9年間使ったSC-LX81が突然ウンともスンとも言わなくなり、Dolby ATOMOS対応の中古を入手しようと探しましたが10万前後と割高なため、結局、10万を追加して2018年1月20日(土)に入手しました。
【デザイン】アンプ裏側の端子類も殆ど金メッキなので長年使っても接触不良になる確率が少ないでしょう。
【操作性】古いLX81を使っていたのでリモコンのボタンが大幅に整理され使いやすくなりました。メニューや設定パラメータも整理され、鑑賞中に確認できたり設定も変更できるようになりました。
【音質】本当に音質が良い場合は、大きな音を出してもウルサク感じられないと良く言われますが、MCACC調整後の音質は正にそのものです。昔の中堅機LX81とそんな違わないだろうと思っていたら誰が聞いても分かるほど全然違います。
実売20万円くらいのアンプですが、いままで自己満だったホームシアターが、セッティングをキッチリやれば、最新映画館を上回るような立体音響シアターになるのですから、コスト・パフォーマンスは極めて大きいです。
【パワー】Dクラスアンプですが、予想以上に良くなってます。古いLX81のパワーアンプ部はせいぜいサラウンド用でメインスピーカーはサンスイのAU-α907DRを2台使ってドライブしていましたが、LX901にしてからは、アナログディスクを再生するとき以外は、サンスイのアンプの出番がなくなりました。
率直に言って、DolbyATOMOS以外の部分で最も進化が著しいのが、このパワーアンプ部で昔のアナログ全盛時代なら狭い所に11chアンプを押し込んだので性能的にも大したこと無いだろうと言う昔の常識は全く通用しなくなりました。
【機能性】それほど期待していなかった、4Kアップスケーリング機能とスーパーレゾリューション機能が予想以上に使えます。激安4Kモニターが最新の4Kモニターに化けました。
【総評】古いSC-LX81とは完全に別物の凄まじい再現力で、特にDolby ATMOS収録のBDソフトはLX81で再生したのとは迫力が全く違います。
LX81では、フルオートMCACC調整後も迫力が足りないことから、トーンコントロールを積極的に使って音質を誇張して鑑賞していましたが、901の場合フルオートMCACCの調整直後からトーンコントロールを用いなくても音の粒立ちと言うか解像度が違います。
小さな音で聴くと第一印象は地味で大人しい音かと感じてしまいますが、大音量再生時の再現力では、どんな小さな音でも見逃さないような緻密さで、今回、部屋の前後にサブウーファー2台をセッティングしたのもあって、音の良い映画館をも完全に超えてしまいました。
パイオニアのAVアンプを評価する方の大半が「フルオートMCACC」を期待してですが、プロでも難儀する部屋の音響測定と調整を自動的にやってくれ、「MCACC Pro」になってから測定・調整時間は、それなりに掛かりますが、素晴らしい仕事をやってくれているなと実感できます。