大阪の逸品館でQ3とともに聴いてきました。
最近は我が家の800Diamondに満足していまして
試聴会は久しぶりでした。
ところが寝ている子を起こすようなQ1、Q3の音には正直びっくり。
やはり世の中には上には上があるものです。
代理店の方のお話では、スピーカーコーンはB&wのケプラーのように
軽くて強いほど反応が速くてよいそうです。
これがQ1,Q3の場合はカーボンナノチューブになっていて
1つ数グラムぐらいしかないとか。
カーボンナノチューブは宇宙エレベーターの材料に考えられているほど強靱で軽い。
さっと立ち上がって、すっと減衰するというわけです。
金属弦に金属のボディーの特殊な楽器でたいへん減衰の速い音を802Diamondと聞き比べたのですが、802Diamondは「響いてしまう」のです。Q1,Q3は恐ろしいほど速い。
そのうえ、エンクロージャーが金属製でこれが叩くとカーンとなるわけではなくて
「コツンと鳴るでしょう」と代理店の方が言うのだけれど、自分で叩いてみたら
「コツン」どころかはっきり言って「無音」。脱帽です。
800Diamondが豪華に木を細工して音を出すのをあざ笑うがごとくに
最新材料の勝利を高らかに歌うQ1,Q3。
「生に近いではなくて生そのもの」と店主はいうのだけれど
とにかく「気持ちのいい音」
奥の方で奥ゆかしく鳴る800Diamondに対して、「どうだとにかくいい音だろう」と
言われているような音ですな。
Q1は小さいくせに台とあわせると50kgもするらしいです。
正直に言うと、小さなQ1の方が開放的に鳴っていいですね。
「またまたブックシェルに後戻りするんかいな!」とひとり突っ込みをしながら
先立つものが枯渇しているので悩む必要もありません。
Q1は逸品館に常設するそうです。「聴く」にはいいですが「買える値段」ではないような気もしますが。