レビュー/コメント
SAEC
XR-6000
¥117,600(税込)
発売:2015年6月15日
マイベストケーブルです
SAEC XR6000、XR5000、同価格帯で、JORMA・NVSの廉価版をお借りして比較試聴をしました。
2014年12月にSL6000が売り出された時からXR6000の発売を待って比較試聴をするつもりでしたが、音の微調整に時間をかけたため、6ヶ月遅れの発売となりました。
新素材PC-Triple C を使った太目の単線で中低域の情報量を確保しつつ、極細撚り線で高域をカバーしています。
金メッキについてSAECは「特殊金メッキ」としか記述をしていませんが、納得できる音色を得るため、技術を持つ新しい協力工場へ送って、非常に高品位な金メッキを施した上で戻しているそうです。
また、端子内部の接続をこれまでのねじ留めからハンダに変更しました。ネジ留めの方が音が良いと言われていますが、ネジ留めだと徐々に緩んで接合が悪くなるため、5種類のハンダを比較検討して、非常に高価なハンダを使用しているそうです。
S/Nや透明感と芳醇さの両立、奥行き感、情報量とニュアンス、そしてアンプをAccuphaseのC2820からC3800に替えた時のような音のストレート感。
SAEC渾身の作に、久しぶりに軽い感動を覚えました。
自分の好みの方向に、グレードが一つ上がった気がします。
大手ショップのアクセサリー担当の方が「輸入ケーブルなら40~50万円相当のレベル。音色が好みならお買い得です。」と仰っていました。
高価格帯にはもっと良いケーブルがありますが、手が届く範囲のマイベストケーブルです。
レス一覧
-
by中年組の高倉健 at2015-08-16 22:10
merryさんの評価大変参考になります。
小生も、思わず衝動買いして使用しております。
コントロールアンプも同時にアキュフェーズのC-3800からC-3850に入れ替えましたので、音への寄与度はどの位かはわかりませんが、音場が広がり、高音の伸び、低音の沈み等改善しました。
-
byPolarBear at2015-08-20 19:23
merry 様
こんばんは。(^^)
Tripls-C FM 素材を使用したアコリバとサエクの機材、一体どう違うのでしょう?
この疑問を率直に投げてみました。
『業界で、同じ場所で作っているという噂はある?』
『あります。もともとこの素材を加工できる施設が限られているんです。』
『じゃ、端子の差だけ??』
『そうかもしれませんね。』
ええと。私には闇に隠された真実は見えませんが、それらしい物はなんとなーく、ぼんやり見えた気がします。
サエクの電源ケーブルもいい音するんですよね。
3本所有中。
サエクのUSBケーブル、これもいいんですよねー。
で、アコリバとの違いはなんなんでしょうね。
あう、あう。
-
bymerry at2015-08-21 22:29
健さん
ありがとうございます。
>同時にアキュフェーズのC-3800からC-3850に入れ替えましたので、音への寄与度はどの位かはわかりませんが
一週間でもずらして導入すると、それぞれの貢献度がわかりますね。
健サウンドをまた聴かせてくださいね。
-
bymerry at2015-08-21 22:55
白くまさん
私では曖昧な部分が多いので、友人に教えていただきました。
PC Triple Cは1社しか作れませんから導体についてはアコリバ、サエクは共通です。
アコリバとサエクの違いは
ラインケーブル、スピーカーケーブルはアコリバは単線。
サエクは撚り線が基本です。
撚り線ひとつとっても、撚り線の細さはブランドによって異なりますし、単線と撚り線では大きな差があります。例えばサエクのスピーカーケーブルSPC850は中心に細めの単線、周囲に撚り線に対し、アコリバは中心に単線のみです。
絶縁については、アコリバはテフロン、サエクは例えばXR6000はフッ素樹脂。
メッシュに関してはアコリバが使っているCSFと同じものをサエクも使用しています。
端子もXLRに関してはアコリバとサエクは基本的に同様ですが、サエクはコンダクタに特殊金メッキをするために工程の途中でわざわざ別工場に持っていきます。
シールドはアコリバがテフロンコーティングフレキシブル銅管、サエクは銅箔シールドと編組の2重シールド。
サエクはケーブルの被覆の上に、オリジナルの振動防止装置を装着させています。
チューニングにアコリバはファインメットビーズを通し、サエクは通しません。
ケーブルは導体の素材だけでなくその径や配置、構造、絶縁、介在、被覆、端子、の総合ですから、同じPC Triple Cを用いてもまるで音が変わってくるのですね。
PC Triple Cはクリプトンも採用していますが、アコリバ・サエクとは全く違う音が出てきます。
アコリバはハンダによる伝導性劣化を嫌ってネジ留めにこだわりますが、サエクは現行のラインケーブルからネジ留めを止めて厳選したハンダで固定していま。
なぜサエクが現行からハンダ付けを始めたかといいますと、一つのきっかけとして、音元出版に貸していたケーブルがネジ留めでしたが、断線したという理由でサエクに修理を依頼してきたことがあったそうです。
分解してみると断線ではなくネジ留めの宿命であるネジの弛みが原因で、導通していても徐々にネジは弛んでいくわけですから、銅線と端子のコンダクタの接続も徐々に不安定になり、音に悪影響を及ぼします。そのためサエクは現行からハンダ付けにしたそうです。
価格設定はサエクの方が安い気がします。
-
byPolarBear at2015-08-22 16:24
merry 様
貴重な情報提供感謝いたします。m(__)m
とても勉強になりました。
アコリバ、ちょっとボッてる感が強いですよね。
サエクは適正価格な感じがいたします。
我が家の結線はすべてアコリバです。
もう高額なケーブルは買えないなぁ、とちょっと寂しく思っています。
噂では、アコリバは新製品を作っているそうですよ。
何が出てくるんでしょう。
ちょっと楽しみです。(^^ゞ
-
bymay3 at2015-08-29 22:57
merryさん こんばんは 遅レス失礼します。
ご購入されたアンプ、ケーブルのエージングも進んでいらっしゃると思いますが
その後いかがでしょうか。
merryさんからご紹介いただいたこのケーブル、我が家でもエージングが進み
更に柔らかみ艶やかさも増してきたように感じています。ケーブルの買い増しを
予定しておりましたが、アナログプレーヤーの突然の不調により、買い替を検討しております。予期せぬ出費によりケーブルの買い増しは来年度となりそうです。
-
bymerry at2015-08-30 02:32
may3さん
ありがとうございます。
拙宅でもアンプとの相乗効果が出ており、以前のCDを聴き直しております。
>アナログプレーヤーの突然の不調により、買い替を検討しております。
古いプレーヤーを使っていると、このリスクがありますね。
しかし考え方を変えれば、いよいよC37の実力を発揮するときが来たとも言えますね。
導入記など楽しみにしています。
【SPEC】●ラインナップ(税抜):¥112,000/0.7m、¥120,000/1.2m、¥124,000/1.5m ※+0.5m/¥8,000で特注可能 ●導体:PC-Triple C ●絶縁体:フッ素樹脂 ●シールド:銅箔シールドと編組の2重シールド ●プラグ:サエクオリジナル 高精度XLRケーブルプラグ