miya
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あくまで音楽を聴くための手段としてオーディオを愉しみたい。 グルメ同様、評価基準は自身の感性との整合度。感性なんて十人十色。分析的な出音よりも響きが感じられて情緒的な耳当り優しい出音が好みです。 …

マイルーム

家族で愉しむリビングオーディオ
家族で愉しむリビングオーディオ
持ち家(戸建) / リビング兼用 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
肩肘張って対峙するのではなく、オーディオの奏でる音楽が生活の中に自然と溶け込む、そんなリビングオーディオを目指して2014年9月に完成した、天井高2.6m広さ20帖のリビング兼用オーディオルームです。…
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レビュー/コメント

Coax 711
PIEGA
Coax 711
¥2,300,000/ペア(税抜)
発売:2017年2月13日
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日常生活に音楽という彩りを添えてくれるリビングスピーカー

スイスのスピーカーブランドPIEGAのミドルライン「COAXシリーズ」のフロア型スピーカーです。

このスピーカーの1番の特徴はCOAXというシリーズ名の由来にもなっている同軸2ウェイリボンユニットで、なんと手作業で組み上げられます。
Source: PIEGA Factory Tour

この同軸リボンユニットは、Hiリボンの周りをMidリボンが取り囲む構造をしており、単一のユニットでプレゼンス帯域を十二分にカバーする500Hz〜50kHzという超広帯域を担っています。そのためか音の繋がりが自然で違和感を感じません。またリボン振動膜の軽さ故かその出音はしなやか且つ繊細でレスポンスも早く、どこまでも伸びていくような感覚を与える中高音は、ある種神がかって感じます。

なおこれはお店での試聴時に気づいたのですが、この同軸リボンユニットは指向性が少ないのかリスニングポイントによるフォーカスの差異があまり無く、結果として視聴位置に依らず“それなりに”心地よく、カジュアルに音楽を愉しむ事が出来ます。そのため我が家のように専用の音楽室ではない所謂リビングオーディオという環境にはうってつけであり、そんな特性も最終的には購入を決心する際の最後の一押しとなりました。そして流石のSwiss Made、押出し成形によるアルミエンクロージャーの継ぎ目一つ無い流麗なC型形状とヘアライン仕上によるマットな質感は気品に溢れ、シンプルモダンなインテリア然とした洗練された佇まいは正に精悍という言葉が似合い、所有欲をも満たしてくれます。

低音域はアクティブユニット2基とパッシブラジエーター2基という合計4基の22cmウーファーにより構成されています。他社のバスレフ型スピーカーの試聴時に気になった風切り音も無く、リボンユニットから遅れることもない適度なスピード感を持った深みのある低音が、奏者の実在感を浮き上がらせてくれます。

なお全体的な音色の傾向としては、アルミという素材からイメージしてしまう冷たく硬質的な音色ではなく、どちらかというと木管楽器のイメージに近いような耳に刺さることなく聴き疲れのしない音色です。それでいて分解能は充分に高く、剛性の高さに依るであろう凛とした端正な低音が立体感を感じさせるという「音を聞く」のでは無く「音楽に浸る」ためのスピーカー。特にラズモフスキー第3番でのメルランによるピッツィカートのタッチニュアンスや、フォリアを奏するオノフリによる粘りあるボーイングなど、本当にこのスピーカーから奏でられているのかと思わず耳を疑った程です。これはもしかすると、スパイク受けとして採用したKaNaDe02suによって余分な付帯音が削ぎ落とされたことにより、余韻や質感が浮き立てられているお陰なのかもしれません。

ちなみにグリルカバーは開口率が50%程度のパンチングメタルの表面にサランネットを張ったものとなっており、その構造に依るものなのか、装着時は高音域側が僅かに削られて聴こえます。
このグリルカバーは、非常に強力な磁力をもつネオジム磁石が金属を引き寄せ、剥き出しになったリボン振動膜に刺さるという、所謂“PIEGAの悲劇”を予防するための仕組みでもあります。そのため普段はグリルを装着した状態で落ち着いた楽器の響きに満たされた部屋で家族団欒の時を過ごし、休日の夜など1人音楽と対峙したい時はグリルを外して、高音部の煌びやかさに身を委ねる。そんな使い分けをして愉しんでいます。

なお納品に際しては、PIEGAの輸入代理店であるフューレンコーディネートの北村さん自ら拙宅までお越しいただき、スピーカーをひっくり返してのボトムプレートの組み付けから設置まで実施いただきました。北村さん曰く「リボンはエージングで音が変わっていき、10年ものになると音がトロけますよ。」と。今でも充分心地良い音楽を奏でてくれていますが、果たして10年後、20年後はどんな音色を奏でてくれているのでしょう?

