日記は何度か書いたことがありますがレビューは初投稿です。
お手柔らかにお願いします。
・音質傾向
温度感はニュートラルよりやや暖色系です。
情報量が多く解像度が高い、音数が多くても一音一音を分離して描写することができます。
高域は丸く刺さらずシルクのようななめらかな質感です。
ボーカルやストリングスが滑らかに伸びていくのはとても気持ちが良いです。
空気感の表現もできます。
音に厚みがあるため、空気感との相互作用で楽器やボーカルに実在感がたまりません。
・音場
このDACの一番の強みでしょう。上下左右に広めに展開します。
そして何よりも奥行きの表現に優れています。
この広大な空間表現力のおかげか、情報量の多いだけのDACでありがちな
「情報は出すけど捌ききれずに混濁してしまう」といったことが生じません。
・帯域
ハイからローまでよく伸びます。
帯域によって団子になってしまったり、線が細くなってしまうこともありません。
高域に華を持たせていますが、強すぎず質感を損ねることがありません。よいバランスです。
・使い勝手
ボリューム操作、入力切替はもちろん、ゲイン切り替え等必要な操作はリモコンで全て行えます。
リモコンのデザインは至って平凡ですが、使い勝手は普通です。
左右のボリューム調整が可能です。部屋の制約で音量バランスに難がある環境や聴力に偏りのある方でも安心です。
ソフトウェアアップデートで音質がよくなり続けています。今後もまだまだアップデートされるかも?
ソフトウェアアップデートもSDカードを挿して起動するだけで簡単に行えます。
公式サイトに動画があるので迷うことはないでしょう。
・総括
性能と音楽性のバランスに優れています。
基本的な性能に不足がなく、かつ音楽を聴かせてくれるDACです。
全体的なクオリティは高いレベルにあり、おそらく100万円以下では相当に良い製品の一つだと思います。
DSDACでゴールとなる人も多いでしょう。