー周波数:400Hz、2kHz ●ユニット極性:低域(+)、中域(+)、高域(+) ●外形寸法:422W×1283H×609Dmm ●質量:66kg(1本) ●付属品:グリルネット、スパイク受け×4