三年ほど前からTRV-CD4SEの改良バージョンの試聴を何度かしてきている。
大きく変化したのはフォノイコのTRV-EQ3SE A.k premiumのノウハウをTRV-CD4SEに組み込み制振対策、出川式電源を導入してからだ。
昨年はビンテージ管(6DJ8)の選別と導入、オペアンプの一部変更、抵抗値の選択等考えられる全てのことをしてきたのを見ている。
本年度もオーディオ工房では常に止まること無く試行錯誤しながらさらに良いものをと目指していた。
ドイツ車などは年度ごとにマイナーチェンジされ新型が出る前の最終型を購入するのが賢い買い方だったりする。
TRV-CDD4SEも次期プレーヤーのTRV-CD5SEが発表され集大成を迎える。
最終バージョンにはとうとう純MgインシュレーターのABAのMS1、2を標準装備し三点支持で更なる解像度アップを図った。
だがインシュだけによる解像度アップは一聴すると高域のヌケがよくなり効果ありと思うが実は中低域の量感が減り高域にシフトしただけのことが多い。
長く聴いていると妙に騒がしく感じるならセッティングを見直す必要がある。
最終バージョンでは内部配線にオーグラインを併用するすることで高解像度でありながら高域よりにならず中域の充実した聴き応えのある再生音を実現した。
ルックス、操作性、高級感も劣り価格を考えると躊躇してしまうかもしれないが音質はブランドと見栄えだけのCDプレーヤーとは一線を画する。
それじゃーなぜ私がこれを導入する気にならないのか?答えは簡単。コンパクトすぎるから(^^;
私は大げさなのが好きなのだ!
趣味の音楽は面倒くさいことをしてやっと音が出てくる。それがいい!そのアリガタミを感じたい(笑)
CDだってトラポとDACで遊びたい。
逆に大げさな再生装置ではなくコンパクトにまとめてさらに音がいいプレーヤーが欲しいとしたら一番の選択だと思う。
すでにCD4SEのオーナーならそれを使ってバージョンアップもやってくれるので現状の音に不満があれば新品のCDPを買うより安くグレードアップすることが出来る。
ちょっとこすいが中古で手に入れてバージョンアップすればオーバーホールも兼ねて安上がりにできたりして(笑)