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2011年、4年間の上海駐在を終えて東京に帰任。 東京の狭い部屋でLAT1と家族と同居。 2017年、10年ぶりに上海に赴任。 LAT1と逢瀬と一緒に暮らしています。 一生懸命に生きていれ…

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CAPRICE
FIDELIX
CAPRICE
¥168,000(税込)
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うわさの32bitDACの実力とは如何に!?

CapriceというDACの存在は、私がまだ上海にいたころネットサーフィンをしていて知った。



当時はまだ発売前であり、32bitという新しいDAC素子を搭載している点に注目したのである。

32bitの素子で代表的なものは、バーブラウン、旭化成およびESS社から出ているが、そもそも32bitで録音した音源がないので、存在意義にはいささか疑問がある。



しかし、マニアとして32bit素子の出現には胸がときめくものがあり、当然、音を聞いてみたいなあと思っていた。




日本に戻って、本格的にDACを選び始めた時、Capriceは当初、候補に入っていなかった。

どうしてもマニアックすぎる気がしたし、そもそも店で売ってない。

第3、第4ロットまで売り切れという人気で、手に入りそうにない。

それから、変な表現であるが、値段が安すぎるという不安があった。



最終候補に挙がってきたのは、dCS、WeissそれからBerkley AudioのAlpha DACである。

ESS9018搭載の機種はないが、搭載機でどうしても欲しいと思うモノはまだない。



Weissについては上海の友人が猛烈に勧めていたので興味を持ったが、現物も見たことがなく音も聴いたことがないので後回しとなった。

(上奉書屋さんのレビューを読んでいれば、印象は違ったかもしれませんが)


