ESOTERIC
N-01
¥1,470,000(税込)
発売:2017年8月10日
ネットワークプレーヤーの最高峰の一つ
本当に素晴らしい音を聴かせてくれるネットワークプレーヤーですね。
まろやかでかつ解像度が高いという相反的特性を見事に両立しています。
フィダータXS20を利用していますが明らかにUSBよりもLAN接続の方が音の躍動感やクリアさの点で上だと思います(LANケーブルはよいものを短めで使うことが肝要ですが)。
とくにフィダータやデラの利用者にはお勧めしたい製品です。USBケーブル特有の電源問題や長さに弱い問題などを考えれば当然だけども、フィダータやデラのおまけ程度のネットワーク回路では音質など期待できないので、たとえ良質のコンバーターを持っていてもUSB接続をしていたのでは実力発揮とはいきません。そうなるとネットワークトランスポートを買わねばならないけれども、良質のものはそれのみで60万以上してしまう。実際、フィダータやデラとDACの間にトランスポートをかませると音質は劇的に向上します。
そう考えると、良質のトランスポートとコンバーターを内蔵する本機はコスパ的には良いとさえいえる(かもしれません・笑)。
グランディオーソK1のコンバーターを積載しているだけあって、コンバーターの能力は高いです。新型のK-01XSのコンバーター部も良さそうだが、グランディオーソやN-01よりも物量的に減らされているので、コンバーター部としても現在のエソテリックの最高峰といってよいでしょう。
問題点は二つあります。一つは、やはり高額なのだからソニーのZ1ESレベルの再生アプリを用意してほしかったという点です。ジャケットやタイトルを任意のものに入れ替えできるようになればよいのですが、そうはなってません。
もう一つの問題点は、デジタル出力がない点です。日進月歩のDAC性能の中で、140万のプレーヤーを使い捨てで使えとでも言うようです。企業利益の観点からいえば合理的なのでしょうが、せめてN-01Sが今後出た場合、アップグレードサービスをしてくれることを期待したいと思います。
【SPEC】●デジタル音声入力:XLR×1、RCA×1、光デジタル×1、USB×1(B端子)、ETHERNET端子1000BASE-T、USB DRIVE端子 ●アナログ音声出力:XLR×1(L/R)、RCA×1(L/R) ●クロックシンク入力:BNC×1 ●電源:100V AC 50/60Hz ●消費電力:33W ●外形寸法:445W×162H×438Dmm(突起部含む) ●質量:約25.7kg