Aitecの電源環境改善アイテムのΛ5.35を導入しました。
使用方法は電源の極性に合わせて接続するだけと超簡単です。自分は200V→100Vのダウントランス後に接続しています。メーカーHPを見ると効果としては電気の力率を向上させることによるノイズの削減と電源位相角の整合が主な効果のようです。
特に注目すべきは位相角の整合という事で、有名メーカーの一部商品ではそのような電源部を搭載したものもありました。確かにそこのメーカーのアンプは音質的にも昔から完成度が高い印象があります。そういったことを考えると、そのような電源をシステム全体に落とし込むことは非常に有効であるという結論に至りました。効果が無ければ外せばいいというだけなので、金銭面以外ではノーリスクですし商品自体も決して手が出ないほどの価格ではありません。
さて、肝心の音質ですが・・・
接続直後にいきなり音がもたついたうえモヤッとして思わず焦りましたが、通電開始後は最低1時間は我慢と書いてあったのでバーンインを再生、放置してしばらく外出。帰宅後に改めて試聴しましたが、間違いなく変化はあります。第一印象はとにかく滑らかで低域の出方がよりスムーズになったような感じです。電源が改善されたお陰で機材への負担が減ったのか、量感のある低域などでも以前より楽に追従してきます。ボリュームを上げても音が破綻するようなこともありません。音色は簡単に言えば丸みを帯びて滑らかな方向に変化します。丸みは帯びてきますが、決して音の輪郭が甘くなるようなことはありません。上手く表現できませんが、バラの棘が全て無くなり本来の美しさがより際立ってきたような印象でしょうか・・・
個人的には導入による音質的なマイナス的要素は全く感じられません。
唯一の欠点といえば、状況によって本体の唸りが気になるというところ。メーカーに問い合わせたところ、その時の電源の状況によって力率などが落ちたり、ノイズが激しい時は多少唸りも発生する場合があるとのこと。対処方法も教わっていろいろと試してたところだいぶ改善されたので今はヨシとしましょう。