中古でまずペアでの導入。
ATOLL AM100との入れ替えです。
明らかにキャラクターが違う両者。
骨格がしっかりとしており、武骨というか、端正な再生音です。
滑らかなATOLLとは根本が違うので、好き嫌いは分かれるかもしれません。
POPSやROCKにおいては、どちらもそれぞれのキャラクターで心地よく聴かせてくれます。
交響曲は、スピーカーによって賛否が分かれそうです。
モニターオーディオにはマッチングします。
癖の無い、いまどきのトールボーイ型ワイドレンジスピーカーをきっちり駆動してくれます。
プリはけっこう相性があるかもしれません。ATOLLとはいまいちだったかもしれません。プレーヤーがK-03なので、それとのマッチングは良いと思います。
偶然数週間後に同じ機種の中古が入荷され、自宅試聴の依頼をしました。
しばらく聴いてよいと置いていってくれたので、数日間バイアンプで聴いて、シングルに戻しました。
すると、あきらかにレンジが狭くなった印象が。
低域の制動はもちろんですが、高域の抜けや滑らかさ、艶感が圧倒的に違います。
しかしながら、これが新品で(当時定価ペア63万×2=126万!!)あれば、126万のアンプを買った方が、コストパフォーマンスは良いと思います。
ハイエンド(定価100万超)のアプローチとは、音作りが違うので。
しかし、中古で定価の半額以下(私は2ペアとも定価の4割弱で入手)ならば、金額以上のクオリティが得られる事は請け合いです。
ニアフィールドや小型ブックシェルフではなんとも言えませんが、それなりのサイズ(ウーファーの口径やユニット数等)のスピーカーであれば、モノラルアンプのセパレーションの良さに加えて、制動が効いた低域と高域の伸び、これらによって際立つ厚い中域が楽しめます。
スピーカーケーブルに敏感なので、電線病には注意が必要です。