タイトでハイスピードがこの商品の謳い文句ですが、まさにその通り。
輪郭をきっちり描くタイプのケーブルであり、銀線でありながら銀線のクセをほとんど感じさせないナチュラルな傾向だと思います。若干、中高域が華やぐ印象はありますが、許容範囲だと思います。
音の一音一音の周りにまとわりついていた付帯音がなくなり、そこに埋もれていた余韻が表現されるようになります。何となくモヤッとしていた音が一点に凝縮されていき、その一点にエネルギーが集中する感じでしょうか・・・
音が一点に集中するため、その音が非常に濃くエネルギッシュになり、音の弾け方、スピード感は抜群です。
昔はステレオサウンドの銀線リファレンスでしばらく使用されており、その当時の評価でシステムの真価を表現するケーブルであり、よくチューニングされたシステムであればこのケーブルの真価が理解出来るとありましたが、理解できるような気がします。レンジの狭いシステムで使用したり、電源ケーブル、スピーカーケーブルのチョイスを誤ると本質を感じれないような気がします。友人のブックシェルフシステムでは全く音の傾向が違って聴こえました・・・フラットな音作りで低域などを強調しないケーブルだからこそそうなったのだと思います。
自分的にはお気に入りのケーブルです。
●芯線:VariStrand構造の高純度銀線採用●被覆:導体自身の振動による歪みを抑えるテフロン被覆●構造:KIMBER KABLE独自の『3芯ブレイド構造』●端子:独WBT社製RCAプラグWBT-0147を使用