導入後約4カ月経過し、音も落ち着いてきましたのでレビューします。
ちょうど新たなSPケーブルを探していたところ、
手の届く価格帯の中では雑誌の評価が良かったのと、
ネットでの書き込みを参考にして、直感的に合いそうだと思い導入しました。
SPはB&W805Dで、今まで使用していたのは某国産メーカーの4000円/M位の6N平行型です。それ以上の価格帯のものは使用したことがありません ^^;
【取り回しについて】
単線なので剛性は高いのですが、あまり太くない為か思ったより悪くありません。
曲げたら曲げた状態を維持してます。
端末処理をしないとしても捩り線と違い接続が大変楽です。
【音質について】
最も驚いたのは音像定位の明確さです。
フォーカスの合い方がまさにピンポイントです。それも左右方向だけじゃなく、奥行方向も正確に位置を示してきます。
心配していた音場表現もソースに情報が入ってれば左右方向・奥行方向に広く展開しており、きちんと出してくれるようです。
解像度も高く、単線だからなのか?滲みなくストレートに情報を伝えてきます。
その為SPケーブルで音の柔らかさを狙う向きには合わないかもしれません。
帯域バランスはほぼフラット(ややピラミッドバランスか?)で充分広いと感じますが、ブックシェルフでの評価なのであくまで参考としてください。
低域に関しては厚みと力強さと弾力感がある為、小型SPなどで低域を補いたい場合には良いかもしれません。
【エージング】
つなぎ始めはやや高域の抜けがよくないように感じました。
その為、SP端子の高域側に接続してバランスをとってましたが、次第に抜けが良くなったようで、現在は接続を低域側に戻しています。
耳が慣れただけかもしれませんが… ^^;
今のところこのバランスが気に入っている為、バイワイヤリングにはしていません。
使い始めで同じように感じられたら、しばらく我慢して使い続けるとよくなるかもしれません。
SPケーブルとして生々しい再生のできる、評判どおりの魅力ある製品だと感じます。
あまり高額でない良いケーブルをお探しであれば候補の一つになるのでは?
たしか販売店によっては貸出してくれるところもあるようなので、興味のある方はご自分の耳で一度試してみられてはいかがでしょうか。
(追記)
バイワイヤリングに踏み切り3か月経ちましたので感想を。
結果、より高域がきれいに伸びて、より位相が揃った為か?更に定位がピシッと決まったように感じ、とても満足しています。