レビュー/コメント
SONY
MDR-1RNC(MDR-1シリーズ)
¥49,350(税込)
発売:2012年10月27日
低音を重点的にカットし、音質も向上
これまでは同じソニーのノイズキャンセリングヘッドホンであるMDR-NC500Dを使ってきました。こちらのほうは初のデジタル式ノイズキャンセリングを採用したという製品で、ノイズカット率99%を達成したと謳っていました。使ってみると、すっと周りの音が静かになりました。感覚的には周りの音が1/4くらいの音量になる印象です。人の感覚は対数的ですから、99%カットで体感1/4であるなら、まあスペックどおりかなと思います。
今回、MDR-500Dのほうが故障してしまい、修理に出したところ部品の入手が難しいとの事で、修理品のかわりということで新しい製品であるMDR-1RNCが私のところにやってきました。MDR-1RNCはノイズカット率を99.7%まで向上させ、さらにイコライジングにより低音を効果的にカットしているとの商品説明がなされています。
ノイズキャンセリングを効かせてみると、初めて試したときは、前のMDR-NC500Dほどは音がカットされた感じがせず、カット率が99.7%に高まったようには思えなかったのですが、騒音のあるところで使ってみると、「ゴー」とかいう騒音に感じやすい低い音域のノイズの低減効果がかなり高まっていることがわかりました。
ノイズキャンセリング効果が向上した製品ということで、音質のほうはどうなっているのか心配だったのですが、新品状態にもかかわらず、MDR-NC500Dよりも音色の再現性が高い、コクのある音が聞かれ、音楽のおいしいところがより感じられる方向に進化していました。
ノイズキャンセリングoffでも使用できるようになり、この場合は電池が切れていても使えるところは使い勝手が向上したところです。
MDR-NC500Dよりもゴツく装着感がありすぎるところが残念ですが、総じて正当に進化した製品でありました。
以上、製品を使ってみた感想です、この製品を入手するに至った顛末は製品レビューとは異なるのでこちらには書きませんでした。ごらんになりたい方はこちらをどうぞ。
【SPEC】●型式:密閉ダイナミック型 ●ドライバーユニット:50mm、ドーム型 ●感度:103dB/mW(電源ON時)、101dB/mW(電源OFF時) ●再生周波数帯域:5-24,000Hz ●インピーダンス:51Ω(電源ON時)、19Ω(電源OFF時) ●最大入力:100mW ●コード長:1.2m PCOCC線(通常コード)/1.2m PCOCC(iPhone/iPod/iPad用コード) ●入力プラグ:金メッキL型ステレオミニプラグ(通常コード)/4極メッキL型ステレオミニプラグ(iPhone/iPod/iPad用コード) ●充電時間:4時間 ●電池持続時間:22時間 ●質量:330g