日常生活に音楽という彩りを添えてくれるスピーカー。これから少しずつ育てていきたいと思います。

※購入したオーディオスクェア相模原店のブログで配送リポートを掲載いただきました。

レス一覧

  1. byブルースブラザース at2021-07-17 13:06

    立体的に映像美(音)を表現してくれるSPだと思っています。
    見た目は硬質感を漂わせていますが、出てくる音はまったく違って違和感のない優しい音。
    一時期”MasterONE”を導入しようと画策していましたが、気がつかぬうちに完売。
    今でもサラウンドSPとしてリアとセンターに使っています。

    KaNaDe(奏)インシュレーターをお使いのようですね。
    私も使っています。
    ただしアームの受け台ですが。

    BBより(=^・^

  2. byAuro3D at2021-07-17 13:07

    miya さん

    初めまして。Auro3Dを名乗っております。

    私はマルチ派ですが、このPiegaというメーカーのスピーカーは高く評価しており、もっと注目されるべきと常々思っていたところに、レビューが投稿されましたので、思わず反応してしまいました(笑)。

    おっしゃる通り、Piegaの音は、アルミの筐体からイメージする音とは真逆で、シルキーな、美しい音がしますよね。私もフロア層のスピーカー群を、KEFから替える際に、SonusとFoculと、このPiegaでさんざん迷いました。結局Woodyな見た目もあってSonusとなりましたが、Piegaの音楽性の高い音は、今も記憶に残っております。

    Piegaのアルミ仕上げは、Foculの白のラッカー塗装と同様にインテリアを選ぶとおもいますが、miyaさんのお部屋は完璧ですね!

    リビングオーディオということで、テレビがSP間に置いてありますが、差し出がましいことを言えば、「本気モード」で音楽と向き合う際には、布切れのようなものをかけた方が、画面による音の反射が和らいで、よりきれいなステレオイメージが形成されると思います(拙宅でも、本気でAmatorIIIを聴くときは、昼間でも後ろのガラス窓の布製のロールスクリーンを降ろします)。すでに実践済みであれば、ご放念ください。

    「リボン型スピーカーはエージングに時間がかかる」とショップ定員から聞きかじりましたので、これから益々、特に弦楽器なんかは楽しみですね。

  3. byTON2 at2021-07-17 21:15

    miyaさん、今晩は。

    素晴らしいお部屋に、素晴らしいSP、整然と並んだオーディオシステムに。オサレなテーブル。映えてます。

    C211同軸リボンユニットになってますます円熟味が増したという感じでしょうか?

    「PIEGAの悲劇」は私も招いてしまいました、忘れていたのに思い出させて頂いてどうも。

  4. bymiya at2021-07-18 20:19

    ブルースブラザースさん こんばんは。

    そうなんです。見た目と出音のギャップがまた堪らんのです。所謂ツンデレなところが( ̄▽ ̄)

    それにしてもBBさんのKaNaDeをアームの受け台にしてしまう発想力と開発担当者さんにアプローチして実際に実現しちゃう行動力には驚きです(°-°)

    これからもよろしくお願いします♪

  5. bymiya at2021-07-18 20:23

    Auro3Dさん はじめまして。

    そうなんですよねぇ。
    素晴らしいメーカーだと思うのですが、商売っ気がないのか試聴できるオーディオ店も少なく、雑誌やネットでもなかなか情報がないので、少しでもPIEGAというメーカーの素晴らしさを広められればと思い、レビューを書いてみました♪

    ちなみに私はPIEGAとSonus FaberとVienna Acousticsで最後まで迷いました。いずれもまるで楽器のような素晴らしいスピーカーであり、僅かなテイストの違いによる好みの差はあれど、スピーカーとしての優劣という意味では、甲乙付け難いというのが正直な感想です。

    布切れかけての本気モードは、後日試してみますね♪

  6. bymiya at2021-07-18 20:29

    TON2さん こんばんは。

    インテリアお褒めいただき、ありがとうございます♪
    ちなみにオサレ風なテーブルは、実は新婚当時に社宅用に買った「お、ねだん以上。ニトリ」ですけど(笑)

    それにしてもPIEGAの悲劇、ご経験されてたのですね(T-T)
    嫌なことを思い出させてしまい、すみませぬ!でも保護するためのグリルでの悲劇とは。。

    自分も気をつけます!

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【SPEC】●ユニット:C211同軸リボン×1、22cm UHQDウーファー×2、22cm UHQDパッシブ×2 ●推奨アンプ出力:20〜250W ●能率:92dB/Wm ●インピーダンス:4Ω ●再生周波数特性:22Hz〜50kHz ●クロスオーバー周波数:500Hz/3.5kHz ●端子:WBTターミナル(バイワイヤリング接続対応) ●外形寸法:280W×1180H×330Dmm ●質量:47kg。