dCSは高価で、購入対象は中古になる。欧米のサイトなどでElger plusなどの掘り出し物を物色し始めた。

同時にAlpha DACについてもリサーチを開始。

Alpha DACは国内でも買えるが、内外価格差が大きいため、やはり米国から直輸入の方向で考えた。



HPを見に行くと、なんと「8月にSeries 2が出た」とある。

大幅な変更ではないが、デジタル処理を見直したようだ。

米国のネット上でも「確実な音質向上」との評価があり、直輸入するならコレだと思った。

しかし販売店に問い合わせると、「すごい人気で納期は2カ月かかる」とのこと。。



2カ月は長い。ちょうどLAT1の到着に合わせて友人が家に遊びに来ることになっている。

どうせなら、LAT1の到着までに買えたら一緒にテストできるし楽しいなぁ。



思い出して、改めてFidelixのHPを見た。



Fidelix社のHPは情報量が膨大であり、読んでみると技術志向であり、技術者魂が感じられる。

あまりに商売っ気がなく、却って日本的な美学というモノを感じた。

私はそういう主張は好きである。



ファンによる熱烈な高評価に加え、発売されるロットは毎回完売。

値段は168,000円と検討していた機種に比べて著しく安い。



メールで問い合わせたところ、なんと「今なら即納可能」との返事。

デジタルロックの問題でトランスポートを選ぶという情報もあったが、既に対策済みとのこと。



Capriceは、候補に入っていなかったにもかかわらず「今すぐ買えます。明日送れます。」というメールはあまりにも魅力的だった。



商品は確かに3日後に到着した。LAT1と同じ日に到着したのである。



商品の発注をしてから、思い出して、某SS誌上での三浦氏が商品紹介記事を読みなおした。

「このDACはものすごく音が良い!」と絶賛されていて期待が高まった。

裏側はこんな感じ。
デジタルフィルターなどのスイッチが付いている。



DACの足はなんとボルトの丸い頭を利用したものだった。




さすがにそのまま置く気になれず、マグネシウムのスパイク受けを下に敷いた。




さて実際の音質であるが、最初から、あっけなく良い音が出た。

しかしそれは、SA8400との差替えによる相対的な比較であって、肝心のLAT1がまだ調子が悪いのでまだ本領は確認できていない。



バーンインには約1週間程かかりますと説明書に書いてある。

これは本当だった。

初日は音が硬かったが、2日目でかなりスムーズになり、1週間くらいでかなり安定した。



しかしデジタル機器は、エージングで大化けすることはないと思っている。

良いモノは最初から良く、最初に悪い印象モノは、劇的には良くならない。



Capriceは比較的変化は大きい方と言っていいだろう。

一週間経って、どういうわけか、音量も少し大きくなったような気がする。



ネットではハイエンドDACと十分に渡りあえる実力があるとの評価を良く見る。

実は購入にあたって、Fidelixの中川社長と数回メールのやり取りをした。

BerkeleyのAlpha DACと迷ってますと伝え、「実際に比較したことがあります」という意味深な回答を得た。

Capriceの方が明らかに良い、と言わないところがニクい。しかし行間からは、そう読み取れるのである。



168,000円という値段は、オーディオ機器の尺度で言うと、ミドルクラスの価格帯にも入らない。

だが、この価格で本当に良い音が出るなら、こんなに良い話はないと思う。



テストは、可変出力で直接PWアンプを駆動に加え、XLR固定出力で真空管プリを通してPWを駆動し両社を比較した。

また、SA8400のアナログ出力を、Capriceのアナログ入力に入れて、セレクターで瞬時に8400の内蔵DACとCapriceを比較できるようにした。



CapriceとSA8400の音質がこんなに違うなんて本当に驚いた。



SA8400でご機嫌にJAZZを聴いていて、Caprice DACに切り替えると、今までほとんど聞こえなかったシンバルのハイハットの音が急に現れた。友人と二人で思わず笑ったくらいに、出てくる音楽のバランスが全然違っていた。



とにかくワイドレンジで、情報量が明らかに多い。



一旦Capriceの音を聞いてからSA8400に戻すと、まるでレコードでも聴いているかのように中低域に的を絞った超ナロウレンジなサウンドに驚く。あまりのバランスの違いに、オールドジャズ専門のプレイヤーなんじゃないかと思えてくる。


どう考えてもオーディオ的にはCapriceの勝利であった。

クリアで情報量が多く、動作が正確で申し分ない。

中域の充実した熱いサウンドにも魅力を感じるが、手持ちの90%のCDはCapriceで聞きたい。



豊富な入出力もとても便利(かなり狭いけど。。)



色々とテストした結果、このように思った。



Capriceの音はハイエンド機器と同レベルかというと、それはちょっと違うような気がする。

ハイエンド機器は、もっと空気の密度を上げたような音が出るはずだ。

うっそうとした音の中に生命力溢れる音楽の感動を見つけることが出来るような。



Capriceは確かに物理特性が優れている。

細かい音まで全部の音が聞こえるとか、上から下まで伸びきっているという項目では素晴らしい。

しかしながら、やや音が薄いのだ。

息苦しい程に密度の濃い音で部屋を埋め尽くすというハイエンドDACの凄みはない。




しかし幸いなことにLAT1とは相性が良いと思う。

巨大なLAT1が思いのほかナチュラルな音を出す大きな要因になっているのは間違いない。

特にテレビの音声を聞く時は、明瞭すぎて却って気持ちいい。



無色透明系のCapriceに、中域の分厚い真空管プリを組み合わせ、デジタルアンプでLAT1を駆動する変則システム。

その思いがけないハーモニーに今は満足している。

しばらくはハイエンドDACに投資しなくて済みそうである。

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  1. byオルフェのサンバ at2011-11-11 13:32

    minormeetingさん

    Capriceご購入おめでとうございます。評判のDACですね。ESSのこの素子はアキュフェーズの900シリーズの試聴会で初めて聴きました。同社の解説者の方はいろいろ試したが高速演算処理能力にすぐれているからでした。確かにハイスピード・3D的で高音も伸びていました。

    前からESSのこと気にいっておられたので上手く使いこなしていかれることでしょう。

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【SPEC】●DAC:ES9018(ESS社製32bit) ●ダイナミックレンジ:131dB ●S/N比:131dB ●歪率:0.00064%(5.4V出力時、BW=30kHz) ●対応フォーマット:192kHz/24bit ●入力:デジタル(COAX)×2、デジタル(TOS)×2、アナログ(RCA)×2 ●出力:アナログ(RCA)×1、アナログ(XLR)×1 ●外形寸法:150W×50H×250mm ●質量:約2kg